ショットショーJAPAN 2016 冬 ぶらり一人歩き
レポート:伊部 好乃輔
春と冬、年に二度開催される西日本最大のミリタリーイベント、SHOT SHOW JAPAN 2016。今回も冬の部が12月3(土)〜4日(日)に大阪・心斎橋サンボウルで開催されました。そのSHOT SHOT JAPANをぶらりと散策してきましたのでレビューします。
しかし会場に訪れてみると予想もしていなかったことの連続でした。あの噂の電動ガンのサンプルがあったとか、他にも本邦初公開の新製品が多々あり、驚き、感動、期待溢れるイベントでした。早速、各ブースを見ていきましょう。
東京マルイ
11月26日(土)〜27日(日)に東京・秋葉原で開催された東京マルイ フェスティバル 3rdにて発表されたばかりの新製品が大阪でも展示されていました。
まずはAA-12に続く電動ショットガンの第2弾、SGR-12。東京マルイオリジナルデザインの電動フルオートショットガンで、取り回しがいいようにスリムで、上下にレールも完備。またマルイ初のM-LOK対応となっており、各種アクセサリーも搭載できます。グリップはモーターを内蔵しないため、電動ガン用のグリップを簡単に交換可能です。2017年発売予定で価格未定です。
次世代電動ガンの最新モデル、HK416 デルタカスタムです。ガイズリータイプのレールハンドガードが標準装備です。レール、アッパー、ロア、ストックと全て微妙に色調を変えてあり、実銃らしさを演出しています。価格未定、2017年新春発売予定。1月中には発売できるでしょうとのことです。
2016年、年内の発売が決定したM40A5。今回は入場者も空撃ちできました。コッキングは軽く、戻りも滑るようにスムーズです。トリガーも軽くて非常によい感触でした。またトリガーの遊びも調整できるそうで期待大です。価格は42,800円(税別)。
なお、今回はガスブロのモックアップは展示されていませんでしたが、グロック19は実銃から採寸した実銃サイズになっているそうで、内部メカもこれまでのマルイのグロックシリーズとはほとんど互換性が無くなるだろうというお話でした。
ホビーショップ いずも
このM4A1は、なんと今年の初めにハイパー道楽でも紹介し、話題になっていた韓国GBLSのDAS M4A1電動ブローバックガンです!
12月に兵庫県尼崎市にオープンしたばかりの「ホビーショップ いずも」が代理店となるそうで、SHOT SHOW JAPANの2日前にサンプルが届いたばかりとのことです。
オーソドックスなM4A1で、もちろんフルメタルです。なんとこのDAS M4A1はキットとして販売になるそうです。銃の後ろにある箱が製品のパッケージとなります。
電動のブローバックで、テイクダウンも可能です。ガスブロと電動ガンを混ぜたような構造で独立したボルトが前後します。
ホップアップの調整ダイヤルはアウターバレル基部にあります。
バッテリーはストック内に収納します。
マガジンはノーマルタイプで装弾数約60発(お店側も届いたばかりで詳細を全て把握しておらず)で、ボルトストップもかかります。
発売はもう少し先になりそうとのことです。そして気になる日本での価格はまだ未定とのことですが、予価で2,000ドルだそうです。日本円で約23万円…うぅ、高い…。
追記:12/6にいずもFacebookにて予価285,000円(税別)、1月下旬~2月上旬入荷予定と発表されました。
NBORDE / MOVE
NBORDEからシステマ トレポン用のHK416のコンバージョンキットが発売されました。フレーム、レール、アウターバレル他、パーツ付属で、価格は249,800円(税別)です。
NBORDEでHK416のレシーバーを製作するにあたり、アメリカで民間用416であるMR556を購入し、現地で分解、採寸、型取りを行い、細部まで忠実に再現しています。
アウターバレル、ガスブロック他、各パーツも付属しています。これらのパーツの完成度もかなり高いです。
トレポンを扱うショップ同士で協力して、「究極トレポンカスタムができます」というコンセプトモデルです。左からレール、ストックやトリガーガードなど実物パーツ担当のモデルショップPAPAの斎藤さん、MADE IN JAPANでレシーバーを製作しているNBORDEの吾妻さん、内部チューン担当のMOVEの島岡さん。
ハートフォード
ハートフォードの最新作! ロシア軍制式拳銃「ナガン M1895」がHW発火モデルガンで登場です! まだまだ試作の段階ですが、7連発のシリンダーが実銃通り前後に運動するギミックも完全再現しています。
SOMETHING TACTICAL
台湾のメーカー、SRUの電動ガン用ブルパップキットやハンドガン用のスライド、フレームを販売していました。これらは3Dプリンターで製作されているそうです。
台湾のカモフェスでも紹介したWE AK PMC GBB用のSRU AKMブルパップキットです。発売は2017年2月で、SHOT SHOW JAPAN限定で先行予約を受付けていました。価格は予約&先行特価で17,200円と20% OFFでした。
長いマガジンとグリップが干渉しないようにグリップにアングルが付いてます。どことなくブッシュマスターを思い出しますね〜。
スライド、フレームの全てを3Dプリンターで製作したSAI 1911[COMPLETE GUN]プロトタイプ。ベースは東京マルイのMEUピストルだそうです。発売時期、価格は未定です。
こちらは近日発売予定のハイキャパ/1911用の超軽量ブリーチです。その重量は5g以下です。
LayLax
KRYTACのKRISS VECTORの電動ガンですが、2017年の3月頃に発売が伸びたそうです。まだ価格は未定です。3月まで待ち遠しいですね。
いち早く流行を取り入れた89式KEYMODハンドガードやKSG用のKEYMODレールを参考出品していました。
タニオ・コバ
今回、コバ社長はモデルガンのM4/MGの10.5インチをイベント用に持ってきていました。モデルガン発火、試射も行なっていました。
OPTION NO.1
リポバッテリーで有名なOPTION NO.1はバッテリーの他、高精度のギアやインナーバレル、パッキンなどカスタムパーツを販売していました。
注目はこちら! エレクトリカル ブラシレス モーターシステム(E.B.M.S)です。消費電力が少なく、効率にも優れているブラスレスモーターに電子制御チップを内蔵し、流行りの電子トリガーシステムと同様、異次元のレスポンスを実現しているそうです。ブラシレスモーターのレスポンスがよいため、ピストンを後退位置にする必要がないそうです。またリポオートカット、バースト、弾数リミッターと機能満載です。2016年12月末発売予定で、価格は24,800円(税別)。
FOURSTAR
日本最大級の中華電動ガンショップのFOURSTARではアサルトライフルからM60、M249などマシンガンまでがイベント特価で販売していました。
GUN SHOP GURKHA
大阪・日本橋にある中古ガン中心のガンショップ グルカではMGC VP70やレアなガンがいっぱいでした。
L.A.HOBBY SHOP
G&Gの電動ガンやSRUのブルパップキットがイベント特価で販売。その他、中古のガン、装備も取り扱っていました。
アングス
今は入手困難な往年の名モデルガンの中古の品揃えは豊富です。
DRESS & GUN
手頃な価格で使いやすい装備を各種販売しているDRESS & GUNではポーチどれでも1,000円セールを開催。サバゲー装備としてだけでなく、この価格なら小物を整理用にも重宝します。
AVANTE
実物の生地を使用し、デザイン、縫製を日本で行っているAVANTEではカラフルな装備が販売されていました。
糸を変えるだけでミリタリー装備がとてもお洒落に見えます。
濱翔
キャメルバッグの軍用ブランド「MAXIMUM GEAR」の日本代理店です。キャメルバッグ他、BUSHNELLの製品も扱っていました。
サーモグラフィのフリアースカウト TK1。赤外線の見え方を白、緑、赤などにワンタッチで切り替えができます。価格はイベント特価で10万円です!
フリアースカウト TK1を覗いてみました。熱を持っているところが赤く見ます。
フロントライン / 七洋交産
FIRST SPEARなど実物装備を扱っています。今回特に驚いたのがKRYPTEKのベースレイヤー上下セットで3万円以上するものが在庫処分&イベント特価で3,000円ポッキリ! 衝動買いしてしまいました。
ウィリーピート
BLACKHAWKの日本代理店であり、アメリカの装備ブランドを各種扱うウィリーピート。
これが欲しかったのです。ハイキャパ、グロック、M&P、CZ75、FN 5-7などなどからマルイのハイキャパEまでも対応するサファリランドのマルチフィットGLSホルスターです。もちろんゲットしました。価格は6,500円。
インターマーケット
アメリカのアルミ製ワンピースフレームのアイウェア「Liquid Eyewear」。映画『アメリカン・スナイパー』のモデルになったクリス・カイル氏も生前愛用していたそうです。
左がGASKET、価格24,650円(税込)、右がPLAYER、価格24,650円(税込)。レンズのカラー、フレームカラーも好みに応じて選べます。
サムズミリタリ屋
古今東西のサープラスから、手に入らなければ、自分で作るというスタンスのサムズミリタリ屋です。
実物のMG34用対空射撃用照準器なんていうものもありました。これをM4につけたい〜! 価格は6,000円くらいとアバウトな返事でした(笑)。
ADDiCT
軍用無線の他、ロシア軍装備を扱い始めました。ロシア軍のマルチカムを扱っているショップは珍しいのですね。
サージェンツハート
実物のカートとブレットによるダミーカートやアクセサリーを製作しています。.50CAL M2用の5連のベルトリンクです!
DSI Club
SHOT SHOW JAPAN主催のDSI Clubではシュアファイアから警棒、ブルーガン、ポリスグッズの品揃え豊富です。
NOVEL ARMS
低価格で高品質のスコープ、ダットサイトメーカー、ノーベルアームズでは訳あり特価品が人気でした。その他、実物のAIMPOINT、LCANを扱っていました。
S & Graf
各種装備が手頃な価格で揃うS & Grafの今回の目玉は手にしているブーツです。訳あり品だそうですが、価格2,000円は超お買い得です。
SHOT SHOW JAPANの開場20分前には約300名くらいの長い列ができていました。一番最初に並んだ人は5時40分に着いたそうです。
入場数は12月3日(土)の夕方の主催者発表で午後1時で1,000名を突破したそうです。年々入場者数が増えており、会場は身動き取れないほどの大盛況でした。また出店希望社も増えており、今回はイベント&シューティングスペースがかなり縮小されていました。それでもブースのスペースを確保できず、お断りもしなければならなかったそうです。
思いがけない新製品もあり、欲しいものあり、衝動買いもあり、久々に取材より物色が先行した充実の1日でした。
次回SHOT SHOW JAPANの開催日は2017年5月27日(土)~28日(日)の予定とのことです。そして、さらに来年は9月2日(土)~3日(日)にもSHOT SHOW JAPAN Specialと銘打って、年3回の開催を予定しているとのことです。それでは、また大阪で会いましょう。
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