東京マルイ フェスティバル 3rd 新商品
2016年11月26、27日に東京都秋葉原のベルサール秋葉原にて開催される「東京マルイ フェスティバル 3rd」に先立って、25日に関係者を招待しての新商品発表会が行われた。もちろん東京マルイの新商品盛りだくさんのイベントだったのでその模様をレビューしよう。
当日はメディア関係のお披露目会でもあるのでステージ上でのプレゼンテーションという形で東京マルイの社長のご挨拶からスタート。その後新商品のプロモーションビデオが流され、迷彩服に身を包んだキャストが登場して商品説明を行った。
プレゼンテーションの模様は下の動画でぞうぞ。
まずはHK416 デルタカスタム 次世代電動ガン。
そしてSGR-12 電動フルオートショットガン。
HK416 デルタカスタム。次世代電動ガン。価格未定、2017年新春発売予定。米陸軍特殊部隊デルタフォースが使用するといわれるHK416のカスタムモデルだ。
基本的なメカニズムは次世代電動ガンのHK416Dを踏襲。サンドカラーのレシーバーにTDタイプのグリップ、マガジンはあえてHKタイプではなく、デルタ同様に82連のSTANAGマガジンを標準装備する。
アンビ仕様のセレクター、チャージングハンドルなどもHK416D同様。エジェクションポートもタンカラーになっている。
イメージとしては最新のHK416A5あたりのRAL8000的カラーリングでカッコいい。
なんといってもこのガイズリータイプのレールハンドガード。フィールドでもレール交換をしているHK416ユーザーを見かけるが、やはり圧倒的にガイズリーは人気で定番のハンドガードといえる。
重量はわずかにHK416Dより軽い程度とのことだったが、構えてみるとエッジがチクチクする純正レールに比べてとても握りやすい。
オプションレール3枚付属。
フラッシュハイダーにはSUREFIREのFH556-212A .223 CAL.を再現したアルミ削り出しパーツが装着される。
フロントサイトはナイツタイプのフリップアップだが、前後逆に装着されている。これは実際にデルタ隊員もそのように装着しているからだそうで、底部の穴から指で押してサイトを立てやすいからだということだった。
フルフラットなトップレール。剛性は言うまでもなく高い。
レシーバーのトップレールとハンドガードのトップレールでガイドナンバーの書体が違うところなどもこだわりを感じる。
ストックはタンカラーのクレーンタイプで、SOPMODバッテリーを収納する。
トリガーガードもタンカラー。TDタイプのグリップはモーターを内蔵するので少し前面が角ばっていると感じた。モーターはサマコバではなく、従来型のモーターを使用する。
タンゴダウンタイプのバトルフォアグリップも発売予定。
もう一つの新商品がこちら。SGR-12。「え!? 俺この銃知らないよ...」PVが流れた時に誰もがそう思った。それもそのはず、この銃は東京マルイの完全オリジナルデザインの電動フルオートショットガンなのだ。
3発同時発射のAA-12の電動メカニズムを踏襲した、秒間10発×3発同時発射の面制圧ウエポン。
アッパーレシーバー一体型のアルミ切削加工のハンドガード。マルイ初のM-LOKを採用する。3、5、7スロットの各レール1枚が付属する。
パッと見た感じSCARにも似たデザイン。内部ユニットにはFETが搭載されるのはAA-12同様。
グリップはスタンダード電動用のTDタイプだが、グリップ内にモーターは内蔵していないので容易に交換が可能とのこと。
セレクターはアンビではないが、ARライクな操作性を実現している。ピクトグラムが微妙にわかりにくいか? マガジンキャッチはアンビタイプ。
アルミ押出材の切削加工の過程が展示されていた。
削り出し、ブラスト、染め工程がよくわかる。
レールハンドガード部はM-LOKなので対応するオプションが装着可能。フロント&リアサイトはM4パトリオットHCと同じ樹脂製のものが装備される。また、フロントスリングスイベルは左右に切り替えて取り付けることができる。
チャージングハンドルは起倒式でレバーは片側のみだが、左右に入替可能とのこと。引くと連動してダストカバーがオープンし、ホップアップダイヤルにアクセスできる。
可変ホップアップはAA-12同様に3つのダイヤルを備える。AA-12でバラついていたホップ弾道を直すか聞いてみたところ、そこはあまり考えていないみたい。エアコキショットガンのようなストレートな弾道のほうが良いのだけどね。
マズルフラッシュ根本ギリギリまでインナーバレルが伸びている。
ストックは固定式で内部に一部メカユニットが内蔵される。バッテリーはミニSタイプをバットプレートを外して縦置きで収納する。
マガジンはハーフスケルトンタイプで、マガジンガイドレールがショート化されてマグチェンジが容易になった。装弾数は90発。
AA-12とマガジンに互換性があるので、電動ドラムマガジンも使用できる。
今回はまだ手にすることはできなかったが、そこそこの重さがあるそう。AA-12はプラレシーバーだから、アルミの一体レシーバーのSGR-12はそのコンパクトさと相まってズシリとした重量感があるのかも。
発売時期、価格は未定で、来年5月の静岡ホビーショーで詳細がわかるとのことだった。
そして今回、ガスブロハンドガンの新作が発表された。
こちらはすでに発表済みのH&K USP。まだグレーのモックアップだが、展示4モデルの中でまずこれが発売になる。
グロック19。ついに発表になった!! 残念ながら最新のGen4ではなく、Gen3だが、まずはコイツでウハウハしようじゃあありませんか。全国のコンパクト好きの皆様!!
M45A1
CQB PISTOL。アメリカ海兵隊特殊作戦コマンド<MARSOC>制式採用の.45ピストル。M40A5とセットで買う人続出かって、いつ出るか知らないけど。
ラスベガスのデザートシューティングで撃った実銃の写真。
SFA V10 ウルトラコンパクト。こちらもコンパクト好きにはたまらないモデル。WAのは持っているけど、マルイのV10も味わってみたい!! そしてさらにこれらの後に続くモデル達も計画されているそうだ。
SIG P226 E2のシルバーモデル。ガスブロ。
デトニクス.45のシルバーモデル。ガスブロ。以前発売していたエンバイロ・ハードクロームは処理がとても面倒くさいそうで、普通のシルバーモデルの発売になったとか。
SIGのロングマガジン。アームズマガジンの毛野ブースカさんが「これだけ今すぐ欲しい!!」と興奮していた。SIG通には堪らないアイテム。
装弾数37発予定。
HK45用のロングマガジンも。装弾数40発予定。
すでに発表済みのHK45タクティカル。
価格が決まって19,800円(税別)。
すっかり忘れていたけど、59,800円で11/25つまり本日発売になったガスブローバックライフルのCQB-R。影の薄い子。
M40A5は12月発売とのこと。多分年末ギリギリの出荷になるだろう。価格は42,800円(税別)で決定。
バイオハザード 20周年記念モデルのサムライエッジ スペシャルカラーバリエーションは11/30に26,800円で発売決定。
バイオハザード限定品の歴史も展示。
1200連のツインドムマガジンのアダプター。
11/28より毎年恒例のイギリスのポピュラーエアソフト主催のAirsoftアワードが開催になる。
会場にはハンビーも。80年代の初期の米軍ハンビーの払い下げ品だそうで、今回の新商品のPVにも登場する。NOTO迷彩カラーが素敵。今回のレセプションにはぴっちょりーなも来ていた。
さて、マルイ側も今回の発表に際して来場者の反応が気になるようで、会うスタッフみんなに「どうでした?」と聞かれたので、この場で感じたことを書いておこう。多分マルイの人みんな見てるだろうし。
HK416 デルタカスタムは次世代電動ガンの人気商品HK416のバリエーションモデルではあるものの、人気のタンカラーとガイズリーレールを装備しているのでこれからHK416系を買う人には有力な選択肢になると思う。すでにHK416を持っている人に響くかどうかは微妙なところ。もうレール換えちゃっている人も多いだろうしね。せめてサマコバモーターやFET+電子トリガー搭載といった機能面でのアップデートがあれば買い替え需要も増したかも。
SGR-12は、マルイの戦略的姿勢が見れて実は今回そこが一番響いた。正直、銃のデザインは無難と言えなくもないが、プレゼンでも解説があった世界市場への進出に向けて意識したモデルが出るのは今後のマルイにとっても良い方向に働くはずだ。イベント前に冗談でマルイUSA設立、ショットショー2017出展とツイットしたが、それに近いものがある。
かつて東京マルイの電動ガンは海外で入手しにくかったし、今もその状況はあまり大きく変わっていない。だから台湾製品が台頭し、台湾メーカーはどんどん大きくなったという見解もできる。海外に拠点を持てば実銃メーカーと密接に連携することも可能になる。マルイには電動ショットガンのみならず、完全オリジナルARも作っていただきたい。
いつの日かラスベガスのショットショーでマルイのブースを取材できる日が来るのではないか、そう思わせる発表が今回のSGR-12だった。
続いてガスブロハンドガンのラインアップ。ついにグロック19が発表!!。Gen4じゃないけど、さんざん欲しいと言ってきたので素直に嬉しい。M45A1もV10も絶妙なラインアップ。全部買う。でもこれらが全部発売するのは何年先なんだろう?
イベントも単独メーカー主催としては大規模であり、クオリティの高い製品PVも社内で製作しているという。まさしく"Keep on Challenging"、挑戦し続ける東京マルイを垣間見ることができるイベントだったように思う。ただ、チャレンジし過ぎて発表だけではなく、発売するまで頑張ってほしいよ、というオチで締めくくろうかと。
あ、それと、せっかくこういうイベントなのだから、海外メディアやディストリビューターも招待したら良いんじゃないかと思う。
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