G&G CQB ワールドカップ 2017 台湾
レポート:井上 慎 (PEACE COMBAT)
ハイパー道楽をご覧の皆さん、こんにちわ。
PEACE COMBAT編集部 編集長の井上と申します。
今日はハイパー道楽さんのサイトをお借りしまして、2017年6月10日、11日に台湾は台北にて開催したCQB WORLD CUPのリポートをお届けしたいと思います。
まず今回の会場は台北の中でも一番大きなコンベンションセンターである花博公園内の室内ホール。冷房もばっちり。同時開催としてカモフェスも開催。台湾のトイガンメーカーを始め、多くのブースが立ち並んだ。
やはり最初に可愛い女の子から撮影しちゃうのはどこの国に行っても一緒。ww
外には台湾の軍隊の車両が展示。圧巻でした!
台湾でもVRやCGはネクスト技術として注目の的。なかでもこちらのブースは人気がありましたね。日本でもゴルフバーとかでこんなの見たことありますよね。こちらは台湾の軍人さんたち。射的の腕前はピカ一でした。
そしてなんと今回はPEACE COMBATのブースも設置。アームズマガジンさんの隣に構えさせていただきました。
最初、販促として雑誌や付録パッチを適当に配るだけでいいやと思っていたのですが、
「井上さ~ん、ちゃんと売らないとダメよ~、タダで配ったら速攻で無くなっちゃうよ~~!」とG&Gの日本担当Joannaさんに言われて、焦る僕。
PEACE COMBAT、確実に台湾でも人気がありました! 10分くらい会場をふらついて戻ってきたときには、確かにJoannaさんの言う通り、ぼくらのブースはもぬけの殻。全部持ってかれちゃっていました。
日曜日はかろうじて残しておいた雑誌を汚い張り紙で「JUST CHECK PLEASE 」と書いてギリギリこなす始末。はぁ~~、反省です。今度はちゃんと販売しようっと。いい勉強になりました。
それでは、気になるCQB ワールドカップの様子をダイジェストでどうぞ。
今回のコンテストは25カ国から計30チームがエントリー。4つのステージを全チームがこなし、合計タイム数で勝敗が決まる。優勝賞金は、10,000USドル、およそ110万円!!
こちらは日本代表のお二人。金本大さんと、清水友一さん。
コンテストは、土曜日の予選と日曜日の本戦の2回行われる。土曜日は日曜日のスタートの順番を決めるだけで特に予選で落ちる国はなし。なので、ほぼ練習といったところ。予選下位のチームなんかは、ステージを確認しながら軽く流しているだけ、のような印象だった。
日本チームは予選16位、という真ん中くらいの位置。前回のコンテストでは台湾、香港、日本の圧勝だったようだが、今回は全く違う展開。前回の失敗を経て、各チーム対策と練習をみっちりこなしてきていたようだった。こうやって抜きつ、抜かれつで争うことによって、人間って進化するんですね。G&Gの本当の策略はここにあり!って感じ。
土曜日の夜はなんとこんな豪華な場所でのウェルカムパーティー。
日本チームを率いたG&G正規代理店のホワイトハウスの面々とG&G CEOのLiao氏(左から2番目)。
余談ですが、なんかLiao氏が銃のパワー規制で訴えられ懲役になったとかなんないとかのニュースが出ていたようですが、俗に言うパフォーマンスでまったく問題ないとのこと。Liao氏、あいかわずピンピンしていて安心しました。
予選1位のチリAチーム。
土曜日の予選の順位はこんな感じ。驚いたのはダークホースの南米チリのAチーム! Bチームもそこそこの順位。
去年は南米系は土曜日の夜の酒盛りで呑みまくっていたそうですが、今年はそんな感じもなく、オレンジジュース!! 各チームの本気度がここでもビシビシ伝わってきます。
そして、日曜日の本戦がスタート。いよいよ泣いても笑っても最終日。
ここで全4ステージの内容を説明しておきます。
まずファーストステージ、25連のMETがランダムに_光って全ターゲットを撃つタイムを競う。二人の合計タイム数がチームの点数。
この25連の装置、日本にも多く出回ってますよね。何個かは的が小さいので撃ち漏らさぬように注意。
数秒経つと消えて、別のターゲットにすり変わってしまう。ここで撃ち漏らすと上位進出はかなり難しくなる。
第2ステージはHUMVEE SNIPER RULES。ハンビーに二人の射手が搭乗したところからスタート。
タイトル名の通り、遠距離での精密さとタイムを競うステージだ。二人が各々のターゲットを撃ち、撃ち終えてから、そのまま第3ステージのSEARCH & DESTROYへと駒を進める。
SEARCH & DESTROYは、所定の位置から、ランダムに光るMETを二人で探し出し、撃破していくというルール。もちろんどこが光っているかはわからない。
自分の担当の的の場合もあるし、パートナーの管轄の場合もある。所定の発射位置の枠をはみ出したりすると重いペナルティが課せられる。
そしてファイナルの第4ステージ、CQB。
スタートから5つに分けられたセクションで課題のMETを撃ちながらパートナーと駒を進め、アタッシュケースを奪還しゴールするというもの。
素早いクリアリングは必須だが、パートナーとの連携によって余計な動きを極力排除しタイムを縮めていくので、細かい擦り合わせが必要。
もちろん詳細なルールがあってミスると失格になったり、ペナルティが課せられる。
な、なんと、前日に圧巻の強さを見せたチリAチームが、なんと失格!!
規定の枠から銃のマガジンをはみ出して撃つといきなり失格という鉄の掟があるんです。これがその瞬間。レフリーもしっかり見てますよね、半分喧嘩になってましたよ。
というわけで、全チームの競技が終了。栄えある総合優勝はチリBチーム!!
2位に台湾Bチーム、3位に香港という結果となった。大本命の台湾チームや、日本チームは惜しくも優勝を勝ち取ることができなかった。
各ステージごとの最速タイムチームには1,000 USドルの賞金が与えられた。
1st ステージ部門 最速チーム ドイツチーム
2st ステージ部門 最速チーム 香港チーム
3st ステージ部門 最速チーム チリAチーム
4st ステージ部門 最速チーム チリBチーム
総合優勝 チリBチーム、2位 台湾Bチーム 3位 香港チーム
まとめ
実に楽しかったカモフェスとCQBワールドカップ。あっという間の3泊の取材だった。台湾の足マッサージは最高! そしてG&G ARMAMENTの懐の深さに感動!
自分は、スノーボード、スケートボードの世界でずっと編集とカメラマンをしてきた人間なんですが、どこの世界でも、業界のリーディングカンパニーはこのようなアクションを起こしているのをずっと見てきた。このような動きが、シーンを流行では終わらせない確固たるものにし、カルチャーとして根付かせていく試金石となっている。
世界最大手のG&Gがこのようなワールドカップを立ち上げそれが浸透することで、世界の意識は確実に変わり、より熱の濃いものにした。それは去年の地元台湾チームの圧勝劇からの他のチームの進化を見てもすぐにわかるだろう。G&Gが全世界のシューターのハートに火をつけちゃったってこと。PEACE COMBATとしては、このアクションをずっと応援していきたいし、この目で見てきたことをしっかりと誌面に掲載し、メディアとしての役目を果たしていきたい。
それではG&G ARMAMENT、日本担当のJoannaさん、ホワイトハウスの亀滝氏、伊東氏、日本代表のお二人様。本当にお疲れさまでした。再来年のワールドカップでもよろしくお願いします! そして次はちゃんと物販しようと思います!!ww
Photos & Words by Peace Combat Editor in Chief / Shin Inoue
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