CO2! Vol.34
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「わわわーっ!! なにこれーー!!」
ど、どうした!?
道楽「C2輸送機からパラシュート降下が始まってますよ!!」
なーんだ、びっくりした。隣の習志野駐屯地ね。空挺団の演習がよくあるんだよ。このあたりの名物だよね。
道楽「パドックならではの光景なんですね~。あ、そうそう、今回はCO2についてお伺いしようと思いまして。いまパドックさんでは外装式のCO2レギュレーターは販売してるんですか?」
グリーンガスレギュレーターは取り扱ってないんだよね。
道楽「CO2はパドックさん的にはどうなんですか?」
んー、そうだね~。たしかCO2内蔵型のハンドガンだと国内ではマルシンの5-7が最初だったかなぁ。当初は命中精度もよくなくて、あまり良い印象はなかったね。
あと、CO2のブローバックだけに特化したモデルガンみたいなバージョンも発売されたんだよ。勘違いして買ったユーザーから弾が出ないっ!てクレームがあったりして懐かしいね。
その後、海外製のCO2ハンドガンも輸入され始めたよね。APSのドラゴンフライとか、ベルのガバとか。あまり飛びが良くなかったなぁ。おまけに強度不足でスライド吹っ飛んだり、スライドが後退したままロックしちゃったり、バルブからガス漏れしたりするものもあったんだよ。
道楽「うわぁ…(汗)」
カーボネイトやバトンのCO2ガスガンが発売されてようやくまともに・・・よく当たるようになったんだよ。
道楽「かなり最近の話ですね。」
パドックでは現状、外装式はやってないけど、パワーソースとしてCO2自体はいいと思うんだよね。国内の業界団体で認証されていればバルブの改造防止など安全性も高いと思うし。
ただ、リコイルとスライドの強度バランス、安定したホップアップなど、課題はまだまだあると思うよ。
CO2にはイヤな思い出があるんだよね。CO2が出始めたころ、改造ガスガンを悪用する事件が多発したことがあって、エアガン規制のきっかけになったんだ。
だから、この業界に古くからいる人ほど、CO2に対して慎重になる場合が多いよね。
最近流行りの兆しを見せている電磁弁などもそうだよね。90年代にアサヒファイヤーアームズが採用したのが最初かな。電磁弁自体は悪くないと思うけど、海外製の電磁弁などで、制御機能がついていて容易に過度なパワー調整ができてしまうと問題だよね。レギュレーター側で完全に出力の固定ができて絶対に0.98J超えないということならよいと思うけど。
ガスと言えばリキッドチャージ式のガスもいろいろあって、これまでのHFC134aなどの代替フロンが世界的な規制で製造量がどんどん減って価格が高騰している。
マルイやS&Tがノンフロンのガスを出しているけど、まだ価格が高いしLPG入りで可燃性なんだよね。
道楽「たしかに室内で使うのには不安がありますよね」
ガスガン用のパワーソースはまだまだ課題はたくさんあるかな。CO2は3つある日本のトイガン業界団体でも意見が割れているし、ショップ側としてもユーザーが安全に楽しめるものを提供したいね。