WA ガスガン ベレッタ M1934 カーボンブラック スペック & 初速データ | |||||||||||||||||||||
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WAのマグナブローバックシリーズ中、最もコンパクトなサイズ。
それでいてベレッタ特有のスライド上部が大きく開放したデザイン。これにより実銃では排莢がより確実になったという。
実にエレガントな曲線の形状が優雅で美しい。
手にするとかなりの重量感があり、テーブルに置いたときに「ゴトリ」とした感触はもはやリアルそのもの。
右側面にはライセンスの刻印がスライド側面に入る。
トリガーメカニズムはシングルアクションで、ハンマーを起こしてセフティをオンにするコックアンドロックも可能。
WAのベレッタM1934は固定ホップアップ機構を内蔵している。
ホールドオープン。WAのM1934は全弾撃ちつくしてもホールドオープンはしない。というのもその独特のセフティ兼、スライドストップの構造によるのだろう。実銃はマガジンフォロアーがスライドをストップさせる仕組みとなっているようなのだが、さすがにガスブロではそこまで再現したかったらしい。
アウターバレルは亜鉛ダイキャスト製。これによりフロント側の重量バランスが絶妙によくなっている。
M1934のセフティはスライドストップも兼ねており、左側面のレバーを180度回転させてセフティオンにする。
注目すべきはスライドとフレームに採用されている、このカーボンブラックHW素材の質感。この質感は使い古した鉄のようでとても雰囲気がある。しかもWAならではのエッジのほどよく立った美しい造型がさらに立体的に鈍い輝きを引き立てる。
金属パーツとHW素材の質感の差もほぼ無く、綺麗に仕上がっている。
グリップパネルは重量を稼ぐためだろう、亜鉛ダイキャスト製の艶消し黒染めとなっている。
私の手に入れた固体はグリップに油分の付着したようなムラが斜めに入っている。
グリップすると金属製なので冷たい。
ここはやはり紫檀などの木製グリップに取り替えたいところ。
グリップ底部にはランヤードリングがある。
またマガジンキャッチは古めのオートマチックによくあるグリップ底部のタイプ。
マガジンからクイっと突き出たフィンガーチャンネルがオシャレ。
チャキリッとハンマーを起こしてみるとファイアリングピンのモールドが再現されている。
ニンマリ。こういうところの芸の細かさは流石だなぁ。
リアサイトは金属製の別パーツとなっている。
インナーバレルはブラックメッキとなっていて目立たないように工夫されている。
通常分解(フィールド・ストリッピング)は、まずマガジンを抜き、スライドを後退させ、セフティをオンにしスライドをロック、するとアウターバレルが後方へとリリースできる。後退したアウターバレルを上方へ持ち上げればバレル一式を抜き取ることができる。その後、セフティを解除しスライドを前方へスライドして取り外す。
通常分解。ついでにグリップも外してみる。亜鉛ダイキャスト製のグリップは重く、黒染めされているので油分が流れたようなムラと染油の薬品臭さがある。
マガジンは亜鉛ダイキャストせいで、実銃は.380ACPのシングルカラムだけあって細身。
6mmBB弾はダブルカラムで20発装填可能。
この小ささで20発とはかなりのハイキャパシティといえる。
しかもグリップ底部にあるマガジンキャッチでマガジン装填時に不意にバルブが押されないようなガードの付いたバルブロック形状となっている。
本体+マガジンの実測重量は588g。ズシリと重く、凝縮感がある。もうまるで文鎮のような手ごたえだ。
ちなみに金属製のグリップは163g。
実射性能は小型のマガジンからは想像できないほどよく作動する。
パシッ、パシッと弾けるような音と共に小気味よくブローバックしジャムもない。さすがにフルサイズのマグナと比べるとリコイルは弱いが、それでも重みのある引き締まったリコイルの感触は、やはりマグナブローバックの末弟といった血統を感じる。
初速も安定しており、固定ホップアップ機構によりやや弱めではあるが素直な弾道を描いてスッとBB弾が飛んでいく。
実用面でも性能の高いWAのベレッタM1934だが、このカーボンブラックHWの金属的な質感や、凝縮された重量感はコレクション派にも垂涎のモデルといえる。ホールドオープンしないのが残念だが、それを差し引いても手にして納得、撃っても納得のおススメモデルだ。
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