東京マルイ ガスガン AM .45 バージョン・レン “ヴォーパル・バニー”
『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』と東京マルイのコラボモデルであるガスブローバックガン、AM .45 バージョン・レン “ヴォーパル・バニー”が発売されたのでレビュー。パッケージには主人公レンのイラストが前面に描かれている。パッケージサイズはちょっと大きめで横365 x 縦240 x 高さ56 mm。
パッケージはスリープ式になっており、裏面には各カスタムパーツの解説が記載されている。
パッケージ内容はヴォーパル・バニー本体、マガジン、保護キャップ、取説、補足説明書、書き下ろし短編冊子、クリーニングロッド、BB弾少々。
同梱の書き下ろし短編冊子、取説にもイラストが入る。短編冊子の内容はヴォーパル・バニーの誕生秘話や設定資料などが掲載されている。この内容がまたマニアックで読んでいて楽しい!!
GGO内キャラクターの大男エムと褐色肌の女ピトフーイが、レンちゃんがスクワッドジャム4で使う拳銃についてあれやこれやと論じながら決めていく。昨年末からの最新の実銃動向なんかも含まれていて短いながら読み応え抜群。
そのなかで本銃の「AM.45」の"AM"についての由来説明がある。「Aはデザイナーのイニシャルで、Mは製造会社だとか、デザインが午前中にできたからだとか、狙いを意味するAIMから"愛"を抜いただとか言われています。」なーんてネタ的な話も。
原作の時雨沢恵一先生とメカデザイナーの秋元こうじ氏両名の監修のもと作られたヴォーパル・バニー。
"Vorpal Bunny"とはコンピューターゲームの名作「ウィザードリィ」に登場するモンスター、殺人ウサギからきているそうだ。
フロント部にはコンパクトなマズルガード、ダストカバー部にはハンドガードと呼ばれるカスタムパーツが装着されている。ハンドガード左側面にはレンの帽子をイメージしたホワイトラインが入る。
グリップはつるりとしたスムースタイプ、サムセフティは両側から操作できるアンビ仕様になっている。また、ストレートのメインスプリング ハウジングでグリップセフティがない仕様はベースガンのデトニクス.45同様だ。
ハンドガード右側面の窪みにはGun Gale Onlineの文字、フレームにはベースガンであるデトニクス.45の刻印が入っている。トリガーはスケルトンのストレートタイプ。トリガーフィンガーを伸ばせば、ちょうどハンドガードの窪みに収まるようデザインされているのも面白い。
セミロングのスライドストップ、オリジナル形状のサムセーフティ。マグキャッチやハンマーもカスタムパーツとなっている。ハンドガードやグリップパネルはP90バージョンレンを彷彿とさせる明るめのピンク、フレーム&スライドは少し濃いめのピンクと、色はわずかに異なるのもこだわりのひとつだ。
スライド上面。リアサイトはコンバットスタイルのカスタムパーツとなっている。
マズルガード兼コンペンセイター。側面に張り出したハンドガードはバリケードに委託して撃つ際にスライドの干渉を防ぐという効果がある。カップガンなどにも採用される実用とデザインを両立したカスタムパーツだ。
滑らかな作動のスライドを引くとブラックのコーンドバレルが見える。コンペンセイターはハンドガード側に固定されており、エギゾーストポートが上部左右にある。実銃であればここから発射ガスを排出して反動を抑制する効果がある。
フロントサイト、リアサイトには黒いドットが入る。
マガジンには専用の樹脂製マグバンパーが装着され、これがフィンガーレストも兼ね、短いグリップのホールド感が向上している。リキッドチャージは従来同様にマガジンボトムから行える。
装弾数はデトニクスと同じ18発で、デトニクスや、シングルスタック1911系のマガジンと互換性もある。弾はリップからも前面のスリットからも装填することができる。なお、スペアマガジンも3,200円(税別)で同時発売なので、ハンドガン戦などで多く撃ちたいひとは一緒に買っておくとよいだろう。
メンテナンスやホップアップ調整などでスライド取り外すには、まずマズルガードを取り外す必要がある。マズルガードは前面のネジ1本で固定されている。
マズルガードを取り外せばあとはスライドストップを抜いて、スライドを前面に引き抜くだけ。この状態でチャンバー横のホップ調整ダイヤルにアクセスできる。さらにバレルアッシーやリコイルスプリングを取り外すこともできる。
可変ホップアップ調節ダイヤルはチャンバー左横。
ベースガンであるデトニクス.45との比較。コンペンセイターやハンドガード、マグバンパーが付いているのでヴォーパル・バニーのほうが一回り大きく見える。
ヴォーパル・バニーは2018年の全日本模型ホビーショーの東京マルイブースでプロトタイプとして参考展示されたDETO Tiのデザインが基となっている。
実射 & 総評
ビレッジ2の屋外シューティングレンジにて実際に射撃してみた。ガスはHFC134aを使用。
この日は気温が15度とガスブロにはシビアな条件。初速は東京マルイベアリングバイオ弾の0.2gで平均51m/s程度。室内21度でも初速は55m/s程度だった。コンパクトなガスブロなので一般的なフルサイズのガスブロよりは初速は低めだ。
しかしながら、ストレートトリガーの感触も良く、30m先のA3サイズプレートにゆっくり目のフラットな弾道でガンガン当てられた。もはや東京マルイのお家芸とも言うべき安定した弾道性能だ。
アンダーマウントレイルが無いので拡張性はないが、コンシールドキャリーピストルと考えると、ハンドガード内にCTCカスタムのようなレーザーサイトでも内蔵出来たらさらに楽しくなりそう。
気になる点としてはグリップがつるつるしているのでやや滑りそうなところ。それと、ビーバーテイルが無いので、サムセフティに親指を乗せる撃ち方は射撃時に後退したスライドが手に当たってしまうので注意が必要だ。
強力な.45口径弾を使用する最新のコンシールドキャリーピストルといった雰囲気、しかも主人公キャラクターが使うド派手なピンクのカラーリング、コレクション要素の高い銃でありながら、高い戦闘力も秘めた実射性能、遊び心と所有感は抜群!! これは是非とも二丁ゲットしてアキンボで撃ちまくりたいガスブローバックガンだ。
スペック & 初速
全長 | 188mm |
重量 | 735g (空マガジン含む) |
銃身長 | 74mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 18発 |
価格 | 22,800円(税別) |
発売日 | 2020年4月3日 |
動力源 | リキッドチャージ式ガス ※射撃テストではHFC134aを使用 |
初速 | 最高:56.10m/s 平均:54.99m/s 最低:54.46m/s ジュール:0.302J |
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、室内10発での測定、気温21.5度、湿度43%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。パーツリスト.PDF (1.4MB)
協力:東京マルイ、ビレッジ2
©時雨沢恵一/川原 礫2020
2020/04/03
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