東京マルイ 電動ガン ステアーHC スペック & 弾速データ | |||||||||||||||||||||||||
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パーツリスト |
レシーバートップのキャリングハンドルを取り払って、ブルパップストック中央までマウントレールを延長したレシーバー、取り回しの良い極ショートバレルのスタイルはステアーAUGの近未来的なフォルムにさらに磨きがかかった。
フラッシュハイダーはアルミ切削加工でシャープな出来栄え。
もちろん取り外すことができM14逆ネジ仕様となっているので対応する各種サイレンサーが装着可能。
このままだと奥まっていて装着しにくいので、付属のマズルアダプターを装着して延長する。
レシーバートップレールの深さは2.6mm、幅は20.7mm、ピッチは10mm。ピカティニー規格は深さ3.0mm、幅21.2mmなのでサイズが微妙に異なるが、実用上装着できないといったオプションはほとんどないだろう。
このトップレールはガラス繊維入りの強化樹脂製で全長325mmものフラットトップを実現している。
フロントサイト、リアサイトともにプラ製のアイアンサイトが付属する。
フロントサイトピンは金属製で付属のアジャストツールで上下に調節可能。
リアサイトもプラ製ながら、L型の2段階切り替え式で、左右のウィンデージ調節が可能。
もちろんこれらフロント・リアサイトはマウントレールから取り外すことができる。
アイアンサイトを取り払って、C-MOREドットサイトを搭載してみた。うーん、未来チックなスタイルがたまらん。
レシーバー右サイドにはショートレールも装備する。ここにウエポンライトなどを装着すれば、インドアゲームなどのCQBでさらに強力なウエポンとなるだろう。
フロント下部にもマウントレールを備える。
このアンダーマウントレールにはショートフォアグリップが標準で装備される。
オプション販売されているものと同等品なので、もちろん取り外すこともできる。
グリップも独特の形状。トリガーガードはなく、グリップガードとしてデザインされている。
トリガーはフルオートポジションでも半引きするとセミオート、引ききるとフルオートとなり、実銃同様のギミックとなっている。
セレクターはトリガーのすぐ後にある。写真のようにレシーバー左サイドからみて、突起が一番大きくなるとフルオート、半分飛び出した状態だとセミオートとなり、レシーバー面まで押し込むとセフティがかかる。このセフティポジションではレシーバー反対側にボタンが飛び出している状態。ある意味アンビセフティ。
ブルパップライフル、ステアーHCの特徴である機関部が組み込まれた大きな樹脂性ストック。バットプレートはゴム製で構えたときにしっかりとホールドできる。
このバットプレートは左右からつかんで内側につまみながら引っ張れば取り外すことができる。
そしてミニSバッテリーを接続、収納する。
A3 タイプの新規デザインのコッキングハンドルはガチャコンッと引いて後端で上方へひねって固定できる。
コッキングハンドルの操作に連動してエジェクションポートが開き、可変ホップアップの調節ダイアルにアクセスできる。
ホップダイアルはバレル同軸式。ちょっと奥まっていて操作しにくいが、ホップの掛かり具合を微調整しやすい。
ブルパップライフルは機関部が後方にあるので、頬付けしたときに射手の顔の近くにポートが来る。
したがって右利き、左利きの射手に対応すべくステアーAUGはエジェクションポートも左右にあり、そのカバー(ゴム製)を取り替えることもできる。
ステアーHCはバレルを簡単に取り外すことができるのも特徴。
コッキングハンドルを引いて固定し、レシーバー下のなめこのような形状のバレルロックボタンを矢印の方向に押しながらバレルをちょいと捻って前方へスライドさせる。
ガションとバレルごと前方へ引き出すことができる。
チャンバーは従来のAUGとは互換性がない。ハイサイクルの給弾に対応するためチェンバー位置をやや前方に移動し、その分ノズルを長くしたようだ。
さらにステアーはストックのテイクダウンラッチを押し込んでレシーバーごと前方に引き抜くこともできる。
この分解操作が楽しいのもステアーシリーズの醍醐味。気分は映画「ダイハード」のロン毛の悪役。ってわかるかな?
マガジンは標準でゼンマイ給弾の330連多弾数マガジンが付属する。
半透明の樹脂製シースルーマガジン。
残弾が確認できるこのマガジンは実銃の世界でもその後登場する様々なアサルトライフルに影響を与えた。
この多弾数マガジンもハイサイクルの発売に合わせて変更されており、より高回転でも給弾トラブルがないように改善されている。
マガジン底部にゼンマイ巻上げのダイアルがある。
実のところ、9mmマガジン化して欲しい気持ちもあるが、ハイサイクルによる多弾数化を前提にしているので容量の小さな9mmマガジンでは確かにすぐに撃ち切ってしまいそう。と、考えるとやはりフルサイズマガジンが妥当なところだったと考えるべきか。それでも9mmマガジンアダプターを発売して欲しいところではあるが。
実測重量はマガジン、純正ミニSバッテリーを装着した状態で2,920g。
重くもなく軽くもなくといったところ。
実際構えてみた感触は前後バランスもよく取り回ししやすい。
ただ、ブルパップの特性上、ストック部分がやや長いので女性など小柄な人にはグリップまでが遠く感じるかもしれない。
では、実射。マルイ純正の1300mAhニッケル水素バッテリーを接続して、マガジンにジャラジャラと6mmBB弾を流し込み、グリップ後方にセット。ターゲットを狙いまずはセミオートで撃つ。
ッタン、ッタン、タタタンとかなりレスポンスの良いトリガーの切れ。そしてトリガーをグッと引ききるとブァラララララーと高回転のハイサイクルメカが唸りを上げる。むぅ、気持ちいいね~。
回転数をXCORTECH X3200で測定すると約1,400rpm、秒間にすると約23.3発だった。宣伝文句の秒間25発にわずかに届かないが、あまり気にすることもないだろう。
初速を測定すると平均で約85m/s。これは従来のハイサイクルシリーズ中、もっとも高い初速となった。ハイサイクルユニットは軒並み80~82m/s程度だったので、これはスタンダード電動ガン並の初速といえる。
弾道性能ももはや言うべき必要のないくらいに安定している。ホップ適正ですっと真っ直ぐ飛び、フルオートでは数珠繋ぎにBB弾が撃ちだされる様は撃っていて気持ちが良い。
まさしくステアーHCはインドアからアウトドアフィールドまで幅広く対応するウエポンだといえる。
ただ、ここ最近、東京マルイはスタンダード電動ガンはバリエーションモデルアップのみでちょいと淋しい。フルサイズ電動ガンで言うと、完全新規は2006年の89式が最後。さらにバリエーションラインのM933が2009年。それ以降はすべてハイサイクルがラインアップしている。
最近は円高で海外電動ガンが安く買えるようになってきているので、リーズナブルなスタンダード電動ガンももう少しバリエーションを増やしてももらいたいなぁ、などと期待する。