SIG AIR 電動ガン
MCX VIRTUS SBR
レポート:戸井 源太郎
LayLaxがあのSIG SAUERのエアソフトガンブランド、SIG AIRと正式に日本総代理店契約を結び、第1弾として2019年12月末にMCX VIRTUS SBRの電動ガンが発売されました。
SIG MCXは5.56x45mmの他、.300BLK弾、7.62x39mm弾に対応するようモジュラー化され、各種口径、バレル長、ストックなどを自由に組み合わせることができるモジュラー式の次世代ライフルとして開発され2015年のSHOT SHOWで発表されました。
このMCX VIRTUS(ヴィルトゥス) SBR(short-barreled rifle)は2019年に発表されたばかりのモデルです。
メカはMCXと同様、信頼性の高いショートストロークガスピストンの作動方式を採用しています。
特にサプレッサーとの相性がよい.300BLK弾との組み合わせはアメリカ陸軍のデルタフォースでも採用されたといわれています。
そしてSIG SAUERでは、この電動ガンを実銃のトレーニングウェポンとして意図しており、剛性、重量など実銃に近く作られているそうです。実銃メーカー自身がエアソフトブランドを展開するのはここ最近ひとつのトレンドとなっています。
SIG SAUERのエアソフトガンブランド、SIG AIR。最新のMCX VIRTUS SBRを完全再現しています。フルメタルボディで剛性も質感も高く仕上がっています。電動ガン本体は台湾のVFC製で、MOSFETも搭載しており、性能も期待できます。
今回、LayLaxからSIG SAUER MCX VIRTUS SBRをお借りしました。パッケージサイズは73 x 24 x 9cmです。
アッパー、ロアレシーバーとも金属製で剛性は高いです。各部パーツはM4系を継承しており、扱いやすいです。メリハリのあるモールド、表面処理と素晴らしく仕上がっています。
マガジンハウジングにはSIGの刻印が入っています。ボルトリリースレバーはライブ、マガジンキャッチはアンビ仕様です。
トリガーガード一体型のロアフレームとなっています。トリガーガードなどにレーザー刻印が入っています。トリガープルは約970gです。
実銃ではボルトの可動により、レシーバー内側の特定部分が摩耗した時、この部分だけを交換できるようになっているメタルカムパス・ウェアインサートも完全再現しています。
セレクターはアンビ仕様でピクトグラム表示となっています。
チャージングハンドルを引けば、ドラム式の可変ホップアップダイヤルが現れます。カバーを閉じるときはボルトリリースレバーを押します。
シボ加工の滑り止めがある実銃と同様のデザインのグリップを採用しています。
三又のスチール製フラッシュハイダーを装備。アウターバレルは14mm逆ネジとなっています。
レールハンドガードはアルミ製で左右、下面はM-LOK、両サイドはQDアダプターを装備しています。ガスレギュレーターの調節できるよう前方は大きめなスリットになっています。
完全フラットなトップレールで各種光学機器やライト、レーザーなどが装着できます。フロント、リアサイトは付属しませんが、すでに各種持っている方も多いだろうし、問題はないと思います。
チャージングハンドルはアンビ仕様、その後ろのボタンはストックのロックボタンです。
伸縮ストックはスチール製のパイプで上部にできています。3段階に伸縮します。
バットプレートにはSIGのロゴが入っています。
ストック基部のネジを六角レンチで外すとストックが着脱でき、フレームエンドがピカティニーレールになっています。そのためストックの高さを多少調節できます。
フロントのピンを別くとハンドガードを前方に抜いて外すことができます。
ハンドガード内にバッテリーを収納します。ガスピストンのチューブが前部にしかありません。その後方にバッテリーを収めます。
900〜1200mAhのショートのスティックタイプなら大抵は収納可能です。コネクターの後ろにMOSFETがみえます。
バッテリーの収納スペースに問題はありませんが、ハンドガードのスリットが大きので、コードやバランスコードがはみ出やすいのが少し困ります。
マガジンはスタンダード電動ガンのM4用が標準装備です。装弾数は120発で重量は136gです。
実射テスト
実射テストは30mではA3サイズ(29.7cmx42cm)のスチールプレート、40mは人物大のターゲットを、BB弾は東京マルイのベアリングバイオBB0.2g弾と0.25g弾を使用しました。
ホップもしっかり掛かり、初速も非常に安定しているので、弾道もまとまります。距離30mではどちらのBB弾でも、A3プレートにヒットでき、素晴らしいグルーピングです。
40mでは、風の影響など受けやすいため、精度は0.25g弾の方に分がありますが、0.2g弾でもマンターゲット上半身にヒットは十分可能です。0.25gなら胸元にピンポイントで狙っていけます。初速平均は89m/sでフラットに狙っていける有効射程距離は40m以上はあります。
実射テストでは、500発以上撃ちましたが、トラブルもなく、確実な作動で信頼性も高そうです。
総評
このMCX VIRTUS SBRは素材、工作技術、刻印など外観の完成度、精度と高い信頼性にMOSFET搭載と総合的にみても優秀といえる1丁です。しかも、実銃メーカー、SIG SAUERの由緒正しい電動ガンと言われると、銃好きなら心が揺さぶられない人がいないでしょう。
テストでも問題といえる箇所もなく、扱いにも慣れている(だろう)M4系と同じレイアウトなので、いつものように戦えるでしょう。
このSIGの最新鋭アサルトライフルのMCX VIRTUS SBRはサバゲーウェポンとして文句なしです!
SIG SAUERの銃には、SIG SAUERの光学機器がよく似合います。搭載されているのはSIG SAUER ROMEO4Hドットサイト&JULIET4マグニファイアです。
4倍のマグニファイアを組み合わせることで等倍のドットサイトでも遠距離射撃が可能となります。近距離では素早くマグニファイアを横に倒せば、ドットサイトのみで戦えます。
本ページ下でSIGの光学機器ラインアップを紹介していますので、そちらもご覧ください!!
スペック & 初速
全長 | 645/737mm(ストック伸長時) |
重量 | 3,000g (空マガジン含む、バッテリー除く) |
銃身長 | -mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 120発 |
価格 | 58,000円(税別) |
発売日 | 2019年12月 |
動力源 | リポバッテリー |
初速 | 最高:89.56m/s 平均:89.17m/s 最低:88.23m/s ジュール:0.795J |
回転数 | 697rpm(11.61発/秒) 7.4Vリポ使用 |
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ固定、屋外10発での測定、気温20.1度、湿度41%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。
SIG SAUER 光学機器カタログ
LayLaxがSIG SAUERの日本総代理店となったことからSIGブランドの光学機器も日本で取り扱いを開始しました。もちろん実銃対応のハイクオリティ光学機器です。今回、その一部をご紹介しましょう。
ROMEO4Hドットサイト + JULIET4マグニファイア/価格126,720円(税別)
ROMEO4HドットサイトとJULIET4マグニファイアのセットです。それぞれ単体でもラインナップしています。
ROMEO4H/価格56,100円(税別)
SIG SAUERの実銃用のコンパクトドットサイトです。ローマウントとクイックリリース式のライザーマウントが標準装備。アルミ削り出しの強靭なボディに防曇性能、 防水性能(IPX7規格) を有しています。モーション感知で点灯・消灯するMOTAC(モーション・アクティベート・イルミネーション)搭載。CR2032電池で寿命50,000時間以上を誇る高性能ドットサイトです。
+で光量UP、ーで光量DOWN、+長押しでON、ー長押しでOFFとなります。
+ーボタン同時長押しでレティクルのデザインを変更できます。
JULIET4マグニファイア/価格64,100円(税別)
4倍率のブースターで中距離の射撃に適しています。各種ドットサイトに対応用のスペーサーが付属しており、1.41インチ、1.53インチ、1.63インチで高さが調整できます。本体を横に倒すことができるPowerCam 90°マウントが標準装備されています。クイックリリースで素早く着脱ができます。
エレベーション、ウィンデージで視界、ドットの位置を調節します。
クイックリリースマウントのレバーにはロックが付いており、外す時は簡単にロックを解除できます。
ROMEO4T ドットサイト/価格91,200円(税別)
電池式のドットサイトですが、それに加え、明るい状況ではソーラーで電力を補うことで、その電池寿命は100,000時間以上誇ります。ローマウント付き、MOTAC(モーション・アクティベート・イルミネーション)搭載、レティクルの表示切り替えも可能です。
ROMEO5 XDR ドットサイト/価格44,400円(税別)
入手が簡単な単4電池を使用し、50,000時間以上の寿命があります。ドットはNVモード搭載のグリーンドットでレティクルの切り替えも可能です。MOTAC(モーション・アクティベート・イルミネーション)搭載です。SMGなどに最適なローマウント付きです。
ドットの明るさはデイライト8段階、NVモード2段階の計10段階です。レティクルは珍しい三角形をしています。
ROMEO7/価格44,600円(税別)
CNCアルミの強靭なボディでクイックリリースのマウント付きのドットサイト。光軸(レンズ中心線)の高さが1.535インチでナイトビジョンと併用可能です。また汎用性の高い単3電池とモーション感知で点灯・消灯するMOTAC搭載で62,500時間の寿命を誇ります。
ROMEO1
ハンドガンアダプターキット/価格66,500円(税別)
ハンドガンのスライドに搭載用に最適なオープンタイプのドットサイト。3MOAドットで近距離でのスピーディーな戦闘が可能です。強靭な衝撃にも耐えれるよう.45口径で10,000発以上のゼロイン保持テスト済み。もちろんMOTAC搭載しています。
1911、SIG、グロックなど各種人気ハンドガンに対応する共通マウントとリアサイトのダブテールアダプター付きです。直接スライド上にROMEO1が搭載できます。
ROMEO3/価格64.100円(税別)
AR-15系、ショットガン、SMG、ハンドガンに装着可能な、オープンタイプのドットサイト。軽量の航空機グレードCNCアルミハウジングで頑丈で、防曇性能、1mまでの防水性能を有しています。
ピカティニー規格のローマウントとクイックリリース式の1.41インチライザーマウント付き
JULIET3 マグニファイア/価格55,400円(税別)
3倍X24mmのマグニファイアです。信頼性の高く、強靭な航空機グレードCNCアルミハウジングのボディにクイックリリースマウント付きです。マウントは本体を横に倒すことができるPowerCam 90°マウントとなっています。付属のスペーサーで1.41インチ、1.53インチ、1.63インチと高さ調整可能です。
JULIET4 マグニファイア FDE/価格67,200円(税別)
4倍率のマグニファイアでこちらは先に紹介したJULIET4のFDEカラーで、仕様はブラックと同じです。
JULIET6 マグニファイア/価格80,200円(税別)
航空機グレードCNCアルミハウジングのボディのマグニファイアで倍率は6倍になります。クイックリリースでPowerCam 90°マウント仕様です。こちらも付属のスペーサーで3パターンの高さ調整可能です。
協力:LayLax、ビレッジ2
■関連リンク