ARES x EMG x KAC 電動ガン SR-16E3 MOD2 M-LOK

Specna Arms 電動ガン SA-E01-2 EDGE 2.0

レポート:戸井 源太郎

欧州に拠点をおくトイガンメーカー、Specna ArmsのSA-E01-2 EDGE 2.0を今回レビューしていきます!このSA-E01-2 EDGE 2.0は、GATEの電子トリガー「ASTER V2」搭載の電動ガンで、別売りのUSBコネクターを介して専用アプリをインストールしたスマホをバッテリーケーブルにつなぐと、様々な射撃モードの設定が可能となっています。もちろん基盤がなくてもガンガン撃てます。

Specna Arms
Specna Armsは高品質でリーズナブルな電動ガンを数多くラインナップしています。今回のSA-E01-2 EDGE 2.0という製品名ですが、スタイルはオーソドックスなM4A1の電動ガンです。また末尾に「2.0」とあるように従来のEDGEシリーズの発展版になります。高トルクモーターの搭載など一部パーツを見直し、基本性能がアップしたモデルがEDGE 2.0です。

サイドビュー左
サイドビュー右
樹脂製ハンドガードと、着脱可能なキャリングハンドルが標準装備のM4A1スタイルです。主要パーツはメタル製で質感、重量感共に外観の完成度は高いです。そしてメカに電子トリガーのGATE「ASTER V2」が初めから搭載されているのが一番の特徴です。この豪華な内容でコストパフォーマンスも優れた1丁です。

パッケージ
パッケージ内容
パッケージには電子トリガーの「GATE」、実銃メーカーのROCK RIVER ARMSのロゴがプリントされています。中はスポンジで保護され銃が収められています。

弾速証明書
弾速証明書、取説、ステッカー、カタログが同梱されています。

レシーバー左
レシーバー右
上下フレームはメタル製で剛性も高く、マットブラック仕上げです。メカにはスチール製ギア・ピストンラック、8mmベアリングを使用した ORION ギアBOX搭載で耐久性も十分あります。またGATE社製第4世代となる「ASTER V2」光学センサー式電子トリガー搭載しています。

ROCK RIVER ARMS
マガジンハウジングの左面には、実銃メーカーの「ROCK RIVER ARMS」の刻印が彫られています。もちろん同社のライセンス取得モデルです。

QRコード
マガジンハウジング右面にはSpecna ArmsのWEBとリンクしたQRコードが貼られています。さらにトリガーの上にはROCK RIVER ARMS社認定ライセンスのホログラムシールが貼ってあります。

ホップアップダイヤル
エジェクションポート内にドラム式の可変ホップアップダイヤルがあります。ホップパッキンにはBB弾に確実に安定した回転を与えるHelium平面押しゴムを採用しています。ボルトカバーにはロック機構はありません。

トリガー
トリガーはGATE「ASTER V2」に適した同社のストレートタイプのSOLAR トリガーを採用しています。トリガープルはとても軽いです。

グリップ
オーソドックスなM4スタイルなのにグリップは角度が立ち、コンパクトに構えやすいBCMスタイルを採用。グリップ内にはネオジム磁石採用のハイトルクモーターを内蔵しています。

スリングスイベル
ストックパイプ基部にはスリングスイベルが標準装備です。ローレットが刻まれたキャッスルリングが珍しいですね。

キャリングハンドル
着脱可能なキャリングハンドルが標準装備です。キャリングハンドルを外すと20mmレールが現れ、ダットサイトやスコープなどが搭載可能になります。

ハンドガード
M16系でお馴染みの三角のフロントサイトに樹脂製の上下分割式M4A1ハンドガードが標準装備です。ハンドガードの内側はアルミのヒートシンクがなく、樹脂のみとなっています。

フラッシュハイダー
フラッシュハイダーはメタル製で、14mm逆ネジなので、サプレッサーなど大抵のアクセサリーが装着できます。M203装着用の括れがあるブルバレルもメタル製です。

ストック
ストックはクレーンタイプを採用しています。伸縮は6ポジションです。

バッテリー
バッテリーはストックパイプに基本収納ですが、クレーンストックのバッテリーケースに長めのバッテリーやセパレートも収納できます。またコネクターはT型ですので、ご注意を。

マガジン
マガジンはプラ製のオリジナルです。柄をよく見るとSpecna Armsのイニシャル、「SA」のデザインになっています。マガジンはスプリング給弾で装弾数は125発を誇ります。

2本
しかもこのSA-E01-2 EDGE 2.0にはマガジンが2本入っています!

実射テスト

実射テスト
SA-E01-2 EDGE 2.0の実射テストはバトンレンジの30mレンジで行いました。弾は精度を中心に東京マルイのベアリングバイオ0.25g、バッテリーはリポの7.4Vを使用しました。今回は電子ターゲットのStealth-Target ST32を使用し、ライフルレストに固定して、グルーピング中心にテストを行いました。まずは電動ガンとしての精度が気になるところです。

USB-Lin
GCS
SA-E01-2 EDGE 2.0はGATE社製「ASTER V2」電子トリガーにより、トリガーの発射位置やバースト、プリコッキングなど色々な設定ができます。各種設定を行うには別売りのGATE「USB-Link」又は「Blu-Link」が必要で、スマホやパソコンから無料のアプリ「GCS」をダウンロードして使用します。

今回、編集部から「USB-Link」を借りて設定を試そうと考えていたのですが、ここで問題発生。「USB-Link」はAndroid用でiPhoneには対応していませんでした。iPhoneの方はBluetoothにより接続する「Blu-Link」の方をお使いください。もちろん各種設定を行わなくても電動ガンとして射撃は可能です。

GATE社製「ASTER V2」
ホップ調整、スコープのゼロインをしてターゲットに向けて射撃をします。GATE社製「ASTER V2」は初期状態なので、射撃感は通常の電動ガンと変わりません。しかしトリガーは非常に軽く、電子トリガーのおかげで、速射にも追随してくれます。高電圧のリポバッテリーのおかげで瞬発力もありレスポンスも悪くありません。ノーマル状態でも普通にサバゲーで戦えます。というか射撃してみて、精度のよさに驚きました。

0.25g弾で、結果は30mで130mm
電子ターゲットのStealth-Target ST32ならミリ単位でグルーピングが計測できます。0.25g弾で、結果は30mで130mm。これはかなり高精度といえるでしょう。ただ電動ガンの性質上10発中どうしても1発程度フライヤーが出てしまいます。それでもグルーピングは200〜230mmの範囲に収まります。フライヤーを除けば大体120mm程度にまとまりました。フルオートでも弾道は真っ直ぐ線になります。これは、かなり優秀です。
考えてみれば、GATE社製「ASTER V2」でバーストや連射速度、発射弾数、プリコッキングなど撃ち味を細かく設定できすが、命中精度には基本関係ないことなので、Specna Armsの電動ガンは性能が高いことがよくわかりました。

Specna ArmsのSA-E01-2 EDGE 2.0
Specna ArmsのSA-E01-2 EDGE 2.0はGATE社製「ASTER V2」搭載のフルメタル電動ガンということで、さぞかし高級路線かと思えば、実勢価格30,000円前後という価格に驚かされました。その分、精度については期待はあまりしていなかったのですが、GATE社製「ASTER V2」を各種設定せずとも実際に射撃をしてみて、精度、性能には少し感動しました。このままでも十分、サバゲーで戦えます。GATE社製「ASTER V2」を設定すれば、トリガーレスポンスなどを自分好みに設定でき、マッチにも使えそうなポテンシャルがありますね。
他社の電動ガンにGATE社製「ASTER V2」搭載する手間とコストを考えれば、このSpecna ArmsのEDGE 2.0シリーズを購入した方が断然お得でしょう。久々に筆者の琴線に触れました。

もうSpecna Arms製品名がアルファベットと数字による商品番号なので覚え難いし、どんな銃かイメージが湧かないくらいしか問題ありません! 何か愛称をつけてほしいところです。

スペック


全長 800〜880mm
重量 2,660g
装弾数 6mmBB弾 125発
定価 39,600円(税別)
発売日 2022年4月
初速

最高:92.54m/s
平均:90.15m/s
最低:87.78m/s
ジュール:0.813J
回転数:864rpm(14.4発/秒)

※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、屋内10発での測定、気温28度、湿度67%、XCORTECH X3200 Mk2にて測定。

協力:キンワ、バトンレンジ

2022/08/02



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