ARES エアガン AMOEBA STRIKER AST-01
今回は香港のエアソフトガンメーカー、ARESのブランド、AMOEBA(アメーバ)からオリジナルデザインのボルトアクションライフル、STRIKER(ストライカー)AST-01をレビューします。個人的に前から気になっていた機種なので、実射テストが楽しみであります。
ARES AMOEBA STRIKERはシリーズ化され、すでにマグプル風のライフルストックモデル、バレルがハンドガード部までのショートモデル、ボルトアクションピストルモデルとカラー違いも含め、バリエーションが展開中です。さらに各種ストックやアウターバレル、ハンドガード、シリンダー、大型のマズルブレーキなどなど純正アクセサリーが豊富にラインナップしており、好みに自由にセットアップできるのが特徴です。
ARES AMOEBAのオリジナルデザインですが、実在していても全く違和感がない現代的なスタイルでカッコいいです。
パッケージには様々なデータなどの情報が表記され、商品名がわからないくらいです(笑)。裏面も取説並みにこの製品の情報が豊富です。銃本体の他には取説用の「QRコード」とSTRIKERシリーズ用のアクセサリーカタログが同梱されています。 パッケージサイズは1,120 x 24.5 x 12.5cmです。
ジェネレーション2のレシーバーはシンプルで、左面は特にライフルというよりショットガンにも似たデザインです。レシーバー素材はメタル、ストック部はナイロン樹脂製です。マグウェルがAS-03同様の形状でマガジンの着脱は容易です。
トリガーは前後に位置調整可能なアジャスタブル仕様です。トリガー付け根のネジを緩めて調節します。トリガーの遊びはほとんどなく、トリガープルは約1.5kg前後と少々重めですが、個人的には軽すぎるより、このくらいの重さがベストだと思います。
トリガー前にあるのが新型のセフティです。従来モデルはボルトハンドルの横にあったのですが、トリガーのすぐ前のレバーとなり、手前に引いてセフティオンとなります。
トリガーガード前、両側にあるのがマガジンキャッチでアンビ仕様です。前に押せばマガジンが取り出せます。マガジンキャッチのノブは形状が新しくなり、操作しやすくなりました。
ピストルグリップタイプなのですが、トリガーまでが遠すぎで…正直、どう握ったらよいのか、わかりません。
小型のロープロファイル コッキングハンドルで邪魔になる突出部を最小限に抑えてています。特許取得したコンパクトパワースプリングボルト搭載でコッキングは非常に軽く、ストロークも約5cmと短めです。
BB弾の装填も特許取得のダイレクト フィーディングシステムを搭載しています。が、電動ガンと同様にマガジンを抜くと3発ほど弾ポロするのをなんとかして欲しいですね。
左面の後部にはコッキングインジケーターがあります。ボルトを引いてコッキング状態になるとインジケーターが突出して知らせてくれます。赤く塗られているのですぐにわかります。
アッパーレシーバー上部はピカティニーレールを装備しており、大型のスコープなど光学機器を搭載できます。
可変ホップアップはトップレールの前方にあります。
ただこの位置だとスコープを搭載するとマウントが邪魔して調整できない場合もあるので、可変ホップアップ調整ネジの位置や形状は、もう一工夫が欲しいところです。
ハンドガードの左右、下面はM-LOKになっています。下面にはバイポッドアダプターも標準装備されています。このハンドガード部のみ着脱も可能で、純正パーツと互換性があります。
アウターバレルはアルミ製でフルート入りです。マズルキャップは20mm正ネジで着脱可能で、メーカー純正で発売される各種ハイダーやマズルブレーキが装着できます。
ストックはバットプレートで長さ、ストック基部で、左右の傾きが調整可能です。チークパッドも無段階で調節できます。ストック下部にはモノポッド用のレールを装備しています。
このストックにはスペアマがジンを保持することができます。マガジンキャッチはありませんが、テンションがかかっているので、不意に脱落することはありません。
スタンダード電動ガンと似たような構造のマガジンで、装弾数は実際に数えてみたところ55発もあります。ただし途中でマガジンを抜くと電動ガン同様にBB弾が3発ほど弾ポロするのが、ちょっと困ります。
実射テスト
今回もインドアレンジにて、距離30、40m、使用BB弾は東京マルイのベアリングバイオBB弾の0.2g、0.25g弾でテストを行いました。人物大ターゲットの中心にある直径25cmの円を狙って射撃を行います。
まずホップアップですが、調整幅が広いのはよいのですが、適性を出すのに少々苦労しました。
適正ホップでは0.2g、0.25g弾のどちらもほぼ直径25cmの円内に着弾する精度は十分にあります。テストでは、0.2g、0.25gとBB弾の重量による精度の顕著な違いは感じられませんでした。フラットな弾道での飛距離は40m強といったところでしょう。
長いライフルですが、軽量なので取り回ししやすく、動きやすいです。コッキングも軽く、ストロークも短いため、素早い次弾装填が可能です。
慣れれば、結構なスピードで連射ができます。しかもボックスマガジン式で装弾数は55発もあるので、サバゲーでも十分戦えるポテンシャルがあります。
実射テストでは200発前後で撃ちましたが、トラブルは一切なく、快調でした。
不満があるとしたらホップの調整がシビアなところと、もう少し初速が欲しいところですね。そうすれば精度、射程もさらに向上しそうです。
総評
このSTRIKER(ストライカー)AST-01はAMOEBAのオリジナルデザインで、実銃には存在しませんが、実在していてもおかしくはないと思える先進的で機能的なスタイルだと思います。
もちろんスタイルだけでなく、実射性能、精度とも十分に有しており、フィールドに潜んで、スナイピングするもよし、軽くて取り回ししやすいので、機動力を生かしてアタッカーとしても戦えます。
さらに専用の純正オプションパーツ、アクセサリーが豊富に揃っています。各種外装パーツから内部パーツまで好みに合わせてチューンや自由にセットアップできるのも非常に嬉しいですね。
それでいて非常にお求め安い価格帯となっています。
ボルトアクションのエアコッキングガンは、連射が可能な電動ガンやガスブローバックガンと違い1発に重みがあります。その1発で敵を仕留めるには性能はもちろんですが、プレーヤーの射撃技術や位置取りなどテクニックを駆使しなければなりません。人数や弾数で勝る敵を確実に一撃で仕留めていく、それを追求することがスナイパーの醍醐味なのです。
孤高の戦士でありながら、仲間に絶大な安心感を与え、敵には恐怖と絶望を与える、その影響力こそがスナイパーのポジションです。
だからこそ優れたスナイパーは皆から畏怖の念を抱かれ、そして優れたスナイパーはまた人格者でもあるのです。
このSTRIKER AST-01はそんなスナイパーにとってよい相棒になってくれること間違いないでしょう。
スペック
全長 | 1,070mm |
重量 | 3,015g |
装弾数 | 55発 |
価格 | 32,000円(税別) |
発売日 | 2020年8月下旬 |
動力源 | ボルトコッキング式エアー |
初速 | 最高:83.30m/s 平均:82.97m/s 最低:82.15m/s ジュール:0.688J |
協力:BATONレンジ
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