ARES エアガン AMOEBA STRIKER AS-03

ARES エアガン AMOEBA STRIKER AS-03

香港のトイガンメーカー、ARESより2016年に発売されて人気のAMOEBA STRIKER AS-01。このエアコッキングボルトアクションにホットなショートバリエーションが登場する。
日本国内では2019年の夏に発売予定となるAMOEBA STRIKER AS-03を、今回日本代理店のキンワからサンプルをお借りしてレビューすることができた。まだパッケージデザインなどは未定だが、さっそくその性能を見ていこう。

ビクトリーショー
2019年3月のビクトリーショーで展示されたAS-03。その独特なスタイルに話題騒然となった。

ピストルバージョン
ARES AMOEBA AS-01はフルサイズ、そしてAS-02はバレルを切り詰めたショーティだったが、今回のAS-03はなんとピストルバージョンともいえるストックレス、超ショートバレルのクレイジー(誉め言葉)なスタイル!! AMOEBAシリーズの大半は台湾の自社工場で製造されているそうだ。

ディティールは実にモダン
1960年代に米国で発売されて話題になったレミントンXP-100ファイアボールを思い浮かべる古くからのファンもいるだろうが(サンプロからエアガンも出てた)、レシーバー上にはピカティニーレールが搭載され、M-LOK対応ハンドガードにポリマー製のグリップフレームとディティールは実にモダン。

スペック & 弾速データ
全長 470mm
重量 1,495g
銃身長 155mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 40発
価格 価格未定
発売日 2019年夏予定
最高 79.53m/s
平均 78.53m/s
最低 77.92m/s
ジュール 0.617J
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温21.2度、湿度41.0%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。
パーツリスト

フロント
フロントは大胆に短くカットされた太いバレルが力強さをイメージさせる。レシーバー、アウターの素材はアルミダイキャスト製。インナーバレル長は155mmほど。ハンドガード前にはQDスリングスイベルが付属する。

マズルガード
マズルガードを取り外すとAS-02同様に独自の22mmの大口径ネジが現れる。M14逆ネジ変換アダプターなどもサードパーティから発売されているのでサプレッサーを取り付けられないこともない。

ハンドガード
ハンドガードの側面と下面にはM-LOKスロットあり。

レシーバー左面レシーバー左面には刻印がない。マガジンはショートタイプが付属していた。

マガジン
マガジンは40連のスプリング給弾。十分な装弾数だ。

PMG-AS-40
PMG-AS-40と刻印がある。従来のASシリーズの45連よりも短いショートバージョンだ。

グリップ
グリップはMAGPULを彷彿とさせる現代的なデザイン。握り心地も良い。

六角レンチが付属
ボトムパーツを取り外すとグリップ内はコンパートメントスペース。蓋には分解用、ホップ調整用の六角レンチが付属する。これは便利!

コッキングノブ
コッキングノブはオーソドックスな球体デザイン。中心部に滑り止めが入る。

コッキングストロークは54mm
コッキングストロークは54mmと短く、スプリングもそれほど強くはないので、ボルト操作は容易だ。

ボルトを横から
ボルトを横からみるとスリットが入っているのがわかる。なお、AS-03にはマニュアルセフティが省かれている。

トリガーセフティ
トリガーセフティが付いている。長いセフティ分の遊びがあって、そこからやや粘る感触はあるものの、素直にシアが切れる。まあ、このスタイルなのでトリガーの感触は気にしないぞ!!!
ちなみにマガジンキャッチはトリガーガードとその前のレバーどちらでも操作できる。

コッキングインジケーター 左側にコッキングインジケーターがある。コックすると矢印のパーツが飛びだして赤いラインが見える。

レシーバートップ
レシーバートップにはピカティニーレール。金属製でガッチリ取り付けられている。

可変ホップアップの調節ネジ
レールの前のほうに可変ホップアップの調節ネジがある。付属の六角レンチで調整できるが、大型スコープなどを搭載するとネジ穴が隠れてしまう場合もある。

ライフルスコープを搭載
ライフルスコープを搭載してみる。あたりまえだがストックレスなのでアイレリーフが近くて窮屈な構えに。

片手で撃ったり
ならば、軽量なマイクロドットサイトを搭載してハンドガンのように片手で撃ったりして。うん、楽しいぞ!! 重量は1,495gなので片手でも取り回しできる。

分解方法
分解方法を解説。まずはフレーム下側の3本のネジを外す。このネジに対応する六角レンチはグリップ内に付属する。

ハンドガード
ハンドガードら前方へ取り外す。

トリガーガード
トリガーガードを取り外す。後ろ側を引っ張るように持ち上げる。組む時は逆に前側を引っ掛けてから、後ろを押し込む感じ。

グリップフレーム
グリップフレームを取り外す。

簡単に分解
トリガーガードの取り外しがちょっと固いが、慣れれば簡単に分解できるようになる。

トリガーの調整
トリガーの調整も可能。

ボルトアクションなのに、ピストル!
手にしてみるとボルトアクションなのに、ピストル!! 軽くて短くて取り回しはしやすいが...。

コッキングには少々コツ
コッキングには少々コツがいる。右手でボルト操作する場合は写真のように親指をグリップ後にあてがうか、グリップを体に押し付けてコッキングする。ハンドガードを鷲掴みにして力任せに引けないこともないが、ボルトに負担がかかりそう。

左手でボルト操作
あるいは右手でグリップしながら左手でボルト操作するという手もある。

実射テスト

実射テスト
いつものビレッジ2のシューティングレンジで30m、40mの実射テスト。
弾は東京マルイのベアリングバイオBB弾0.2g、0.25gを使用。
バレルが短いので、初速は78m/s平均と控えめではあるものの、弾道は驚くほど素直でまっすぐ飛ぶ印象だ。
30mならA3プレートに楽々命中、0.25g弾なら18cmプレートも狙えそうにまとまる。
40mでもマンターゲット上半身にやや山なりではあるがガツガツと当てられた。
0.2gでも伸びやかで安定した弾道性能を発揮するのも高評価だ。

実射動画。



総評

コンパクトで軽量なボルトアクションピストル。この独特のカテゴリーというだけで心躍るものが本製品にはある。現代的な、あるいは未来的ともいえるデザインもカッコいいし、サブウエポンとして背中に背負いたくなる。
個人的にはMADな感じにエイジング塗装してマックス張りに片手撃ちして遊んだら面白いかなと思う。
ボルトアクションの操作にコツが必要だったり、トリガーセフティの感触がちょっと、という面もなくはないが本銃の魅力はそんなところではなく、このイカれたスタイル!! 何度も言うが誉め言葉だ。
とにかく新しい魅力が沢山詰まったAMOEBA AS-03、おススメだ。

協力:キンワ、ビレッジ2


2019/05/20



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