東京マルイ 電動コンパクトマシンガン Mac10 (マックテン) 【エアガン レビュー】
2007年11月に発売になった東京マルイの電動コンパクトマシンガン シリーズ第三弾「Mac10(マックテン)」。
Mac10といえば思い出すのが、JACのフルオートガスガンのMac10。重いエアタンクを背負っていたガスガン全盛期、コンパクトなMac10はアタッカーの良い相棒だった。
Mac10といえば、そのドデカイサプレッサーが象徴的なのだが、東京マルイはパッケージ同梱で発売してくれたのはうれしいところ。コンパクトな機動性を生かして敵に近づき、自らの位置を知られることなく「ボボボボッ・・・」と敵を倒す。なんともシビれるシチュエーションだ。
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東京マルイ 電動ガン Mac10 スペック
全長 |
295mm/548mm(ストック伸長時) |
重量 |
1,475g(バッテリー含む) |
銃身長 |
131mm(インナーバレル長) |
装弾数 |
6mmBB弾 65発 |
定価 |
29,800円(税別) |
発売日 |
2007年11月15日
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バッテリー |
7.2V マイクロバッテリーEX |
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東京マルイ 電動ガン Mac10 弾速データ
最高 |
73.79m/s |
平均 |
73.32m/s |
最低 |
72.76m/s |
ジュール |
0.538J |
※SIIS ECOBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温20度
パーツリスト
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実銃のMac10はガバメントと同じ45口径を使用するパワフルなオープンボルト方式のサブマシンガン。ゴードン・イングラムが設計し、1969年から製造が開始されたアメリカを代表する小型サブマシンガンだ。
パッケージはODカラー。
1969~1973年のベトナム戦争中、メコン・デルタでネイビーシールズが使用したことが記載されている。
Mac10 射撃動画
フルセットのパッケージには本体、65連マガジン、サプレッサー、ハンドストラップ、マイクロバッテリーEX、充電器、マズルツール、保護キャップ、BBチャージャー、チャージングロッド、クリーニングロッド、取扱説明書が同梱する。
付属のハンドストラップを装着
全長は最短でわずか30cm。
付属のサプレッサーを装着した状態。サプレッサーはラバーコーティングされており質感がしっとりとして良い。
レシーバー左側面には180度回転してセミ・フルオートの切り替えができるセレクターがある。M16系のセレクターにデザインが似ている。
レシーバーは樹脂製ながらサンドブラスト処理されており、艶消しの渋い雰囲気が出ている。
レシーバー右側面にはセフティがあるが、あまり操作性が良いとはいえない。
レシーバー上面はシンプルで、ボルトハンドルとフロントサイトしかない。
ボルトハンドルは90度回転させてロックすることが出来る。実銃ではこの操作でセフティがかかるが、マルイの電動ガンはセフティはかからない。
ロックするとフロントサイトが見えなくなるので注意。
リアサイトはロアフレームと一体となっており、したがって樹脂製。三つの穴が開いているがサイティングに使用するのは上の小さめのピープ。
Mac10を下側から。
どのアングルからみても四角い銃だ。
Mac10のグリップは角ばっていて太く、私の場合、握り込んでも親指と中指が届かない。
グリップ後部はシボ加工されており、滑り止め効果を高めている。マガジンキャッチはグリップ後部下にある。
マズル部には付属のサプレッサーを取り付けるための荒々しいネジがある。このネジは正ネジ仕様。
↑マズルツールでマズルカバーを外す。
マズルツールを使用してマズルカバーを取り外すと、14mm逆ネジ仕様になるので市販の各種サイレンサーを取り付け可能だ。
マズル根元にはOリングがはまっており、マズルカバーが緩みにくくなっている。
保護キャップは通常時とサイレンサー取り付け時の両方で使用できるリバーシブルタイプ。
スチールワイヤー曲げ加工によって成型したワイヤーストックは非常に丈夫だ。
ストックを伸ばすにはまず、ワイヤーストック部根元を内側に押し込みながら後方へ回転させる。
次にレシーバー後部下面のストックリリースボタンを押してストックを伸ばす。
スライド部分もガタツキがなく精度が高い。
レシーバー上面のボルトハンドルを引くと連動してボルト(といってもカバーだが)が後退し、ドラム式のホップアップ調節ダイヤルが現れる。バレル同軸式に比べても、ダイヤル径が大きいので微妙な調節がしやすい。
巨大なサプレッサーは消音効果抜群。
サプレッサー内部はグレースポンジが詰められている。
サプレッサーを装着するとハンドストラップを取り付けるハンガー(スイベル)に密着して固定される。私の場合、ハンドストラップはちゃらちゃらしてあまり好きではないので、この状態が良い。
バッテリー装着はまずセフティをかけ、レシーバー前方にあるレシーバーピンを押し込むとフロントキャップが前方にせり出す。
レシーバーピンは下面のピンキャッチを押しながら取り外せるので、向きを左右逆にすることが出来る。
フロントキャップを取り外し、インナーバレル上にマイクロバッテリーEXを挿入する。
バッテリーを取り外すときは横のつまみを引っ張ればバッテリーを前方に引き抜くことができる。
無電解黒ニッケルメッキされたインナーバレル。従来の真鍮むき出しの金色バレルよりも上質感が漂う。
マイクロバッテリーEXは100円ライターより一回り大きい程度。フルサイズ電動ガン用のバッテリーのように接続コネクタがないのでバッテリー着脱が容易だ。
充電器はオートカットオフ機能付。
容量500mAhのマイクロバッテリーEXを約2時間で充電できる。
しかし、東京マルイには早く大容量のニッケル水素バッテリーを発売して欲しい。コンパクトマシンガンシリーズのゲーム利用者が増加するはずだ。
実銃では.45ACPをダブルカラムで30発装填するだけあって太くて長いマガジン。
スチールプレス製のアウターでリアルな質感だ。
オプションで多弾数の
480連マガジンも発売されている。
MP5のマガジンとの大きさ比較。Mac10のマガジンのほうが1~2mm程度厚く、7cmほど長いのでマガジンをたくさん携行する場合は、専用のマガジンポーチがあったほうが良い。
同梱のノーマルマガジンの装弾数は65発。
最後の1発まで撃ち切れる。
ノーマルマガジンは外観を崩さないように実銃と同じ形状をしており、マガジンを本体に装着すると上の写真のようにマガジンリップ後部が押し下がるようになっている。
バッテリーを含めた重量は1475g。
※ハンドストラップは含まず。
サイレンサーを装着すると重量は1705g。
これでも十分軽い。
MP5クルツPDWとの大きさ比較。
東京マルイの電動コンパクトマシンガン3機種。
どれもデザインの好みが分かれるところだが、Mac10が最もシンプルかつ無骨なデザインだ。
実際に射撃してみるとスタタタッと軽快な音を響かせて安定した弾道でBB弾が飛んでいく。
この軽やかな回転はMP7やスコーピオンにはなかったものだ。フリクションロスが低減されているのか当たり個体なのか、あるいは樹脂製の四角いレシーバーによる共鳴効果かもしれない。
サプレッサーの効果は非常に高く、ナイトゲームやアタッカーウエポンとして活躍しそうだ。インドアゲームでの使用も十分にメインウエポンとしていける。
撃っていたら、次回のゲームはこれでボボボッとやりたくなってきた。
2007/12/08
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