ICS ガスガン ハイキャパ チャレンジャー
台湾のトイガンメーカーICSからガスブローバックハンドガン、ハイキャパ チャレンジャーが発売された。ICS社から量産サンプルをお借りしたので、早速レビューしていきたいと思う。
パッケージはICSのコーポレートカラー、黒、赤、白のシンプルながらシックでカッコいいパッケージデザイン。
パッケージ内容は本体、マガジン、スプリング交換工具やサプレッサー取付用のマズルアダプターが入っていた。
スライドはナイロン樹脂製。左側面にはCHALLENGERの刻印が入る。
大きな特徴としてスライドトップにリアサイトと一体になったドットサイトマウントがある。
フロート加工の入った金属製アウターバレル。ブローバックユニットはオレンジ色というのが面白い。
マズル部は11mm正ネジ仕様になっており、14mm逆ネジアダプターが付属する。
フロントサイトには蓄光ドットが入る。スライド上部には7本のスリット状ポートがある。
リアサイトも蓄光ドットが入る。マイクロドットサイトベースはRMRとDOCTER規格に対応する。
サイトピクチャー。蓄光ドットが狙いやすい。
チャンバー上部の刻印。.38 SUPER GAME CHANGERとある。
グリップフレームもナイロン樹脂製。ハイキャパシティフレームなので太いが、丸みを帯びていて握りやすい。アンダーマウントレイルも備える。大型の樹脂製マグバンパー、金属製マグウェルも装備し素早いマグチェンジに対応している。
トリガー、スライドキャッチ、サムセフティは金属製でつやのある塗装仕上げでフレームとのコントラストが美しい。スライドストップのノッチには外側に金属パーツが埋め込まれているのが特徴。
トリガーストロークは調整可能。
RMRのレプリカを搭載。ネジ穴がワイドのほうに搭載でき、マウント幅もぴったり。
取付ネジ穴は3.5mm規格なので3mmネジを使用するドットサイトはそのままでは使用できない。
こちらはDOCTERのレプリカドットを搭載。少し幅が細くなるが違和感なく搭載できる。
なおドットサイトを搭載するとアイアンサイトの照準線はさえぎられるので使用できない。
スライドストップを抜いての通常分解。
シャーシは金属製。
スライド内側。オレンジ色のブローバックユニットが鮮やか。
アウターバレルからインナーバレルとチャンバーアッシーは簡単に取り外せる。
チャンバー横にはカスタムブランドMASTER MODSの刻印、また独自のTDC(Top-Dead-Center)ホップアップ機構を備えるのも特徴。
TDCホップはリング状のホップパーツが上下することで左右にブレずに正確に調整できるという仕組み。チャンバー底部の穴から付属の六角レンチで調節する。
空マガジンを含めた実測重量は922g。
マガジン単体重量は348g。マガジン装弾数は30発。マルイ系のマガジンと互換性がある。
実射
室内5mでの実射性能はかなりよく、スタンディング、アイアンサイトでラフに狙っても6cmには集弾した。初速も室温で71m/sはあり、ハンドガンとしては十分だ。
屋外20m、30mの実射も行った。20mなら25cmサークル、ヘッドショット可能。30mでもマンターゲット上半身には楽々当てられる。アイアンサイトでこれだけ当たるのであればドットサイトで狙えばより早く正確に狙えるだろう。弾道も安定しており、ガスブローバックハンドガンとしては優秀だ。
全体的に重量感もあり安定して射撃できるうえ、リコイルやスライドスピードもリキッドチャージ式のガスブローバックハンドガンで平均以上の性能を有している。
最初からドットサイトマウントが装備されるスライドも良いし、なんといっても細部まで作りこまれたスタイルがカッコいい!!
ハイキャパ系ガスガンというと国内ではマルイ製がトップシェアを誇っているが、そこにどれだけ食い込めるか、まさにチャレンジングな一丁といえる。
スペック & 初速
全長 | 220mm |
重量 | 922g (空マガジン含む) |
銃身長 | 113mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 30発 |
価格 | 22,800円(税別) |
発売日 | 2021年8月 |
動力源 | リキッドチャージガス |
初速 | 最高:72.78m/s 平均:71.91m/s 最低:71.28m/s ジュール:0.517J |
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、屋外10発での測定、気温28.5度、湿度43%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。
協力:ICS AIRSOFT、東京サバゲパーク
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