E&C 電動ガン F8 TTI BCMカービン 13インチ KEYMOD TAN
レポート:戸井 源太郎
中国のE&CというエアソフトブランドからタクティカルなAR-15の電動ガンが登場です。
これは映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』に登場したAR-15カスタムをモチーフにしています。
米国でも有名なTTIカスタムをもとにした、映画のプロップをモデルにしているだけに、外観のカッコよさは申し分ありません。気になる電動ガンとしての性能はどうか、初のE&Cモデルをレビューしていきたいと思います。
レシーバー、レイルハンドガードなど主要パーツは全てメタル製で質感高く仕上がっています。またBCMガンファイタータイプのグリップとストックはTANカラーを採用し、よいアクセントになっています。メカはスタンダード電動ガンになります。
またM-LOKハンドガードモデルやオールブラックモデルもラインナップしています。
パッケージは黒地に「E&C」とあり、East Craneの略だという事がわかります。パッケージサイズは90 x 25 x 9cmとなっています。
レシーバーはF8、BCM、TTI刻印入りに13インチBCM KMRタイプのレールハンドガードを装備しています。工作技術は高く、美しく仕上がっています。ただ個人的にはシルバーの刻印が少しチープに感じます。レシーバーエンドにはスリングスイベルが標準装備されています。
BCM ガンファイタータイプのグリップが標準装備です。コンパクトに構えるため、グリップの角度が立っており、握りやすくなっています。
トリガーもノーマルでトリガープルは少し重めですが感触も普通の電動ガンです。
エジェクションポート内にドラム式の可変ホップアップダイヤルがあります。チャージングハンドルを引いてダミーボルトがロックし、ボルトを閉じるときはボルトリリースボタンを押します。
ハンドガードはBCM KMR 13インチ KEYMODタイプを採用しています。8角形をしており、斜めにも専用のレールを装着できます。もちろんガスチューブもしっかり再現されています。
ハンドガードの基部にはBCMの刻印が入っています。
フラッシュハイダーはオーソドックスなバードケージでスチール製です。フロントサイトはナイツタイプのフリップアップが標準装備です。
リアサイトもナイツタイプのフリップアップが標準装備です。
BCM ガンファイタータイプのストックが標準装備されています。ストックは6ポジションです。
バッテリーはストックパイプ内に収納します。ストックはレバーを押し込んで、内部のリングにレンチなどを通してロックを解除すると引き抜けます。
マガジンはMAGPUL PMAGタイプが標準装備です。スプリング式で装弾数は120発です。
このモデルにはさらにTTIタイプのアルミ製マガジンバンパーが付属します。
エンドプレートと中のオレンジのストッパーを取り外して、TTIタイプのマガジンバンパーをスライドし、固定ピンを上に押し上げ、1.5mmのイモネジをレンチで締めれば取り付け完了です。
実射テスト
実射は30mのA3サイズ(29.7cmx42cm)のスチールプレート、40mの人物大のターゲットに向け、BB弾は東京マルイのベアリングバイオBB0.2g弾と0.25g弾でテストを行いました。
まずホップがデリケートでフラットな弾道を出すに少々苦労しました。
0.2g、0.25gBB弾のどちらもターゲットにほぼ命中し、合格レベルに達していますが、ヘッドショットできるほどの精度は厳しいかもしれません。
初速は86m/sで安定しているので、ホップ、チェンバーパッキンを交換するだけで精度は向上するとは思います。飛距離は40m近くはありますので、現状でもサバゲーで問題ないでしょう。
少し不満があるとしたらBCMなどのパーツを満載したタクティカルカスタムなのに、メカがノーマルすぎることでしょうか。
ただ熟成されたメカを踏襲しているので信頼性は高そうです。テストではトラブル等はありませんでした。
総評
アルミレシーバーでBCM、TTIなど人気のAR-15系カスタムブランドのパーツが満載、精悍なスタイルにまとまっています。フレームやレールハンドガードなどメタルパーツの工作技術も高く、綺麗に質感高く仕上がっています。それでいて市場価格で35,000円強とお求めやすい価格なのは嬉しいところです。
箱出しでサバゲーで戦える性能は有していますが、抜きん出るほどの高精度ではないのが惜しいところです。ただ本体価格は低めなので、あとは自分の好みでメカをカスタムするベースと考えれば良いでしょう。
スペック & 初速
全長 | 810〜890mm |
重量 | 約2,700g (空マガジン含む、バッテリー除く) |
銃身長 | -mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 120発 |
価格 | 40,000円(税別) |
発売日 | 2020年4月中旬 |
動力源 | リポバッテリー |
初速 | 最高:87.21m/s 平均:86.64m/s 最低:85.03m/s ジュール:0.751J |
回転数 | 746rpm(12.43発/秒) 7.4Vリポ使用 |
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、屋外10発での測定、気温20.5度、湿度43%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。
協力:キンワ、ビレッジ2
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