ARES x EMG x KAC 電動ガン SR-16E3 MOD2 M-LOK
レポート:戸井 源太郎
香港メーカーのARESと、アメリカのディストリビューターEMGと、なんと、あのKAC(Knight's Armament Co.)の3社による夢のコラボ実現により、人気モデルのSR-16E3の電動ガンが登場しました。
一番の特徴はKACの正式ラインセンスを取得したリアル刻印のナイツフレームです。
久々に野外での実射テストを含めて、レビューしていきたいと思います。
10.5インチのM-LOKレールハンドガード、Knight'sのURX4、アンビ仕様のナイツフレーム、ハイダーやサイトもKnight'sモデルが標準装備です。この電動ガンは軽量化とコストを抑えるため、フレームは樹脂製です。しかしEFCS (Electric Firing Control System) 電子制御システムを搭載しており、単なる廉価版ではないのです。
カラーは今回紹介するブラックモデル以外にDEカラー、またショートスタイルのCQBモデルもブラックとDEがラインアップされます。
パッケージは黒地に中央にKnight'sのロゴを配置したシンプルでめちゃカッコいいデザイン。取説、BBローダー、クリーニングロッドが付属しています。パッケージサイズは90 x 28 x 8cmです。
レシーバーは樹脂製ですが、チープさはなく、マットで渋く纏まっているので、触るまでは樹脂とは気づかないかも。樹脂製でも剛性も高く、ギシギシ軋むこともなく、実用強度は十分にあります。
Knight'sの正式なライセンスを取得によるマガジンハウジング両面にあるリアル刻印。さらにアンビマガジンキャッチ、アンビボルトリリースレバーを装備していますが、ボルトリリースはダミーです。
もちろんセレクターもアンビ仕様です。右側のセレクターは右構えで邪魔にならないようレバーの半分が削られています。
EFCS (Electric Firing Control System) 電子制御システムを搭載しているため、トリガーは軽めで、ストロークも短めです。また別売りのEFCSコントローラー(品番 AR-EFCS-P-001)で、バースト射撃等の射撃方法の設定が可能です。
トリガーガードはKnight'sのワイドタイプを装着しています。
可変ホップアップダイヤルはエジェクションポート内にドラム式を搭載。ボルトカバーにストップ機能はありません。
レシーバーエンドにはスリングをワンタッチで着脱できるQDアダプターを装備しています。
グリップはARES AMOEBA-PROシリーズのスムースタイプが標準装備です。とても握りやすいです。
ハンドガードはKnight'sのURX4を装備しています。こちらはアルミ製で、M-LOK対応のレールハンドガードです。
レシーバートップのマウントレールは金属製で、レシーバーにネジ留めされています。グラつくこともなく、ガッチリと光学機器を搭載できます。
フラッシュハイダーにはKnight'sのQDC 3プロング・フラッシュハイダーを装着。他社から多数QDCサプレッサーがでていますが、このARESの電動ガンに対応するかは未確認です。
フリップアップ式のフロント、リアサイトもKnight'sモデルが標準装備です。なんとフロント、リアともに樹脂製です。最近は光学機器搭載が当たり前なので、アイアンサイトについては割り切っていますが、軽くて、しかも調整も可能です。
ストックはARESオリジナルデザインのARES AMOEBA-PRO M4バットストックを採用しています。ストックの伸縮は5ポジションです。
バッテリーはストックパイプ内に収納します。ラージTコネクター仕様です。
マガジンはスタンダード電動ガンのM4用と共通です。ゼンマイ式の300連マガジンが1本付属しています。
実射テスト
久しぶりに野外でロングレンジ実射テストです。使用弾は東京マルイのベアリングバイオBBの0.2g弾と0.25g弾です。
早速ホップアップの調整をして、テストを行いました。ホップアップの調整幅は大きく繊細な調整が可能です。
距離は20m、30m、40mとサバゲーでの実戦距離で行いました。
弾道は0.2g弾と0.25g弾とも素直で40mでボディにほぼヒットします。やはり0.25g弾の方がまとまりが良い感じです。40mで0.2g弾ではボディ全体満遍なくヒットに対して、0.25g弾では胸にヒットする感じです。30mならヘッドショット可能です。
ただ時折、やや強めの風が吹きテストには不向きでしたが、電動ガンの素質はいいです。
箱出しで精度、性能は問題なし、テストで800発ほど撃ちましたが、特にトラブルもなく、信頼性も高そうで、サバゲーメインウェポンとして、合格です。
総評
Knight'sの正式ライセンス取得モデルというのが売りの一つでですが、個人的にはあえて樹脂フレーム採用というのも評価したい点です。剛性の高い素材で、メタルフレームより安く、何よりも軽いというのは丸1日ゲームするうえで意外と重要です。
今は、ドットサイトやショートスコープ、ライトやバーティカルグリップルなど銃にセットアップするのが当たり前です。これは便利でカッコいいのですが、2、3個とアクセサリーがプラスされると重くなり、もう若くない私には結構、辛いのです。なので、この軽さは非常にありがたいです。
初心者や女性にもこの軽さはお勧めできますね。
最近は海外メーカーでもメタルフレームだった電動ガンを性能はそのままに、樹脂製フレームとしてラインアップしています。昨今の世界的潮流なのかもしれませんね。
ただ一つ気になるのは、せっかくKnight'sの正式ライセンスモデルなので、グリップ、ストックはオーソドックなA2グリップ、クレーンストックでもよかったかな~と思うところです。
価格も実勢価格では多くは3万円を切っているので、エントリー層をはじめとして幅広いユーザーに最適な一丁となるのではないでしょうか?
スペック
全長 | 約680〜760mm |
重量 | 2,005g |
銃身長 | -mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 6mmBB弾 300発 |
定価 | 40,000円(税別) |
発売日 | 2021年8月 |
初速 | 最高:88.50m/s 平均:88.06m/s 最低:87.68m/s ジュール:0.775J 回転数:761.7rpm (12.7発/秒) ※7.4V 1000mAhバッテリー使用、東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、屋外5発での測定、気温23.6度、湿度47%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。 |
協力:キンワ、ビレッジ1
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