ACTION ARMY ガスガン AAP-01 アサシン
台湾のトイガンメーカー、ACTION ARMYからガスブローバックガンのAAP-01 アサシンが発売された。以前ビクトリーショーでも紹介して気になっていたガスガンだったが、ファーストロットは一瞬で売り切れたそうで入手できず、セカンドロットが入荷したとのビッグアウトさんのツイッターを見かけ、すぐにお店に電話して購入できた。今回は今巷でも話題・人気ともに沸騰中のガスブロ、アクションアーミーのAAP-01 アサシンをレビューしてみよう。
パッケージはシンプルなアクションアーミー共通の箱。モデル名のラベルが貼ってある。カラーはブラックとFDEの2色があり、今回はブラックを購入してみた。
内容物はAAP-01本体、マガジン、弾速証明書と日本語のカラー取扱説明書。
サイドビューはまるでルガーの.22口径ピストルマークIVにそっくり。
実銃のRuger MARK IV 22/45 LITE。.22LR口径。グリップフレームが樹脂製の軽量化モデル。アクションアーミーのアサシンはこのあたりのモデルをイメージしてアレンジを加えたオリジナルデザインとなっている。
通常のオートマチックピストルと異なり、前後に動くスライドはなく、固定されたレシーバー内にボルトを内包する構造となっている。レシーバー、アウターバレル、グリップフレームともにナイロン樹脂製となっている。
レシーバー後部にボルトハンドルがあり、この部分を引っ張って装填、発射時にはボルトが後退する。チェンバーにはCal.6mm BBの刻印。
ホールドオープン。チャンバー上にリコイルスプリングガイドのロッドが突き出ている。またレシーバー上部にはオプションのマウントレイルを取り付けるための小さな穴が開いている。
ボルトの下部にレバーがあり、これでセミオート、フルオート射撃を切り替えられる!!
そう、このAAP-01はフルオート射撃もできてしまうブローバックピストルなのだ。ただこの位置の切り替えレバーは操作がしづらいので、もう少し別のわかりやすい機構が良かった。
トリガーセフティの付いたトリガーはデザインはグロックのものに類似。ただ、コッキングインジケーター機能はない。やや遊びが長く、トリガープルは1.2kgほど。もっとタイトでも良いと思う。
トリガー上にはクロスボルト式のセフティがあり、これは左右に入れ替えることもできる。またマグキャッチは大型のものが付いていて、これも左右入れ替えが可能だ。ボルトキャッチはアンビタイプとなっている。グリップ後方にはREAD INSTRUCTION BEFORE USE(使う前に取説読め)の刻印がある。
フロントサイトにはオレンジ色の集光アクリルが採用されている。マズル部には樹脂製のプロテクターがはまっている。
リアサイトもグリーンの集光アクリルが採用される。
非常に見やすいサイトピクチャー。リアサイトはUノッチ。
マズルプロテクターを取り外せば、M14逆ネジ仕様になっている。
各種サプレッサーやトレーサーを搭載できる。まさにアサシンスタイル!!
写真はACETECHのLIGHTER SのM14逆ネジ版を装着したところ。ブルバレル風でスタイルを崩さない。
グリップはオリジナルデザインであるが、グロックっぽいバックストラップで握り易くハイグリップもしやすい。
グリップ側面に三角形の穴が開いている変わったデザイン。バックストラップには小さい穴が開いていてランヤードリングとなっている。マグウェルなどをカスタムパーツでつけても良いかもしれない。Ruger MARK IVの9mm口径版がもしあったらこんな感じになりそう、といった雰囲気。
レシーバーのテイクダウンはグリップフレーム後部のボタンを押して、レシーバーを上へ引っ張る。
グリップフレーム側のメカ。トリガーバーやハンマー周りはマルイっぽい。
レシーバー側のメカ。可変ホップアップを搭載しており、チャンバー横に調節ダイヤルがある。テイクダウンしなくてもエジェクションポートからダイヤルを操作可能なのも便利。
また、特筆すべきはショートリコイル機能はなく、チャンバーとインナーバレルはレシーバーに固定されるという点。したがって高い命中精度が期待できる。
スライドが無いのでバレルを持ってこんな風に壁に依託してスナイプすることも可能。
実測重量は668g。ゲームに使う分にはちょうど良い重量感。
マガジンは亜鉛ダイキャスト製、リップは樹脂製で、装弾数は23発。マルイのグロック用マガジンと互換性があり、マルイの50連マガジンも使用することができた。前面スリットからもBB弾が装填できるのもマルイと同じだ。ガスの注入も海外製にありがちな無音タイプではなく、吹き返しのわかりやすい注入バルブだ。
サイドアームにするにはホルスター探さないとなぁと思い、手持ちのBLACKHAWK! シェルパのグロック17/22用に差し込んだらピッタリだった。トリガーもしっかりロックされている。とりあえずこれでゲームに使ってみようかな。
オプションパーツの樹脂製トップレイルとアンダーマウントレイルを取り付け、ドットサイト、SUREFIRE X300ウエポンライト、トレーサーを装着したフル装備のアサシン。これはインドア戦鬼強そう!!
実射テスト
今回もビレッジ2のシューティングレンジにて30mの射撃テストを行った。弾はマルイのパーフェクトヒット バイオBB弾、0.2gと0.25gを使用した。
所詮は海外製ガスブローバック、と最初は高をくくっていたが、撃ってみてびっくり!!
驚異的な弾道安定性をみせる。その弾道は海外製ガスブロどころか、最高峰である東京マルイ製ガスガンにも引けを取らない、いやもしかしてこれ、マルイより弾道良いんじゃないかってほど、ド真っ直ぐな弾道。おもわず「うーん凄い!!」と心の声が漏れる。まさか当たり個体? とにかく信じられないほどに弾道が良い。
初速は気温25度で79m/s前後と、ガスハンドガンとしては高めで、30mならば0.25g弾で25cmサークルへ楽々着弾、0.2gでもマンターゲット上半身が狙えるほど。20mなら15cmプレートにバシバシ当てていける。
フルオートではさすがに反動とガス圧低下もあって30mでマンターゲット大に散らばるものの、一瞬の火力制圧ウエポンとしては威力を発揮するだろう。
箱出し性能でこれだけピンポイントで狙っていけるハンドガンは国内モデルと言えどもなかなか無い。まさしくフィールドのアサシン(暗殺者)となりえる性能と言える。
リコイルはさすがにスライドの無い構造もあって、最新のマルイ製ガスブロに及ばず、平凡さは否めないが、逆にそれが固定式チャンバーと相まって高い弾道性能を発揮している。これは撃っていて笑みがこぼれるぞ!!
総評
AAP-01 アサシンのもうひとつの魅力はその拡張性の高さにあるといって良いだろう。オプションでアクションアーミー純正のトップ&アンダーマウントレイルが発売されているのでドットサイトやウエポンライトが取り付けられ、M14逆ネジ仕様のマズルデバイスも着け放題。
サイトやアウターバレルも簡単に分解できることもあり、早くも各ショップからはカスタムパーツが続々と登場していて、ユーザーレベルでのカスタムガンも多く見かけるようになってきた。
前述のルガーマークIVのようにスケルトンバレル仕様にしたり、カービン化したりと様々な試行錯誤が繰り広げられている。オリジナルデザインと言えども性能と機能で成功した良い例だと思う。
気になる点としては、セフティがクロスボルト式なので、普通のアンビのサムセフティ式だったら良いのになと思うのと、トリガーセフティは要らないのでアルミ製のカスタムトリガーで、コッキングインジケーター機能を備えていたら最高だったと思う。
しかしながら、この価格でこの弾道性能、セミ・フルオート射撃可能、これは買って損はしないどころか、今年買っておきべきガスハンドガンの一丁と言っても良いだろう。
スペック & 初速
全長 | 230mm |
重量 | 650g |
銃身長 | 129mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 23発 |
価格 | 9,990円(税込) |
発売日 | 2020年3月 |
動力源 | リキッドチャージ式ガス |
初速 | 最高:81.85m/s 平均:78.92m/s 最低:74.83m/s ジュール:0.623J |
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、屋外10発での測定、気温25.1度、湿度57%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。パーツリスト.PDF (800KB)
協力:Big-Out、ビレッジ2
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