サバイバルゲーム用ゴーグルの比較

サバイバルゲーム用ゴーグルの比較

サバイバルゲームでなくてはならないモノ、それがゴーグルだ。誰しもフィールドに入る際には目を保護するゴーグルの着用が義務付けられている。
そこで今回はこのゴーグルに焦点を当てて、定番の商品を紹介してみようと思う。

サバイバルゲーム用のゴーグルの条件

サバゲーで使用するゴーグルの条件は、まず安全性。BB弾が至近距離で直撃しても割れない安全性の高いものを使用する。工業用やスポーツ用のものでも強度があるものもあるのだが、そこはやはり軍隊や警察などでも使用されるミリタリーユースのものをチョイスしたい。
とくに戦場で爆発物などの破片から目を保護する目的で作られたポリカーボネート樹脂製のバリスティックレンズを選択するのがベスト。日本のJIS規格に相当する米ANSI規格や、軍用のMIL規格を取得しているものもある。

色はクリアなものを選択しよう。サングラスのように着色されているものだと見た目はカッコいいが暗所での視認性が極端に悪くなる。インドアや日陰など、様々なシチュエーションでの利用を考えるならばレンズカラーはクリアが良い。

またサングラスのようなテンプル(つる)で装着するものではなく、バンドで頭部に固定できるものがおススメ。最近はコスプレ要素やプライベートゲームでシューティンググラスを使用するプレーヤーも多いのだが、安全性を重視するならゴーグルタイプを選択するべきだろう。

視界の広さと大きさ、重量、通気性も重要な要素

ゴーグルを装着したときの視界の広さは敵の発見の妨げにならないようなものを選択したい。
実際に着用してみて上下方向、左右方向にフレームが邪魔になっていないかを確認する。
また重いゴーグルは激しく走ったりするとズレやすいので注意しよう。とくに通気用のファンや電池を装着するタイプは重くなりがちで人によっては肩が凝ったり、動きにくいと感じる場合もある。

通気性は重要な要素。とくに梅雨の時期など湿度が高いときにゴーグルが曇って視界が奪われると戦線離脱するしかない。この曇り止め対策は良い商品を見つけたので後ほどレビューする。

定番商品をいくつか紹介

メーカーで言うならばESS、オークリー(OAKLEY)、ボレ(bolle)などがおススメ。

PROFILE NVG ターボファン アジアンフィット
まずは鉄板のESSから。ESSはアメリカのアイウェアメーカーで軍隊や警察をはじめとするローエンフォースメント向けの商品を展開している。おススメなのはこのPROFILE NVG ターボファン アジアンフィット

PROFILE NVGシリーズは米海軍特殊部隊ネイビーシールズをはじめとする世界中の軍や特殊部隊で使用されるトップモデル。

スイッチ部しかもこのモデルはターボファンが上部についていてバンドに装着されたスイッチでファンが2段階で回転し曇りを防止できる。スイッチ部に単三電池1本を入れて駆動する。
さらにアジアンフィットは東洋人の平たい顔にも密着しやすいようになっている。

3年以上ゲームで使用している
このゴーグルは3年以上ゲームで使用しているが、その使い心地の良さとくたびれないタフさがとても気にっている。どんな定例ゲームでもこれさえ持っていけばまず安心。超鉄板、おススメのゴーグルだが、その分お値段も少々高いのが難点。またバンド部にスイッチボックスがあるので電池込の重量は169gと、ちょっと重く感じるかも。

PROFILE NVG
こちらはESSの無印PROFILE NVG。正面から見た感じではファンの有無くらいにしか違わないが、上から見ると湾曲度が違うことが良く分かる。


ゴーグルの湾曲度が違う。もちろんレンズもアジアンフィット専用のレンズとなる。スペアレンズを購入するときはお間違えなく。


ボレ(bolle) X900
続いて紹介するのはボレ(bolle) X900。ボレはフランスのアイウェアメーカー。
テンプルとストラップバンドが付属し、シューティングラスとゴーグルを状況によって使い分けることができる。レンズは3mm厚のポリカーボネート樹脂で、擦り傷を防止するCarboGlassハードコートおよびP80プラスアンチフォグ加工が施される。
以前紹介したbolle X500と同じフランスのメーカーのゴーグルだが幅145mm、高さ55mmとコンパクトなサイズで、バンド装着時の重量は63gと軽量。

フィット感も良い
ゴーグルが小さくなるとその分視界も狭くなりがちだが、このX900はレンズが側面まで回り込んでクリアになり、このサイズにしては非常に視界が広くなっている。バンド幅も25mmと細身で滑り止めのゴムが内側に施されていてフィット感も良い。

ゴムなので少々固めの付け心地
内側の接地面はスポンジではなくてゴムなので少々固めの付け心地。ただし汗でスポンジがぐじゅぐじゅになることはない。

コーティングがひび割れアンチフォグ加工がされているとのことだったが雨の日に初めて使用してみたら一気にコーティングがひび割れ始めた。

これはbolleに限らず、手持ちのESSやオークリーのアンチフォグコーティングでも見られた現象だ。bolle X900にはご丁寧に日本語の注意書きまで入っていた。

こうなってしまった場合でも慌てることなかれ。このコーティングはスチーマーで簡単に除去できる。そして市販のアンチフォグコートを施せば元のクリアなレンズに生まれ変わる。

スチーマーとはいわゆる美容製品で使用される美顔器でOK。
Panasonic スチーマー ナノケア ピンク EH-SA32-P

↑こんなのね。タンクに水を入れてスイッチを押せば熱い蒸気がモクモクと出てくる。これにレンズをあぶりながら指で擦りつつ、柔らかい布で拭き取ればコーティングを取り除ける。加湿器でもよいが、君のために購入したといえば、奥様にも喜ばれること間違いなし!

ZEIBE(セイベ)のヘルメット曇り止め
コーティングをある程度拭き取ってもレンズがもやっと曇った状態だったりするので、このZEIBE(セイベ)のヘルメット曇り止めで拭くと一気にレンズが一気に綺麗に仕上がり、曇り止め効果も発揮する。

今までは小瓶に入った液体やスプレータイプのの曇り止めを使用していたが、ZEIBE(セイベ)のヘルメット曇り止めは小分けにされたパックに不織布に薬剤が染み込んでいる。ウェットティッシュのような感じなので、気楽に使えて便利。
しかも従来の曇り止めのようなギラギラ感も一切なし。実際の先のスチーマーであぶっても全然曇らなかった。これはおススメ!!

下の映像を見てもらえばわかるが、空軍パイロットのヘルメットなどにも使用されているんだって。


この曇り止め、取扱店がほとんどなくて現在ネットで買えるのはウェビックというバイク用品通販の1か所のみ。販売ページはこちら

bolle X500
続いてはbolle X500。これはかなり大型のゴーグルだ。2重レンズで装着感も良いし眼鏡も使用できるので重宝していたが大きすぎてヘルメットなどにも干渉しやすい。キャップもかぶれないこともないが、かぶりが浅いなど今ではあまり使用しなくなってしまった。実測重量は136g。

G&P Special Forces Goggle(Sand) GP588
こちらもすでにレビュー済みのG&P Special Forces Goggle(Sand) GP588
OAKLEY SI タクティカルゴーグル Aフレームのレプリカ。一時期米海兵隊のMEUやフォースリコンなどが使用している写真が雑誌で紹介されたこともあってコスプレ系のユーザーに人気。
オークリーはスキー用のゴーグルもラインアップしているが、このSIシリーズが軍用向けのシリーズとなっている。重量は121g。

U.S.C.R.社のT3タクティカルゴーグル
こちらはU.S.C.R.社のT3タクティカルゴーグル以前にもレビューしたが比較的コンパクトで、しかも安くて使いやすいゴーグルだ。ただ視界という点ではやや狭く感じるかも。コンパクトファンを上部に埋め込んでカスタムしたものだ。ファンと電池込での重量は143g。

WileyX SG-1
こちらはWileyX SG-1アイウェア特集でもレビューしたレンズセパレートタイプ。これもテンプルとバンドが付属しているのでのシューティンググラスとゴーグル兼用できる。長らく使用していなかったら自動調光クリアレンズのコーティングフィルムが浮いてきてしまい、取り除ききれなかった。セパレートタイプは見た目はカッコいいのだが視界が若干狭くなる。バンド使用で重量は46g。

SI Mフレーム 2.0 ストライク
こちらはゴーグルではないが参考までに。オークリーのSI Mフレーム 2.0 ストライク。シューティングマッチやプライベートゲーム、実弾射撃などでは使用する機会が多い。こちらも使いやすくて重宝している。重量はさすがに軽くて30g。


ESS プロファイル ターボファン アジアンフィット

Bolle ボレー X900 タクティカルゴーグル
 

 


2013/05/02