グアム上陸計画を立てたのは2007年の夏。
いつものサバゲメンバーで「そういや、俺ら実弾撃ったことないよね?」てな話になり、「んじゃ、グアムにでも撃ちにいこうか。」と軽いノリで始まった。
言いだしっぺのYASも実弾射撃はマウイでクレー射撃のショットガンしかない。いつもはまとまりのないメンバー4人が、なぜか今回はやる気満々で順調に準備は進んでいった。
エイビーロードで3泊4日、42,000円の格安パックを探して予約。特別燃料費などの諸経費コミコミでも旅行代金は63,000円程度だった。ただし、これには食費や射撃費用は含まず。
グアムはアメリカ合衆国の準州で、したがって、当たり前だがパスポート必須。
東京から南に約2500kmの太平洋上にある島で日本からは直行便でわずか3時間20分程度で着く。
人口は約16万人、首都はハガニア、人種構成はグアム先住民のチャモロ人40%、フィリピン人24%、アメリカ人15%。公用語は英語とチャモロ語だが、ホテル街は日本語がかなり通じる。通貨はもちろん米ドルだ。
亜熱帯気候で日中の最高気温は一年中約31度、湿度は70%を超える。日が出ていると刺さるように暑い。雨季と乾季があり、今回乾季の一月下旬だったが、一日に数回スコールのような雨が降っていた。
今回宿泊したのはタモン地区にあるグアム一の繁華街、ホテル・ロード沿いのグアム・リーフホテル。空港からも近く便利だ。
グアムには多くの実弾シューティングレンジがある。ホテル街に多く見かける、なんとなくいかがわしい雰囲気の屋内射撃施設は拳銃弾30発で$60~と手軽に感じるが、一度撃った薬莢に鉛剥き出しの弾頭と火薬を再充填したリロード弾だったりして満足感が低い。
やはりここは、火薬量100%で工場出荷箱出しのファクトリーアモを撃てる屋外射撃場がオススメ。ネットで調べると「ワールド・ガン」という射撃施設が良いということがわかった。今回はこの射撃場をメインにレポートする。
ワールド・ガンはワールドガン日本予約総合案内所から1週間以上前に申し込めば、当日宿泊ホテルに迎えに来てくれる。宿泊ホテルを確定してからメールフォームで申し込みをおこなえばOK。
あと、旅の準備といえば、現地で自由に移動するためのレンタカーの事前予約や、国外でも使用できる携帯電話はあったほうが良い。私は旅行直前にDoCoMoの905シリーズに機種変更しておいたので、現地での電話はもちろん、日本との通話やメールもできて非常に便利だった。日本の友人に写真入メール送ったりしてね。
それと今回、旅のお供にネイビーシールズ1/6フィギュアを連れて行った。名前は一緒に行けなかったメンバーの名前からFJと命名。
さてさて、あっという間に旅行当日になり、コンチネンタル航空で成田空港から3時間20分という短い時間でグアムに到着。夕方発だったので、現地時間の23時ごろにホテルに到着。日本との時差は1時間進み。シドニーと同じなのでG-SHOCK GW-5600JをSYD現地時間に設定。
ホテルで一息着き、早速夜の繁華街へと繰り出すと、雑居ビルに「実弾射撃」と大きく書かれた看板を見かける。店の前には客引きの現地人がいて「射撃ドウ? タノシイヨ」なんて怪しく声をかけてくる。このノリで結構です、なんて言いたくなる日本人も多いと思うが、そこはそれ、明日のワールド・ガンでの射撃の前座だと思い、ホテルの目の前にあったHAFA ADAI射撃場に入る。
ショーケースには十数種のハンドガンが展示され好きなものを選べる。ボルトアクションライフル、M16、ショットガンなどの長物も数丁あった。ちなみにグアムはフルオート禁止。
私はベレッタ92FS、MAGはSIG P226、UruはH&K USPをチョイス。いずれも9mmパラだ。
料金は30発で定価$60の$10引き。
HAFA ADAI 実弾射撃場の動画
密閉されたインドアレンジは狭苦しい。ペーパーターゲットも8m先くらいだ。メッシュシールド付のイヤーマフを装着する。
レンジには既に10発装填済みのマガジンが3本とホールドオープンしたハンドガンが置いてある。
レンジマスターから簡単な注意と取り扱い方法に関する説明を受ける。
で、いざ射撃。ガスガンで扱いなれた92Fだけにマガジン装着して、スライドストップ解除まで一連のいつもの動作。狙いをつけてそっとトリガーに指を添える。
「ドカンッ!」インドア特有の圧縮された空気の音圧を感じ、銃口が跳ね上がる。
ツンとくる花火のような火薬の臭い。
「おおーっ!」なんて思いながら、あっという間に30発終了。途中ジャミングが何度かあったがレンジマスターが処理する。
最後に自分のペーパーターゲットと認定証をもらい、店員にシューティング薀蓄をしこたま語られて、終了。
ちなみに自分のペーパーターゲットをよくよく見ると30発しか撃っていないのに、50発近くの弾痕がある。多くが着弾が隣り合ったようなひょうたん型の弾痕。つまり、弾が縦に回転して飛んでいっていないか? と言う疑問が沸く。
そういえば薬莢もやけに汚いし、弾頭も傷だらけの鉛剥き出しの明らかにリロード弾だ。
どうも納得いかない気持ちで店を出てホテルに戻る。
ともかく明日は本命のワールド・ガンでのシューティングだ。
その夜、ノートPCを持っていったのでホテルのLANに接続、日本のリアルFJをスカイプに呼び出し、メンバーで交信した。海外からリアルタイムで顔を見ながら会話できるなんて、時代も変わったもんだ。ということで1日目が終わる。
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