西部劇ごっこ 2019 春の番外編 イベントレポート

西部劇ごっこ 2019 春の番外編 イベントレポート

2019年4月7日(日)に千葉県のフロンティアビレッジにて開催された西部劇ごっこ2019 春の番外編の模様をレビュー。

フロンティアビレッジ
開催場所は千葉のフロンティアビレッジ。もともと乗馬施設だったが、現在は馬はおらず、施設が利用できるようになっている。西部劇には絶好のロケーション!!

西部劇ごっこ
この日は20名以上の参加者で西部劇ごっこを楽しんだ。サバゲフィールドではないので、基本的にモデルガンのみの発火、撃ち合いと交流を前提としたほのぼのしたイベント。この緩さ加減がたまらなく良い。
開会式ではみなさん空に向けてモデルガンを撃つのがお約束。



参加者のライフル
参加者のライフルがベンチにズラッと並べられる。西部劇ごっこお馴染みの展開。こうやって皆さんの貴重なコレクションを見ることができるのも楽しみのひとつ。この日はタレントのあいしす改め、滝澤いしすさんがゲストで参加!

S&W ボルカニック ピストル
コレクションの中には珍しいS&W ボルカニック ピストルを3Dプリンタで再現したものまであった。

春の桜
ちょうど桜の時期とあいまって、西部開拓時代の雰囲気に桜の花びらが舞い散り、独特の雰囲気となった。

トルネード吉田さんと、モエガミさん
トルネード吉田さんと、モエガミさんも参加。

サロンで皆さん記念撮影
サロンで皆さん記念撮影!

バーカウンターも再現
サロンにはバーカウンターもあって、バーテンダーのコスプレ参加者もいた。

広場では焚火
広場では焚火ができる設備があり、一部の参加者は前日入りしてキャンプを楽しんだそう。

モデルガンによる撃ち合い
午前中は広場とサロンで対峙してのモデルガンによる撃ち合いを楽しんだ。

サロンに襲撃
スタートの合図で広場奥から、サロンに襲撃するという設定でモデルガンを撃ちまくる!!

バンバンバーン!!
バンバンバーン!! 皆思い思いのスタイルで動いてそして撃つ!!
もちろんモデルガンなので弾は出ないが、そこは大人の撃ち合いごっこ、撃たれたな、と思ったらその場にリアクションして倒れるのは暗黙の了解。というか、いかにカッコよく倒れるかも楽しみのひとつ。



応戦
サロン側は立てこもって応戦する。

「やられた〜」
「やられた〜」。しっかりリアクションしてくれるのも本イベントの醍醐味。

撃て撃て〜!!
撃て撃て〜!!

午前中はこの撃ち合い
午前中はこの撃ち合いを何度か繰り返した。

悪そうなオジサマ
悪そうなオジサマたちが、なにやら悪だくみしていたり。



ショットガンで撃退
ならず者はショットガンで撃退だ〜。バーテンダーコスの主催者カッタケさん。

女性参加者
女性参加者もバッチリ決めている。

武器商人が商談中
おや、武器商人が商談中!?

お決まりの小芝居
「全部置いていけ!」「ごごごご勘弁を〜」とお決まりの小芝居が始まったりと、今日も日本は平和です。

お昼はみんなでBBQ
お昼はみんなでBBQ!

桜を見ながらお肉とポークビーンズを頬張る
ウエスタンのコスプレで、桜を見ながらお肉とポークビーンズを頬張る!! 最高の休日じゃないですか!!

ゆっくりとした時間
午後、フロンティアビレッジはゆっくりとした時間が流れている。


サロンでくつろいだり。撮影したり。

バンジョー
バンジョーを引いたりする南軍も。



早撃ちマシーン
サロン横では早撃ちマシーンが用意されて、ファストドロウのタイムを皆で競ったりした。

トルネード吉田さん、さすがに速い!!
上の電球の点灯を合図に、モデルガンの火花を使用して風船を割るとドローのタイムが計測される。
トルネード吉田さん、さすがに速い!! スコアは0.3秒台!!



ウエスタン装備の取り入れ方
さて、ここで、西部劇ごっこに参加したい方達も多いと思うので、ウエスタン装備の取り入れ方について皆さんに伺ったことを記載しておこう。


ウエスタン装備と言ってもその許容範囲は非常に緩やかで、軍装に比べて気軽に低予算で購入できる。まずはシャツだが、これはもう普通のネルシャツやワークシャツでOK。左のトルネード吉田さんのがシンプルなワークシャツ、右の方のブラックはちょっとドレッシーなウエスタンシャツ。


西部開拓時代は1860年代からフロンティア消滅宣言の1890年代頃までを指すが、当時の服装はどちらかというと質素で無地の布製のものが多かったそうだ。のちに1950年代になって西部劇映画がハリウッドで作られると派手できらびやかな装飾されたウエスタン装備が登場し、それによって日本でもウエスタンブームが巻き起こる。なので開拓時代にはないウェアでも全然OKなのだ。ジョン・ウェインやクリント・イーストウッドなど、銀幕のスターに憧れたコスプレも多く見かける。

ウエスタンハット
ウエスタンハットで言えば、革製、布製、フェルト製、ストローハットなどさまざまあり、ネット検索で「ウエスタンハット」「テンガロンハット」「カウボーイハット」で出てくる2000円くらいから販売しているもから好きなのをチョイスしてよいだろう。実際に当時使用されていたものは、我々がイメージする縁の反りかえったカウボーイハットよりは、ヨーロッパなどで主流の中折れ帽(フェドラハットとも)のほうが多かったそうだ。

パンパン鉄砲
次に銃。まずはリボルバーの拳銃を1丁用意しておきたいところだが、これも参加者の銃を見ていると年代や種類は様々。古くはパーカッションリボルバーのパターソンやドラグーンからはじまり、センターファイアカートリッジ式のコルト シングルアクションアーミーなど選択肢は豊富だ。

高価な限定モデルガンだけではなく、上の金色のリボルバーはブリキの巻玉火薬を使用する、いわゆるパンパン鉄砲。こういった駄菓子屋で数百円で売っているようなおもちゃのリボルバーでもOKだ。要は西部劇の雰囲気を崩さずに、自分がなり切って遊べるものだったら概ねOKといえる。

BB弾の出るエアソフトか、火薬を発火するモデルガンか、どちらをチョイスすべきかというのは悩ましいところ。サバゲーで使うなら前者だが、西部劇ごっこなら、ぜひ、発火モデルガンをお勧めする。エアソフトにはないリアルでシンプルな構造、そして滑らかな作動、発火したときの音の迫力、硝煙の匂いなど、西部劇ごっこで気分が上がること間違いなしだ。
発火した後の分解・清掃メンテも楽しみのひとつ。


モデルで言うと、もっともメジャーなのはやはり、コルト シングルアクションアーミー(SAA)だろう。
センターファイアカートリッジを採用して1873年に登場したリボルバーで、米軍にも制式採用された。
西部劇といえばこの銃、という人も多いだろう。このSAAにもいろいろ種類があり、バレルの長さ、世代など細分されるが、まあ、細かいことは気にしない、という西部劇ごっこの精神から、好みのものを選択すればよいだろう。

また、前回の西部劇ごっこで参加者の銃をライブラリにしているのでこちらも参考してもらいたい。

西部劇の銃 拳銃編 ライブラリ 西部劇の銃 拳銃編 ライブラリ

国内のモデルガンメーカーで言えば、タナカ、ハートフォード、マルシン、CAW、ランパントクラシックといったところから西部劇の銃が発売されている。

ガンベルト&ホルスター
ガンベルト&ホルスターもAmazonなどのネットで売っている。価格は概ね1万円以下のものから、2万円くらいまで。ネットで買う際はサイズと色のチョイスを慎重に行いたいところだ。


スペインのデニックス製ガンベルトは1万円以下で販売しているし、国内のイーストA製でも2万円クラス。海外の輸入製品も探せばイロイロある。セカイモンで海外から格安で直輸入する人もいるそうだ。
ホルスターのスタイルは、オールドスタイルと呼ばれる銃をしっかり保持できる深めのもの、早撃ち用のスピードホルスターは入れたままハンマーが起こせたり、抜きやすいように縁が浅かったりするが、サバゲーで使用すると落としやすいので注意が必要。
上の写真はバスカデロホルスターといって、20世紀初頭にスペインで作られたスタイルだそう。オールドスタイルよりローライズで、素早く抜きやすい。


ズボンは西部開拓時代にはジーンズを履く人はほとんどいなかったそうで、コットン製のチノパンや、コーデュロイパンツを履く人もいるが、もちろんリーバイスやラングラーなどのジーンズも多い。実質20世紀になってからジーンズが普及したので、これは戦後のウエスタンムービーの影響と言ってよいだろう。ズボンには革製ベルトを使用する人が多く、鋲やカービングで装飾されたものを着用するひともいた。


ブーツはつま先の尖った刺繍の装飾入りウエスタンブーツを履く人が多かった。ただこれもウエスタンムービーの影響が大きく、実際にはスクウェアやラウンドトゥのブーツというのが当時の主流だったようだ。
このあたりも厳密ではないので、自分のスタイルに合わせて選んで良さそうだ。
> ウエスタンブーツ


カウボーイというと拍車の付いた金具を想像する人も多いだろう。こちらは数千円から購入できる。ピザカッターのような回転するものもあれば、突起だけのものもある。


その他の小物では、スカーフは埃の進入を防ぐために当時から使われていたものだそう。ただ、柄物よりは大き目の無地のものが当時は主流だったようだ。


懐中時計などをさり気なく取り入れるのもオシャレ。


ということで、のんびりした雰囲気でモデルガンとバーベキューを楽しむ西部劇ごっこ 春の特別編、いかがだったろうか? なにより参加者の皆さんがとてもフレンドリーで、西部劇初心者の筆者にも丁寧に教えてくれるのが嬉しかった。主催者カッタケさんの人柄によるところも大きいだろう。
次回はカウボーイ装備を揃えてコスプレして参加したい!! 皆さんもぜひ一度西部劇のガンマンになり切ってこのイベントに参加してみて欲しい。

2019/04/14


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