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桜乱戦記 -20XX- イベントレポート

2019年12月1日に千葉県のサバゲフィールド、オペレーションフリーダムにて開催されたサバゲーイベント「桜乱戦記-20XX-」の模様を紹介します。主催はMADサバ頭目SATOMIC。
Photo by サバプラ

昭和65年に核戦争が勃発し、世界が崩壊に至る世界線をたどり、戦後他国からの介入を受け紛争地域と化した昭和94年の日本列島を舞台とした架空テーマのサバイバルゲームイベントだ。


南の日本国、北の日本人民共和国と列島は分断、その南日本で発生したクーデターが今回の桜乱戦記のテーマとなる。壮大なストーリーを背景に展開するサバイバルゲームは主催者SATOMIC氏の長年の構想により実現した。


桜乱戦記はSATOMICの得意とする、"演出を盛り込んだ状況戦"としてのサバイバルゲームをメインに執り行われた。壮大な舞台設定とイマジネーションのわきやすい題材から、戦場は単なるサバゲーでありながら同時に"全員役者"の舞台と変化した。 ※画像は暫定政府軍に協力する、在日米軍を前身とした「在日米軍閥、第442連隊第100大隊」の皆様


参加者各々が事前の公式ストーリー、世界観を元に自分なりに設定を膨らませて参戦しており、戦いにおいての振る舞いも味わい深くなってくる。 ※画像は午前中ラストゲーム。政府軍によるスパイと、攻撃により瓦解したクーデター軍が戦略的撤退をした際、脱出ポイントを抑えるべく突貫し戦死した政府軍兵士


とあるマテリアルからの視点。警察用の大楯(を忠実に再現した物)を使い脱出ポイントを防衛、多くのクーデター軍兵士を脱出させる支援をしていた。


中には仲間の撤退の為に敵陣に突貫、瀕死の重傷を負うも、トドメを刺しに来た政府軍兵士へグレネードを使って敵と相打ちする人間ブービートラップと化した兵士もいた。 ※撤退戦の演出の為に設けられた特殊ルールを元にプレイしています。※画像中で飛んでいるゴーグルは、実際に目の保護をしている物とは別途の物となります。


お昼休みは長めの時間を取り、マネキンチャレンジにより今回のストーリーを元にした状況戦の撮影が執り行われた。軍用車が2両来場しており、その2つを使った「政府軍vsクーデター軍」の構図を決めて、各々がポーズをとって撮影に参加した。


昼休みの余興「果たし合いinDMZ」の様子。政府軍、クーデター軍問わず、私兵や民兵、様々な人間が私的な理由で決闘に参加した。 ※画像は剣の腕に覚えのある民兵と、クーデター軍側に参加した元国防軍兵士。


「12月クーデター」という事で、昼休みは米軍閥の参加者が主催でクリスマスパーティーが開催された。政府軍関係者、クーデター軍関係者が停戦中に和気藹々と触れ合う図はとても美しかった。


今回、女性も何名か参加していた。左から「フリーランスの傭兵」戦場でも大いに活躍してクーデター軍の一翼を担う存在となっていた。右が「国に忠義を果たす事を生業にしている"忠国研究会"の会員」右派学生運動の流れをイメージした設定が独創的である。


桜乱戦記はミリタリー寄りの終末系イベントではあるが、民兵や武装した市民が参加できるバランスを意識した取り組みがされており、画像のようにサバイバー然とした装備で参加される方もいた。


午後ゲームを聞く参加者たち。


午後ゲームからは、SATOMICはクーデター軍首謀者として着替えて参戦。実は国防軍兵士として生きながら、幼少期からの分断問題の苦痛を解決する為に内密に行動していたという設定だった。 PTタイプボディアーマーに格闘戦用の追加プロテクター、野球用ヘルメットに日本刀が光り、念仏の書かれたスリングが付いたミニミ桜乱ショーティが火を噴く。


参加者各々の設定は足並みにも個性が出ていた。ゲートルを巻くもの、ジーンズを履く者、自衛隊の旧迷彩服を着る者、時代背景に合わせながらも実に多様だった。


M65ジャケットにAKで武装する政府軍側民兵。今回の参加者の分布で興味深いのは今までのMADサバと違い、ミリタリー系終末イベントに特化したことにより、各ミリタリー系イベントの関係者が参戦した点である。 装備品を通した交流もあり、そんな意味でも有意義な会だった。


WW2レジスタンステイストのクーデター軍兵士。錆びついたAKでも勇猛果敢に戦っていた。


戦地にたなびく星条旗。


軍装品をふんだんに装備したタクティカルマタギも参戦していた。舞台設定にあっていれば個性的な装備でも参戦できるのが桜乱戦記の良いところ。


カメラマンの中には架空の会社の備品としてカメラに社名を入れる方も来た。


政府軍兵士の集合写真の裏側。クーデター最終局面の決戦に備えた各兵士の意気込みが伝わってくるようだ。


今回はAirsoft97さんが政府軍側民兵組織「第097小隊」として参戦、かすみんも一兵士として戦っていた。ブーニーハットにはサコムワークスさん作のモソニャソを載せていて沖縄由来の組織感が出ている。


クーデター軍が政府軍を打倒した直後、中核部隊と協力民兵組織や傭兵等将校達による集合写真。とてもエモい。


フィールド内であればある程度の音量までのモデルガンは発火可能なので、モデルガンを持ち込んだ参加者もいた。


在日米軍閥と国防軍内部の特殊な情報部士官が仲良く交流しているの図。初対面でもこういうノリが共有できるのも、ある程度どういう場所なのか理解できる参加者あっての交流会だからと言えよう。


クーデター軍側にはスナイパーも少なくなかった。接近戦、中距離火力支援、遠距離からの狙撃と、誂えたかのように分担がされており、開戦当初からクーデター軍の士気と連携能力の高さが目立っていた。


防戦する政府軍兵士達。桜乱戦記では、ノーマルマガジン推奨のゲームなので弾切れをする方もちらほら居たり、また必要にかられてサイドアームに切り替えるシーンも多々見受けられた。

-総括-
桜乱戦記-20XX-は今回第1章、初回という事で初の試みが多く、またMADサバのイメージを踏襲しない全く別の切り口の会としてスタートし、先行するイメージを告知しつつも、浸透しきれない中での開催だった言えよう。
そんな状況の中でも当日は69名の参加者が集まり、同じ世界観に思いを膨らませて、前日までのSNSの駆け引きすら楽しんで"愛好の交流"を体現する1つの会として成立することができたのは主催者SATOMIC氏の情熱によるものだと思う。次回開催に向け、ひとつの方向性と可能性を秘めたイベントで、今後の展開にも期待したい。

[外部リンク] サバプラのイベントレポートはこちら

2019/12/03


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