MOA 台湾 ぶらり一人歩き 2018年12月 パート3
2018年12月7日(金)~9日(日)に台湾新台北市にある台北世界貿易中心(台北ワールドトレードセンター)で開催されたミリタリーイベント、MOA(Military Outdoor Airsoft Exhibision)のぶらり一人歩きレビュー。主催は台湾のミリタリー誌QRF.mag。
なお、本海外イベントでは日本の法令に適合していない製品も含まれるのであらかじめご承知願いたい。
FCC
PTWプラットフォームを使用した電動ガンを展開するFCC(Fight Club Custom)。
SCAR-LのPTW試作が展示されていた。
WARSPORTのAR-9。
COLT CAR-15などのPTWも。
RA-Tech
カスタムパーツメーカーのRA-Tech。WEのM14用のワンピースウッドストック。
F-1 FIREARMS スケルトンFDR-15レシーバーセット。EMGによる正式ライセンス。WE、GHKのGBBに対応。
USASOC USG-I SOPMOD BLOCK III。SVOBODA、GHK、WE、WAのGBBに対応。
S.A.S
L119-A2/A1。WE、GHKに対応。
また、WEやUMAREX用のGBB対応のSAI BLU RMRやTIER ONE Gen3/4のコンバージョンキットも。
A7075アルミ、というか超々ジェラルミン製のレシーバーに本物のバードショットで撃ってみた、という展示。
A&K / Raptor
A&KではRaptorブランドの3Dプリンタ試作カスタムパーツを装着したPKMマシンガンを展示。
ポーランドのZMT UKM-2013。
独自のストックも可動式で再現。
レールハンドガードやスケルトンフォールディングストックなどがついてモダンなスタイル。
SVOBODA (斯沃博達有限公司)
SVOBODAではCheytac M200のガスガンが展示。
ボルトに直接グリーンガスをチャージ。
ホップアップはバレル上あたりにネジがある。
真鍮カートリッジ式で装弾数は8発。1チャージで20発くらいは撃てるとのこと。
ちなみにこのM200のCO2バージョンもあって、ボルトにカートリッジをセットするタイプとなり、これはバトンAirsoftが国内で輸入販売する予定だそう。
またKar98Kの試作も展示されていた。また3Dプリンタのモックアップといった感じだが、こちらもボルトにガスをチャージしてのガスガンになる予定。
VIVA ARMS
VIVA ARMSではSKSのガスガンを開発中でサンプルが展示されていた。CO2とグリーンガスの2タイプが予定されているそう。
M1919の電動ガンが展示されていた。以前レビューしたRED WOLFのもVIVAが作って供給していたとのこと。
SKS以外にも興味津々のモデルアップが予定されている。
HFC
Honor Factastic Classic、略してHFC。
フリントロックピストルのCO2ガスガン。
BB弾はストック下のチューブに21発を装填。火蓋やコックの操作もライブ。
CO2はグリップにセット。併設レンジで撃ってみたが、バスンッとものすごい大きな音がして威力も高そうだった。日本仕様が出たら欲しいかも。
SRC
SRCではCO2ガスガンのSR5-A2をはじめ、MP5シリーズのGBBが多く展示されていた。
また、リボルバー式のガスガンも展示されていた。
Rare Arms
2014年のHOOHA SHOWで紹介したXR25からユニットをさらに小型化したCO2ライブカートGBBが展示されていた。
CO2カートリッジはグリップ内にセット。ガスブローバックの迫力とシェルイジェクトを同時に楽しめる。
Iron Airsoft
カスタムパーツメーカーのIron Airsoftではオリジナルの電動ガンを展示。リコイルシステムが内蔵されていて、射撃に連動して反動が味わえる。
またマルイのM4A1 MWS用のF-1 FIREARMSのコンバージョンキットも。
今回のMOAだけでも3メーカーでF-1 FIREARMSの製品がみられた。
Centurions Option
FOBUSやFAB、TRUGROといった海外ブランドを輸入販売するCenturions Optionのブースでは、SPECNA ARMSの電動ガンが展示されていた。
ROCK RIVER ARMSの正式ライセンスに、ORIONギアボックス、GATEのMOSFETを内蔵する。
パッケージもRRAを前面に押し出している。
KUI
KUIではLANCER TACTICALの電動ガンを展示。
LANCER TACTICALは米国ブランドのエアソフトで、KUIが台湾で輸入販売代理店とのこと。
NORTHEAST(東北製作所)
NORTHEAST(東北製作所)のSten Gun
Mk.2 GBB。ストック形状やサプレッサーの有無などのバリエーションがある。
Sten Gun
Mk.6 / mk.5も展示されていた。
MODIFY
MOD24SF / 24X。ボルトアクションエアガン。テーパードバレルのSF、フルートバレルのX。
M-LOKハンドガードや、サプレッサーも新商品として展示されていた。
RST Airsoft
RSTではグロックGBB用のカービンキット、ORIONシリーズが展示されていた。
カラフルなモデルも。
水平二連ショットガンや、AR用ストックなども。なぜか、電動ドリルが...w
3Dプリンタ製のエアソフトグレネード、TATHLUMも展示されていた。インパクト起爆ではなく、遅延式の起爆方式を採用しているのが特徴。
GUNGNIR ARMS
レンちゃんのコスプレをしたスタッフさんがいたGUNGIR ARMS。MAgic Clip IIを展示していた。
SLONG Airsoft
SLONG Airsoftではオリジナルの電動ガンを展示。
また、グロックGBB用のカービンキットも。
POSEDON
POSEDONのオリジナルカスタムグロックGBB。
MODEL WOKS 模動工坊
マルイのM4A1 MWS GBB用のコンバージョンキット。416D CAGとDEVGLUの2種が展示。
ハンドガードはHKタイプ、ガイズリータイプ、レミントンタイプと3種。
ボルトキャリアは軽量なアルミ製とスチール製の2種があり、アルミ製ボルトで撃つ小気味よいブローバックは快感もの。
ジョン・ウィックバージョンのグロック34 TTIカスタムや、ARのコンバージョンキットも。
Arcturus Airsoft
Arcturus CT-02はモダナイズドAKの電動ガン。M+MのM10っぽいスタイルでカッコいい。
サムズミリタリ屋
日本からはサムズミリタリ屋さんが出店!
SHOEI
そして日本のトイガンメーカーとして唯一、SHOEIが出店していた。
G&G ARMAMENTのジョアンナ、AIRSOFTOLOGYのジョナサンと再会しランチをご一緒した。彼ら以外にも各国のエアソフトメディアの方達と再会して食事会を行った。
今回、G&GはMOAに出展していなかったが、1月のラスベガスSHOT SHOWは新製品が盛りだくさんだそう。そして来年のMOAは出展を検討しているそうだ。
台湾のエアソフト事情を取材してみて感じたことを述べて締めくくりたいと思う。
各トイガンメーカーがしのぎを削って様々なタイプの新商品を開発している。実銃の注目製品のモデルアップがとにかく早い!!
台湾はエアソフトに関する規制が日本に比べて緩やかなこともあり、また製造拠点となる工場も沢山ある。もちろん中国工場で生産されるものも多いが、ここ最近は香港の会社が台湾に移ってくることも多いようだ。
今回のMOAは第2回目となり、出店社も前年の50社から90社に増え、北米やロシアも含めた欧州など、海外からのディストリビューター、メディア関係者も多くみられた。
まさに、米国のSHOT SHOW、ドイツのIWAショーに次ぐ、国際的なエアソフトのビジネスショーといった印象だ。
人口的に台湾国内のトイガン市場規模それほど大きくはないので、輸出産業としての面も前提としており、近年ではドイツUMAREX、米EMG、仏サイバーガン社などから正式ライセンスを取得した公認モデルが各社から続々と製造され、それが世界で販売されている。
品質面においても欧米企業がクオリティコントロールを行っているブランドもあり、今後ますます性能は向上していくだろう。
電動ガンのトレンドで言えば、電子トリガー+MOSFETがハイエンド機の標準機能となり、ほぼ100%リポバッテリー対応で、11.1V対応モデルも増えている。またリコイルユニットを内蔵するものも多く見られるようになった。またPTWプラットフォームの製品も増えそうな雰囲気だ。
ガスガンで言えばまだリキッドチャージ式のGREEN GAS仕様モデルこそ多いが、CO2カートリッジを使用するモデルも増えてきているように思う。
日本国内の状況とは全く異なる活気のあるトイガン業界の姿がそこにあり、かといって日本の最大手トイガンメーカー、いや、世界NO.1を謳う東京マルイ様がこういった海外のイベントに出展するかと言えば、それはライセンスやらなんやらの大人の事情で、まずありえないといった現状を見るに、その賑やかさとは裏腹に日本のいちエアソフトユーザーとして寂しさも覚える取材でもあった。
台湾のソウルフード、ルーローハン(魯肉飯)。そしてルーダン(煮卵)と炒め野菜も添えて食す!!
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