音凪カスタム! Vol.60
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「こんにちは! 今回はこのマルイのMK23ソーコムピストルの消音カスタムをお願いしたくて!」
パドックでは『音凪(おとなぎ)』というカスタムメニューがあるから、それを施工してみようかな。
道楽「音凪、いかにも静かになりそうな名前ですね!!」
じゃあ、分解していこうか。まずはマガジンを抜いて、スライドを取り外して...。
道楽「ここまでは通常分解ですね」
インナーフレームがネジ1本で固定されているから取り出すよ。
インナーフレームの2か所のネジを取ると左右に分割できる。
ハンマー裏のネジで、ノッカーベースを取り外す。
パーツの関係性はこんな感じ。シアーがハンマーの下にあるギザギザ部分に引っ掛かってコックする。これがトリガーバーの動きで外れるとハンマーがスプリングの力で回転してノッカーを叩く。ノッカーはマガジン背面のバルブを叩くという仕組みだよ。
インナーフレームの分解はこんなところだね。
次に各パーツを磨いていくよ。磨くことで角や抵抗が減って、静かで滑らかな作動になるんだ。
左右のスイングアームの側面を磨く。これはトリガーに連動してノズルを動かしているパーツだね。
トリガーバーの側面も磨いていくよ。
これらは亜鉛ダイキャストパーツだよ。
ハンマーのシアが掛かる部分も磨く。
ノッカーベースのハンマーがぶつかる部分は削り取って、緩衝材を貼るよ。
この部分にハネナイトという緩衝材を貼る。
他の部分にもゴムシートを小さく切って貼っていく。
トリガーバーの後ろ側。
ハンマーのシアが掛かる部分。
ノッカーとシアにもゴムシートを貼るよ。
最後に磨いたパーツが酸化しないように黒染めしていくよ。
これらのパーツを元通りに組み上げれば、一通りの作業は完了だよ。
空撃ちしてみよう。
道楽「おお! 明らかに作動音が小さくなってますね。サイレンサーを付けてレンジでも撃ってみましょう!!」
初速もカスタム前と変わらないね。
道楽「むしろ作動音が静かになったせいで、BB弾がチャンバーに入るときの音が気になりますねw」
むむっ! それは確かに。ちょっと見てみよう。
このチャンバーの前のフィードランプにBB弾が送られるときに音がするんだね。ここにもゴムシートを貼ってみよう。
道楽「あっ、音がしなくなりましたね!!」
音凪カスタム、完成~!!
道楽「サイレンサーを付けて撃ったときのこの静かさは、まさに凪! MK23ソーコムを買ったらセットで施工したいカスタムですね~」
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