コネクター! Vol.31
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「こんにちは~!」
いらっしゃい!!
道楽「今日は先日カスタムしてもらった電動ガン用バッテリーのコネクターについて教えてもらおうと思いまして。」
電子トリガーにカスタムすると、電力がより必要になって、リポバッテリー化で電流量も増えるから、コネクターも大容量のものに変更したほうが良いね。今回は電動ガンのコネクタについて解説するよ。
道楽「そもそも電流と電圧ってどういう違いがあるんですか?」
よく例えられるのはホースと水の関係かな。
水圧が電圧で、ホースの太さが電流。蛇口を開けて水圧を上げても、細すぎるホースでは水が多くは流れないよね。電流と電圧もこの関係に似ているよ。だから効率よく水を流すには太いホースを使おうってことだね。
道楽「なるほど!!」
まず、このラージコネクター。タミヤコネクターともいうよ。電動ガンの出始めの時にはこのコネクターが多かったよね。
道楽「懐かしいです。いまはあまり見かけませんね。」
サイズが大きいから収納スペースが必要なんだよね。
このラージコネクターは定格電流は15A MAXとなっているよ。
道楽「定格電流って何に影響するんですか?」
このコネクターが通せる許容電流量なんだけど、例えば1300mAh 30Cのリポバッテリーだと、1.3A x 30Cで理論上、39Aの最大電流が流れるんだ。定格電流の許容量が低いコネクターを使用するとそこがボトルネックになって、使っていると加熱・変形したり、最悪コネクタが溶けて抜けなくなることもあるので注意が必要なんだ。FETやSBDである程度防ぐことはできるんだけど、それでも限界があるかな。
あとね、電子トリガー基盤を入れたら動かないっていうお客さんがいたんだけど、コネクターを換えたら動いたっていうこともあったよ。
道楽「コネクターって大事なんですね~」
これはタミヤミニコネクター。単にミニコネクターとも呼ぶね。定格電流は10A MAXだよ。
道楽「これはよく見かけますね。」
現状では一番多い電動ガン用コネクターだよね。
ただ、定格電流値が10A MAXと低いので、従来のスタンダード電動ガンならともかく、強力なモーターや、高Cレートのリポバッテリーを使う電子制御基板搭載の電動ガンだと、どうしてもボトルネックになりがちなんだ。
また、使い方によってもコネクターを選ぶんだ。セミオートを多用する人ほど高容量のコネクターがおススメだよ。
これがTコネクターのラージ、ディーンズコネクターとも呼ぶよ。定格電流は50A MAX。
道楽「あー、これは海外製の電動ガンでたまにみかけますね。」
海外ではこちらのほうがメジャーだね。
これがTコネクターのミニ。定格電流は30A MAX。マイクロディーンズコネクターとか、ミニTなんて呼ばれ方もするね。
道楽「このコネクター、以前にトレポンで使っていました。最近は入手性が悪くなったそうで別の黄色いコネクターに変わりましたが。」
黄色いコネクターというのはきっとこれだね。XT30というコネクター。その名前の通り定格電流は30A MAXだよ。
道楽「そうそう、これです。これ。間違って逆差しない形状で、Tコネクターよりショートさせにくくなりました。」
もう一つ大きなサイズでXT60 (60A MAX)というコネクターもあるけど、大きすぎて電動ガンではあまり使われないね。
これがBECというコネクター。すごく小さいので電動ハンドガンのリポ変換コネクターなどに使われているよね。
道楽「私も使ってます。」
ただ、このBEC コネクターは定格電流が3A MAXしかないので、容量不足なんだよね。収納スペースの関係上これくらいしかないんだけど…。
タミヤコネクター、T字コネクター、XT30のサイズを比較するとこんな感じ。小さいコネクターは収納するのに便利だけど、定格電流も低くなる傾向があるね。
道楽「どのコネクターを使うのがおススメですか?」
これから電子トリガー搭載の電動ガンを使うなら定格電流値が30A MAX以上のものがおススメかな。
カスタムパーツだとライラクスからワールドワイドTプラグっていうのが出ているよ。
道楽「ハンダ付けとか、自分で交換する自信がないんですけど…」
そこはパドックに依頼してくれれば!!