東京マルイ エアガン VSR-10 プロハンターG ガンサウンド
2013年5月の静岡ホビーショーにて「驚愕の新次元!!」と銘打って発表されたVSR-10 プロハンターG ガンサウンドシステム。次世代電動ガンのリコイルショックやハイサイクル電動ガンに続く、東京マルイのニューカテゴリとして注目を集めたのは記憶に新しい。で、この一大発表で正直なところ、ガンサウンド? それってどうなの? と疑問に思ったユーザーも多いだろう。私も実際に疑問に感じた。「これって、楽しいのだろうか?」と。
今回は東京マルイのVSR-10ガンサウンドを実際にサバゲーで使ってみての感想をレビューしたいと思う。
東京マルイ エアガン VSR-10 プロハンターG ガンサウンド スペック&初速 | |||||||||||||||||||||
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パーツリスト |
今回のVSR-10は2013年10月に予定していた主催イベント、スナイパーズチャレンジ用に、東京マルイから2丁ほどお借りしていたもの。このVSR-10を2丁使用して、各チームの大将に使ってもらい、大将戦をやろうと思っていたのだ。しかし、残念ながらイベントはW台風接近に伴い中止。でもせっかくなのでその後サバゲーで使ってみたというわけ。
このVSR-10 プロハンターG、基本的にはVSR-10 Gスペックと同じ構造で、ボルトアクション式のコッキングエアガンだ。ボルトのコッキング動作によってピストンを後退させ、トリガーを引いて空気を圧縮して押し出し、弾を撃つという昔ながらのシンプルな構造。
シルバーメッキされたレシーバー、アウターバレル、ボルト回り。またシルバー仕上げの3-9倍のズームスコープ、サイレンサーおよび、ハリスタイプのバイポッドが付属する。
そしてなんといっても最大の特徴はストック内にトリガーと連動してガンサウンドを鳴らすためのトランスミッター(送信機)が内蔵されているということ。
ストックのバットプレートを取り外すと、電源スイッチと感度調節ダイヤル、送信機用のバッテリードアが見える。
送信機の電池はLR44のボタン電池3つ。
これを直列に電池ホルダーに入れてセットする。
バッテリーの残量にもよるが受信機との距離は数メートル程度。意外に短い。
999人が同時に使用しても混線しないとのこと。そんなシーンがあるなら見てみたい。
こちらが受信機。
一見してトランシーバーのように見えるが前面のボタンはダミーで、側面に電源スイッチ、上面にボリュームつまみと音色切り替え用のボタンがある。
この受信機上部にイヤホンジャックもあり、付属のイヤホンで音が聞けるようになっている。
背面はホルダーフックがあり、ポーチやポケット縁にひっかけられるようになっていて、これを取り外すとバッテリードアが開けられる。バッテリーは単四電池が3本必要。
付属のイヤホン。
受信機のコネクタはいわゆる3.5mmのミニプラグなので市販されている外部スピーカーやヘッドフォンなどにも接続可能。
ガンサウンドの音色は4種類がある。気になることと言えば余韻が短いということ。ボルトアクションライフルのダーン!という音が予想以上に早く途切れてしまい、もう少し余韻を楽しみたいなぁという気分になる。また音の種類によっては銃声の後にキーンというなにかカメラのフラッシュのリチャージ音のような音がするのも気になった。
サテンシルバー仕上げが美しいズームスコープ。1インチ径のマウントリングも同様のシルバー仕上げ。倍率は3~9倍、対物レンズ径は40mm。フロントフォーカスリングで調節する。フォーカスは30フィート(約9m)から300m、そして無限まで調節可能。
ズームスコープはシンプルなクロスライン。日中のサバゲーで使用するには十分クリアな視界。
可変ホップアップレバーもGスぺ同様レシーバー左側面にある。クリック感があり、射撃しながら調整しやすい。
ハリスタイプのバイポッドが標準装備される。伸縮ボタンを押すとスプリングテンションでシャキンと伸び、6段階に調節できる。ゴム製の石突も安定している。また両足根本の側面にはマウントレールが装備されるのでライトなどを装着することもできる。
マガジンはストック底部のボタンを押して取り外す。装弾数は30発。このあたりもVSR-10共通の仕様。
付属のスコープ、バイポッドを装着しての実測重量は2,810g。結構軽いのでゲームでのハンドリングは楽。
サバゲーで使用するなら自分一人でイヤホンで音を聞くのではなく、スピーカーで鳴らしてみようということで、今回用意したのはaudio-technica製のAT-SPB30-BK 2.1chアクティブスピーカー。2W+2W、サブウーハー付のアンプ内蔵スピーカーで単三電池4本で駆動、重量は約710g。
こんな感じでスピーカーをダンプポーチにすっぽり入れる。ただこれだと音がこもってしまうので、ユーティリティーポーチに入れるなどいろいろ試してみた。スピーカーの前面をさえぎらないような専用のポーチか、スピーカーむき出しの状態のほうが音が周囲に拡散し、音が響きやすくなるだろう。
で、実際にゲームした結果がこちらの動画。
実際にゲームで使用してみた感想だが、銃の性能自体はGスペックなので弾道も素直だし、ホップも安定している。コッキングもスムーズだし言うことなし。まあ、基本性能はGスぺのレビューを見てもらうとして、肝心の音がどういう感触だったかというと、確かに"撃っている感"は盛り上がる。
盛り上がりすぎて周囲から笑いが込み上げるほど。いわゆる、なんというか、ネタ銃としてはかなりウケる感じ。ボルトアクションして「ダーン!」と周囲数メートルくらいだろうか、2W程度のスピーカーでしかもポーチの中となるとかなり音が聞き取れる範囲は狭くなるが、ガンサウンドを響かせると、微笑ましいくらいに場が一気に和むのだ。
緊迫した攻防シーンでもすかさず「ダーン!」、チームメイトが押されていようが構わず「ダーン!」、チームが全滅しようがひたむきに「ダーン!」。とにかく和む。
これは思っていたよりも和むネタ銃である。しかしながら、これがフルオート電動ガンだったらちょっと状況が変わってくるかもしれない。そしてフィールド内に多くのガンサウンドユーザーがいたとしたら、ゲームの雰囲気が一気に変わるんじゃないかという可能性も感じた。
すでに東京マルイは2013年9月の東京ホビーショーにてガンサウンドの第2弾、M4カービンの発表をしている。これが発売され、フィールドにガンサウンドユーザーが増えたら、きっと驚愕するほどに面白いことになるに違いない。たぶん。
2013/11/25
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