東京マルイ SAA.45 キャバルリー 7 1/2インチ カスタム
東京マルイのエアリボルバープロシリーズの西部劇の銃、シングル・アクション・アーミー(SAA.45)に長いバレルのキャバルリーが登場!! さっそくレビュー!!
コルト社製のシングルアクションのリボルバーは1875年にアメリカ陸軍に制式採用された。弾薬は.45ロングコルト弾を使用する。1911年にM1911コルトガバメントが制式となるまでの間使われており、アメリカ人の.45口径信奉はここから生まれたと言えるだろう。
東京マルイのシングル・アクション・アーミーは威力が0.135J以下の10歳以上対象エアコッキングリボルバーとして2022年にアーティラリー(砲兵モデル)が発売、その後シビリアン(市民モデル)やシルバーモデルなどのバリエーションを展開、そして今回、7と1/2インチバレルのキャバルリー(騎兵モデル)の登場となった。
バレル長の比較。アーティラリーの5 1/2インチ、シビリアンの4 3/4インチよりも長い銃身が特徴だ。
ただしインナーバレルはシリーズ共通のアルミ製70mmを採用している。全長33cmのリボルバーは迫力満点!! ただ、持ってみると樹脂パーツが多いのでかなり軽く感じる。
ウッド調のグリップにはコルトのゴールドメダリオンが入る。グリップサイズはエアシリンダーが入る都合上、やや大きめにデフォルメされている。
なんといってもトリガーガードとバックストラップが真鍮色のゴールドとなったのがカッコいい。ウッド調グリップはシビリアンと同様だが、メダリオンや真鍮カラーと相まって、実に華やかな印象のSAAとなった。
強化樹脂製のハンマーは本モデルではガンメタルカラーに仕上げられ、金属製トリガーもシルバーメッキが施されている。これらもまたカラーアクセントとして全体の質感向上された"カスタムモデル"にふさわしい内容だ。
操作に関してはもちろん、従来同様のハーフコックしてのゲートオープンでカートリッジを一発ずつ装填、排莢時にはエジェクターロッドを使用する機能は従来同様だ。
カートリッジは樹脂製ながら、真鍮ケースに鉛のブレットカラーが美しい。ほぼフルサイズの.45ロングコルト弾を再現しているので、実銃用のガンベルトのカートリッジループにピシっと収まる。BB弾は先込め式。
可変ホップアップを搭載するのもシリーズ共通。付属のツールでシリンダー前にあるダイヤルを回すことで0.12g~0.2g弾まで対応する。また、トリガー上にあるネジ頭を押すことでロックが掛かる独自の安全装置がある。
パッケージはレザーをイメージしたブラックで、パッケージサイズはシリーズ共通の横382 x 縦185 x 厚63 mm。キャバルリーの全長にピタリと合わせるあたり、マルイは最初からバレル長の展開をする予定が決まっていたのかも。
初速は0.2g弾で31m/s、ちょうど0.1Jだ。0.2g弾を使用すれば屋外でも10m先のマンターゲットなら楽々当てられる性能がある。20m先を狙うには0.2g弾だとやや重すぎる印象で、0.16g弾であれば20m先まで狙える性能がある。全体的に弾速も安定しているし、精度は10歳以上対象とは思えないほどに良い。
価格は19,800円(税込)とかなり高くなってしまった。マルイのスタッフが言うには、子供用のエアガンというよりは、大人が買っていくほうが多いそうで、この価格でもかなりの注文が入っているという話を問屋さんからも伺った。それでもガスガンのSAAよりはまだお求めやすい価格だと言えるだろう。
今後の展開としては、グリップに取り付けるショルダーストック、あるいはさらに長いバレルのバントラインというのも良いが、せっかくなので新しいモデルも期待したい。
パーカッションリボルバーのコルト1851ネイビー、レバーアクションのウインチェスターライフルなどが発売されれば、さらにウエスタンサバゲーが楽しくなるだろう。
実銃のSAA(シングル・アクション・アーミー)とは?
実銃のコルトSAAはコルト社によって1873年に開発されたシングル・アクション・リボルバー。
1875年にアメリカ陸軍に制式採用された。.45ロングコルト弾を使用する。
第二次世界大戦までの製造を「ファーストジェネレーション」、戦後モデルを「セカンドジェネレーション」と呼び、戦後に制作された西部劇映画やドラマではセカンドジェネレーションが劇中のプロップガンとして多く使用されたことから、西部劇とは時代が異なるものの人気がある。
コルトSAAは保安官が多く使用し、また銃によって仲裁する人という意味から「ピースメーカー(平和を作るもの)」のニックネームを持つ。
7.5インチバレルの「キャバルリー(騎兵モデル)」が軍に最初に採用され、5.5インチバレルの「アーティラリー(砲兵モデル)」、4.75インチモデルの「シビリアン(市民モデル)」が作られた。
さらにバレルを長くしたオーダーメイドモデルを「バントライン・スペシャル」と呼ぶこともあり、16インチモデルは保安官のワイアット・アープが使用していたという伝説がある。
また、ウィンチェスターライフルと口径を統一した.44-40口径モデルは「フロンティア」と呼ばれる。
スペック
全長 | 330mm |
重量 | 446g (カートリッジ含む) |
銃身長 | 70mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 6mmBB弾 6発 |
定価 | 19,800円(税別) |
発売日 | 2024年10月23日 |
初速 | 平均:31.64m/s エネルギー:0.1J ※気温25度、湿度63%、東京マルイ0.2g弾使用、6発での計測、ホップアップ適正、ACETECH AC6000 MKIII BTにて測定。 |
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