東京マルイ エアガン パイソンPPCカスタム 6インチ ステンレスモデル

東京マルイ エアガン パイソンPPCカスタム 6インチ ステンレスモデル

東京マルイから10歳以上対象のパイソンPPCカスタムシリーズの6インチバレルモデルが登場した。PPCカスタムは昨年2018年の3月と5月に4インチモデルのブラックとステンレスモデルが、2019年の3月に6インチのブラックモデルが発売されている。

ベースとなるのは2016年4月にライブカート式のエアコッキングリボルバーとして発売されたコルトパイソン .357マグナムで、以前にハイパー道楽でもレビューしている。

1980年の月刊Gun
PPCといえば、1980年の月刊Gunで銃器フォトグラファーの永田市郎氏が、PPCカスタム グランド・マスターを特集で紹介された、S&W M65をベースとした.38口径のマッチカスタムリボルバーを思い浮かべる。

PPCの意味を永田市郎氏に伺ってみたところ、当時「POLICE PISTOL COMBAT」という名称でポリスだけの試合が行われていたが、一部の人間が「コンバット」というのは過激な印象を与えるとして、後になって「PRACTICAL POLICE COURSE」 (実用的 警察方式)みたいに曖昧な解釈に変わったそうだ。
そしてそのうちに 「PRACTICAL PISTOL COURSE」と解釈する警察官も現れた。
だが、実際は誰もそんなことは気にせず参加者たちは「PPC」とだけ呼んでいる。
要するに、どれが正しいとかは無いのじゃよ。とのことだった。

パッケージ
パッケージは東京マルイにしては珍しく縦型のデザイン。パッケージサイズは横35 x 縦19 x 厚5.5cm。

パッケージ内容
パッケージ内容は本体、カートリッジ6発、安全キャップ、取扱い説明書、BB弾(0.12g/100発)他。

6インチバレルとステンレスシルバー塗装
スラリと伸びた6インチバレルとステンレスシルバー塗装のボディが美しい。

ブラックのグリップ
ブラックのグリップとサイトが良いアクセントになっている。

スペック

全長 294mm
重量 443g
銃身長 135mm(インナーバレル長)
装弾数 約6発
価格 4,980円(税込)
発売日 2019年7月5日
動力源 無し (手動)
初速 最高:29.69m/s
平均:26.46m/s
最低:22.81m/s
ジュール:0.070J
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ固定、10発での測定、気温26.3度、湿度58%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。

スラブ・バレル
側面がフラットのスラブ・バレルが迫力。この6インチステンレスモデルを待ち望んでいたユーザーも多いだろう。

バレル側面
バレル側面には特に刻印などはないが、フレーム上部まで伸びたベンチリブが実にカッコいい。インナーバレルはアルミ製だ。

ベンチリブ
ベンチリブ上面には反射防止のグルーブが入っている。ハンマーはグレーの樹脂製となっている。

フロントサイト
フロントサイトはサイドにガードのあるリブ・サイトが採用される。

リアサイト
リアサイトはアジャスタブルで実際に上下左右の調整が可能だ。

サイトピクチャー
サイトピクチャー。シリンダーからチラりと見える金色のカートリムがそそる。

スイングアウト
シリンダーラッチを引いてシリンダーをスイングアウトできる。エジェクターロッドを押せばカートリッジが飛び出す仕様も従来のパイソンシリーズと同様だ。

カートの構造は筒状
ライブカート式なので、装弾数は実銃同様に6発。樹脂製の美しいカートリッジはエアコッキングのパイソンシリーズとも共用できる。カートの構造は筒状でグリップ内のシリンダーから圧縮された空気を導き、BB弾を飛ばす仕組み。

カートリッジの先端からBB弾を装填
カートリッジの先端からBB弾を装填する。


トリガーは樹脂製でシングルアクションのみ。発射の都度ハンマーを起こしてトリガーを引く形になる。ダブルアクションで撃とうとするとシリンダーだけが回転する仕様なので、ゲームの時など焦ってコックし忘れないよう注意しよう。トリガーの上にマニュアルセフティがある。
トリガープルは約2.5kgと10歳以上対象のエアソフトガンとしては重め。


グリップは黒の樹脂製でフィンガーチャンネル付きのもの。握り易く、シルバーのボディに良く映える。


空のカートリッジを6発装填しての実測重量は443g。

実射テスト

今回は室内9mでの実射テストを行った。
まずは東京マルイのベアリングバイオBB弾0.2gを使用して初速を測定すると平均26.5m/sで0.07Jだった。
東京マルイの0.12g弾では初速は39m/s程度で、0.09Jという結果だった。

9m先のマルイのプロターゲットに0.12gで撃ってみると、かなりホップが強く掛かる。固定ホップなので、調整ができないのだが、数メートル先でクワっと鬼ホップとなった。
それではと0.2g弾で撃ってみるとやや山なりに飛んでいく感じ。さすがにこの威力で0.2gは重く感じる。
手前味噌で恐縮だが、中間重量であるハイパー道楽の0.16g蓄光弾で撃ったところ、ホップが適度に掛かって真っ直ぐ飛んだ。箱出し新品なので、まだパッキンが慣れていないとか、個体差があるという可能性もあるが、使用するBB弾をいくつか試してみるのが良いだろう。

0.16g弾での初速は32m/s平均で、弾道自体はとても素直。弾ポロすることもなく、安定した射撃が楽しめた。命中精度は9mでマルイのプロターゲットの15cm角になんとか当てられる感じだ。
弾の重量を選ぶ必要はあるが、弾速や弾道も比較的安定している。テスト射撃中トラブルも無かった。

総評


このパイソンPPCカスタム 6インチ ステンレスモデルの魅力はその美しいスタイルと、ライブカート式ならではのリアルな発射手順にあるだろう。BB弾を込めたカートリッジをシリンダーに詰め込む作業はリボルバーの醍醐味と言っても良い。また手早くカートを装填するには東京マルイ純正のスピードローダーもあるのでそちらを使うのも良いだろう。

10禁戦やインドアゲームなどでも使っているプレーヤーを見かけるこのマルイのエアリボルバーシリーズ、バリエーションも増えてきたので、6発だけのワンメイクマッチなんていうのも楽しいだろう。
10歳以上対象とはいえ、昔からのガンマニアには垂涎のPPCカスタムがこの値段で手に入るなんて夢のよう。ガスやバッテリーを必要とせず、お手軽に遊べるので、親子で的撃ちごっこを楽しむなんて言うのも面白いかもしれない。


協力:東京マルイ

2019/07/05


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