MARUYAMA SPC-9 ガスブローバック
スイス B&T社が開発したARプラットフォームのピストルキャリバーカービン、SPC-9を台湾の丸山製作所がガスブローバックでモデルアップ。MARUYAMA製ガスブローバック SPC-9をレビュー。
台湾の丸山製作所のAPC-9Kは以前にも紹介したが、今回はSPC-9を紹介しよう。SPC-9はスイスB&T社が開発したARピストルキャリバーカービンで、名称はSpecial Purpose Carbine 9mmに由来する。
なお、以前紹介したAPCはAdvanced Police Carbineの略で、警察や軍隊向けに様々な口径をラインアップしたシリーズ。現在B&T社はこの二つの銃器シリーズで展開している。
簡単に言うならばSPC-9はARプラットフォーム寄りの9mmカービン、APCはマルチキャリバーに展開されるシリーズといったところだ。
マズル部はMP5にも見られるトライラグ仕様となっていてMP5用のマズルデバイスが取り付け可能。
M-LOK対応のアルミ製ハンドガード上部にはチャージングハンドルがある。
レシーバーはアッパーがアルミ、ロアーが樹脂製となっていて、レシーバーにはSPCの刻印が入る。
エジェクションポートにはダストカバーは無く、各種操作系レバーはすべてアンビ仕様となっている。
3ポジションのセレクターレバーは変則角度となっていて、約45℃でセミ、そこから135度ほど回してフルオートとなる。
重量は2kgを下回り、非常に取り回しが良い。サイトは付属しないので、何かしらの照準器は必要になる。
チャージングハンドルがハンドガードとレシーバー後部にあり、そのどちらでもボルトを後退させることができる。APCシリーズがSCARのようなレシーバー上部にレバーがあったのに対し、SPCはAR的な操作が可能となっているだけでなく、MP5などのようなコッキングもできる。
ホップアップ調整はレシーバー上部の穴から六角ネジで行う。ただ、この位置は光学照準器を搭載していると調節しにくいという点がある。
ストックは標準で樹脂製のXMのようなリトラクタブルストックが付く。ARバッファチューブなので好みのストックに交換しても良いだろう。
マガジンはB&Tデザインのシースルーポリマータイプを再現。外装は半透明の樹脂で中にカートを模したプリントがある。マガジン前面から装填されたBB弾が見えて残弾確認ができるのが嬉しい。
グリップは樹脂製でAR互換となっている。
撃ってみた感じは反動はあまり強くないが、スピードのあるシャープなリコイルだ。
気温22℃ほどでもそこそこ撃てたし、弾道性能は30m先のマンターゲット上半身に楽々ヒット可能な性能。
初速は65m/s程度だったが、夏場などであればもう少し上がると思われる。
樹脂外装なのでマガジンの冷えに弱く、コンディション管理が難しいのが難点。
あとは様々なグロックマガジンが使用できるバリエーションもあるので好みのスタイルをチョイスするのが良いだろう。
スペック
全長 | 605~685mm (ストック伸長時) |
重量 | 1,979g (空マガジン含む) |
銃身長 | - |
装弾数 | 6mmBB弾 45発 |
定価 | 68,000円(税別) |
発売日 | 2024年10月 |
動力 | リキッドチャージガス |
初速 | 平均初速:65.2m/s = 0.425J 発射サイクル:約750rpm = 12.5発/秒 ※気温22.3℃、湿度75%、HFC134a使用、ホップ適性、ACETECH AC6000 Mk3 BTでの計測。 |
撮影協力:キンワ、東京サバゲパーク
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