G&G 電動ガン CM16 LMG
レポート:Sasugo
G&G ARMAMENT「CM16 LMG」は5.56㎜設計のM4カービンをベースとしたモジュラーマシンガンだ。
付属の全自動電動ボックスマガジンで分隊支援火器としての運用や、M4系マガジンがあればアサルトライフルとしての運用も可能だ。
これはベトナム戦争で活躍した「ストーナー63 LMG」を彷彿とさせる運用コンセプトであり、フィールドのゲームルールやレギュレーションによって幅広く使い分けることができる代物だ。
真っ青なパッケージにCM16LMGの写真とモデル名のステッカーが貼られたボックスで、サイズは縦350×横870×高90mmとなっている。
CM16LMG本体に、ボックスマガジン、ベルトリンク及び5.56mm弾のダミーカート、バイポッドグリップ、取扱説明書、弾速証明書、ミニカタログ、クリーニングロッドが付属している。取説は台湾、英語、スペイン語、フランス語、日本語と5ヵ国語表記で対応している。
本体は823mm。重量は4,135gでバッテリー、マガジン、ダミーカート込みで4330gほどになる。グリップにはGOG ピストルグリップV2を搭載している。
ロアレシーバーはAR15のデザインを踏襲、アッパーレシーバーはベルト給弾を再現した構造で、実銃でもこういったスタイルのマシンガンが実在する。
マズルはM60タイプの14mm逆ネジのフラッシュサプレッサーを標準搭載。
フロントサイトは折り畳み式のフォールディングタイプ。ガスブロックから伸びるガスチューブがサイドマウントされている。
ハンドガードはM-LOK仕様で上下に20mmレイルを搭載しており拡張性が高く、バイボッドとして使えるフォアグリップも標準で付いてくる。
リアサイトはレシーバートップレイルに装着されているM16A2タイプのピープ式。
レシーバーは強化樹脂製で軋みも少なくしっかりとした剛性だ。
レシーバーの左側にはチャージングハンドルが設けられており、ストック側に引くことでレシーバー右側のダミーボルトと連動している。
チャージングハンドルを引いてダミーボルトが後退し、ドラム式のホップダイヤルにアクセスしてホップ調整が可能だ。
よく見るとエジェクションポートの上にはベルトリンクの排出口も作られており、LMGとしてかなり意識されたデザインとなっている。
ボックスマガジンは自動給弾機能がついておりマルチカムパターンの専用カバーにあるフタを開けて、そこへフラッシュライトにも使われるCR123Aを2本使用する。マガジンを本体に指せば自動的に給弾装置が作動してくれる。
ボックスマガジンの上部からBB弾を給弾することができる。総弾数は2500発ほど。
ロックボタンを前方へ押してアッパーレールカバーが開く。ここにベルトリンクにつながったメッキ仕様でプラ製の5.56mm×45弾のダミーカートが装着できる。
ダミーカートはあくまでも飾りではあるが、機関銃としての意匠が凝らされている。
ちなみにM4タイプのマガジンを挿した状態。ハウジングはM4タイプと同様でG&G製のマガジンであれば互換性がある。
ストックはCM16シリーズの同様のモデルで、上部のボタンを押してブットプレートを回して開けることができる。大型バッテリーも挿入できるほどの空間となっている。
筆者の友人に実際に構えてもらった。
CM16LMG自体はM4カービンと同等の大きさで取り回しも良く、LMGの系統の中では比較的扱いやすい印象だ。
フィールドのシューティングレンジで30mと35mにある的に向かって撃っている様子。
G&GバイオBB弾 0.2gを使用してセミオート、3点バースト、フルオートと撃ってみたところ、集弾性もよく、ゲームに使用するには申し分なしの精度だった。
CM16LMGではG&GETU電子トリガーETU+やMOSFETを標準搭載を採用しており、セミオートのレスポンスが向上するとともに、セレクターをセミに入れてトリガーを10秒以上引きっぱなしにすることで、フルオートから3点バーストへ切り替えが可能だ。
CM16LMGはフルオート可能なフィールドであればLMGとして全自動給弾ボックスマガジンによりストレス無く一斉掃射で、狭いCQBエリアでも取り回しがよくセミオートでもレスポンスの良いトリガーの引き心地で、どんな場面でも幅広く活躍ができるエアガンだろう。
スペック & 初速
全長 | 823~920mm (ストック伸長時) |
重量 | 4,135g (バッテリー、マガジン、ダミーカート込み4330g) |
銃身長 | 357mm (インナーバレル長) |
装弾数 | 2,500発 |
価格 | 59,800円(税別) |
発売日 | 2019年9月 |
動力源 | G&G製 7.4Vリポバッテリー |
初速 | 最高:91.72 m/s 平均:90.85 m/s 最低:89.89 m/s ジュール:0.822J 回転数:676.8rpm(11.2発/秒) ※G&G バイオBB弾0.2g使用。ホップアップ適正。10発での測定。気温約30度(屋外)、XCORTECH X3200 MK3弾速計で測定。 |
協力:シューティングバーFIVE、GROUND ZERO大阪
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