BCM AIR 電動ガン BCM CQB 11 MCMR
レポート:モロ☆
突如として発表されたBCM AIR
国内でも人気のある米カスタムガンメーカー、BCM(ブラボー・カンパニー・マニュファクチュアリング)が立ち上げたエアソフト部門である「BCM AIR」。
ビッグネームのエアソフト参入に、その瞬間を心待ちにしていた方も多いであろう。ついに、その時が訪れたのである。しかも、世界最速の日本先行発売である。今回は特別に、サンプルを手にする機会に恵まれた。そのブランドイメージを考えると、ただ刻印や形状をトレースしただけではインパクトに欠けるモデルとなってしまいそうだが…? 早速実機をレポートしよう。
11.5インチのバレルにMCMRハンドガードが装着されている。スリットはM-LOK規格。ロゴが輝くサイドのレイルカバーは標準装備だ。
ガスブロックも再現されている。
レシーバーにはリアルな刻印が。ライセンス取得しての製造ではなく、BCMそのものがプロデュースするエアソフトガンだけに、とてもリアルだ。
マズル部にはMod.0コンペンセイターが。BCMのマーキングや形状もすこぶるリアル。
ストックはMod.1ストックを装備している。見た目以上にしっかりと頬付けでき、バットプレートも肩にしっかりとグリップする。
バッテリーはストック内に収納。標準はTコネクターだが、タミヤコネクターに変換するアダプターも同梱されている。
垂直に近い角度が特徴的なMod.3グリップも標準装備。表面の滑り止め加工が非常に効果的で、ガッチリ握り込める。
ストック基部にはQDエンドプレートが配されている。
本製品の製造は台湾のトップエアソフトメーカー、VFCが手掛ける。
トリガーシステムには同社の実績のあるユニット、「Virgo ETU fire control system」電子トリガーが採用されている。バースト/フルオートの切り替えやプリコッキング制御が可能だ。
トリガーガードにもBCMの刻印が入る。
チャージングハンドルはMod.4X4。さすがにリアルに再現されている。もちろん操作性も高い。
ボルトカバーから赤いシリンダーが見て取れる。製造はVFCが担当しているが、チャンバーパッキンとインナーバレルはメイプルリーフが採用されている。
MCMRハンドガードを留める特徴的な星形(?)のスクリューも再現されている。
実銃ではコンパートメントとなっているグリップ。底部には蓋が設けられている。電動ガンなので中にモーターが入っているので、ロックを外して蓋を開けることでモーターにアクセスする。
驚くべきは、特に工具を使わずにモーターにアクセスできるということだ。また、Virgo電子トリガーは自己診断機能が実装されている。モーターやバッテリーを変更しても、ユーザーが設定をする必要がない。
カタログにはアクセサリーも豊富に掲載されていた。今後のカスタマイズパーツの販売にも期待が高まる。
単なる実銃ブランドのエアソフト化ではなく、エアソフト界でもその名を轟かせるためのプロダクトを造り上げたという印象である。洗練された電子トリガーシステムはユーザビリティも高く扱いやすいし、キレの良いレスポンスは誰もが体感できるほどのフィーリングを誇る。また弾道性能を左右する肝心なバレルやホップチャンバーも定評あるメイプルリーフ製だ。リアルな外観や高い質感だけでは語り尽くせない魅力的なモデルである。
サンプルだったので初速の計測は行わなかったが、少し実射することはできた。設定要らずの電子トリガーシステム「Virgo」は、セミポジションを3バーストにしたり、フルポジションを3バーストにすることができる。つまり、3バーストともう一つの射撃モードをユーザーが選択できるということだ。
また、プリコックもしっかり体感することができた。プリコックの解除はフルオートで僅かに射撃することで可能となるようだが、このあたりは製品版でじっくりと試してみたい。
引っかかりのないスムーズなフィーリングのトリガーによって、ビシビシ切れるセミオートは心地よい。気になるのは、実装されている自己診断機能だ。モーターやバッテリーを換装しても、ユーザー側で設定を変更する必要がないというのだ。さすがにサンプルなのでそこまで試すことはできないので、こちらも製品版を待ちたい。
6月頃発売予定とのことだが、このモデルはかなり話題となるだろう。しかし、新型コロナの影響もあって初回の入荷数はあまり多くないという情報もある。あまり迷っている時間はなさそうなモデルだ。
スペック
モデル名 | BCM CQB 11 MCMR AEG |
全長 | 730 ~ 810㎜ |
重量 | 2,254g |
銃身長 | 275mm (インナーバレル長) |
装弾数 | 6mmBB弾 120発 |
価格 | 55,000円 (税別) |
発売日 | 2021年6月予定 |
動力源 | 電動 |
協力 Laylax
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