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2010年10月14日から17日まで千葉県の幕張メッセにて開催された、第50回 全日本模型ホビーショー 東京マルイ新商品情報をレビュー。
なお、本レビューは発売前の試作モデルを含むものなので、発売日、価格、仕様などが変更になる場合がありますので、ご了承ください。
まずは次世代電動ガンのSCAR-L。ついにマルイからSCARが出た!!
もちろんシュート&リコイルエンジンをレシーバー上後部内蔵。AKなどと似ているが、新しいタイプのメカボックスだそう。次世代M4のマガジンと互換性があり、オートストップ機構も備える。
バッテリーはストックのバット部から収納するが、実銃同様に折りたたみ、6段階に伸縮可能。
年内発売予定、予価59,800円、フラットダークアースカラーとブラックカラーの二色同時発売。
内部ユニット調整中とのことで試射はできなかった。
またこの次世代ユニットはアメリカ、中国、日本での国際特許を取得している。
東京マルイ SCAR-L 次世代電動ガン スペック
全長 | 825.5/889mm(ストック折畳み時635mm) |
重量 | 3,300g(バッテリー含まず) |
銃身長 | 300~364mm予定(インナーバレル長) |
装弾数 | 6mmBB弾 82発/30発 OP 430発 |
予定価格 | 59,800円(税別) |
発売日 | 2010年12月予定 |
バッテリー | ミニS |
アッパーフレームは素材に高硬度アルミ合金<A6063T5>を使用し、マシニングによる切削加工が施される。
表面はアルミ・アルマイト処理による仕上げで、梨地のさらりとした手触り。刻印はプリント加工になる。
アリゾナで軍用、民間の実銃を採寸し、3D CADで忠実に再現しているとのこと。
アッパーフレームのレール。刻印は無い。照準装置はBUISが標準でつく。
最新のMk16 MODEL0 GEN4をモデルアップしているそうだ。FDEカラーは各部の色味を微妙に変えており、アッパーフレームはゴールドっぽいアルマイト、ロアフレームは濃い目のコヨーテブラウン、グリップはさらにわずかだけ濃く、ストックは明るいタンカラーといった色調だった。
セレクターはS 1 Aのセミフル切り替え式、90度で完結するタイプ。もちろんアンビで左右が連動して可動する。
メカボを貫通しているのかとスタッフに聞いたら、ギアコネクトによる連動とのことだった。
ストック内にミニSバッテリーを内臓する。
装着はまず、ストックのピンを右から左へ抜く。
そしてバット部を取り外す。
バット部はプラベースにゴムが被せてあり、滑り止め効果が高い。
ピンはストッパーが効いており、脱落しない仕組み。
この薄いストック中にミニSバッテリーを収納する。
ストックはもちろん根元から折りたためる。
フォールディング時のストック基部はこのような形状で、バッテリー配線のケーブルが見える。
接点方式も検討したそうだが、やはり確実性という点では有線式のほうが良いとのこと。
フォールディングしたストック。
ストックは6ポジションで伸縮でき、チークパッドも高低の2段階で調節できる。
コッキングノブは写真の位置まで後退する。思ったよりストロークが長い。
実際に射撃すると実銃同様に、この部分が前後に可動するとのことだった。
コッキングノブの後退に連動してエジェクションポートが開き、ホップアップ調整のダイアルにアクセスできる。
ホップダイヤルはバレル同軸式。
フラッシュハイダーは3プロング(三又)タイプ。アルミ削りだし。
アウターバレルもアルミ製だが、RECCEのように長短を切り替えられることは無く、一体のアウターバレルだった。
CQCモデルも検討しているとのこと。
グリップ内にはEG1000ハイトルクモーターを内臓。M4のグリップに似ているが、新規金型による製作とのこと。グリップエンドからみると今までのものよりちょっと薄く感じる。
マガジンは次世代M4と共有できる。
タンカラーモデルにはアウターシェルがタンカラーのものが付属する。
基本変わらないが、グリップ底部の刻印がなくなっていた。これは実物を取材した際にFN刻印と無刻印があったので、と言うことだった。
次世代M4同様に弾を撃ちつくすとオートストップ機構が働き、メカボックスが停止する仕組み。
フロントサイトは前方に折りたためる。
矢印のボタンでロックを解除する。
ブラックフレームも精悍でカッコイイ。
っと、SCARにヨダレを垂らしていたら乙夜さんに遭遇!!
ブラックモデルが似合ってるなぁ。
実際に商品を持ってみた感想は、非常に剛性は高く、重からず、軽からず、と言ったところ。バッテリーが入っていなかったので、装着すると3.5kgとやや重たくなるか。これに光学機器をこてこてと付けていくと4kgに近づいていく。G36のようにもっとポッテリした感じかと思ったが、意外にシャープな印象でアルミフレームの剛性とあいまって、意外と重くは感じなかった。しっかし、コレは買っちゃうなぁ...。
東京マルイ 次世代電動ガン SCAR-L 予約開始!!
これもやっと発売になる、ガスブローバックのベレッタPx4。
ローテティングバレルロッキングを再現、グリップ後部のバックストラップを交換可能。ノーマルアーチ、ストレート、ラージアーチの3種が標準で同梱される。交換はピンを抜くことなく、底部のスイッチで取り外し可能。
スライドのセフティレバーによるデコッキング機能もライブ。
刻印はさすがにベレッタのではない模様。
また、スライドを分解せずにホップアップ調整ができるようになった。予価16,800円で12月発売予定。
実物はPx4 Stormなのだが、商標の問題でPx4 Customと刻印されている。渋谷がらみの問題ですか? と聞いたらそれは関係なく、単純に商標費用などの問題だそうな。
東京マルイ Px4 ガスガン スペック
全長 | 193mm |
重量 | 820g |
銃身長 | 90.5mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 6mmBB弾 25+1発 |
予定価格 | 16,800円(税別) |
発売日 | 2010年12月予定 |
東京マルイ ガスガン Px4 予約開始!!
エジェクションポートに見えるチャンバー形状が独特でカッコイイ。
口径は9mmパラベラム弾モデルを再現。
Px4はシリンダー部を若干後退させ、ホールドオープンしたときにノズルが見えないように(目立たないように)なっている。
こういう配慮はいいよね。
その分シリンダー部が後退し、セフティレバー部分まで延長されており、そのためセフティレバーのシャフトはコの字に迂回してコネクトされているとのことだった。
従来のマルイの多くのガスブロはスライドを取り外してチャンバー下のダイヤルを回すと言うホップアップ調整だったが、矢印のようにエジェクションポートから指先で調整できるようになった。
不器用な人はスライドをはずして調整することもできるのでご安心を。
スライドを分解。トリガーガード前方のテイクダウンラッチでグロックのように簡単にスライドが抜ける。
トリガーバーなどがシルバーだが、黒仕上げになる予定とのこと。
スライドストップの切り欠きは金属フレームの二重構造になっている。
リコイルスプリングを取り外すと独特のローテティングバレルロッキングの仕組みがわかる。
FN5-7譲りの15mm径の大口径ピストンカップを採用している。
グリップ後部のバックストラップは交換可能。矢印の部分を押して後ろに引くとバックストラップを取り外すことができる。
バックストラップは3種が同梱される。
ノーマルのアーチ、ストレート、ラージタイプの3種。
Px4を下から。
アンダーマウントレール部分にシリアルナンバープレート。
また、マガジンキャッチの左右組み換えが可能。
マズルにはライフリングも再現される。
スライドにあるセフティレバーでコックしたハンマーを安全にデコック可能。
アウターバレルはプラ製。この展示品は塗装仕上げだが、ブラスト処理を施す予定とのこと。
ファイアリングピン周りもリアルな作り。
セフティレバーに連動してピンが上を向く。
フロントサイトと、リアサイトの形状。どちらも金属の別パーツとなっていた。
マガジンは6mmBB弾を25発装填可能。M92Fなどと外観が似ているが、特に互換性はない。
マガジンのリップ部分と底部。
スペアマガジンは価格未定。
実銃採寸なので、CQCシェルパホルスターにもさっくりと入る。
Px4を握った感触は結構ぺたっとフレームが薄くて気持ちよかった。リコイルはまだ調整中なのでなんといえないが、大口径ピストンカップ採用だけあって、やや重めの印象。ブリーチ下部とハンマー接触部の調整がまだ進行中とのことだったので、もう少し速いブローバックスピードになりそうだ。
東京マルイ ガスガン Px4 予約開始!!
オマケ:2010年4月のエイプリルフールネタ。実銃のPx4写真あり。
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