平成30年度 富士総合火力演習 2018の新装備
photo:岡崎雄昌
今年も静岡県御殿場市、東富士演習場畑岡地区において、隊員約2,400名、戦車・装甲車約80両、各種火砲約60門、航空機約20機等が参加した「富士総合火力演習」が開催され、約24,000人もの観覧者が御来した。
前段演習では、陸上自衛隊の主要装備である遠距離火力、中距離火力、近距離火力、ヘリコプター火力、対空火力及び戦車等火力について紹介し、後段演習では、統合運用による「島嶼部に対する攻撃への対応」として重要な三段階である「部隊配置」、「機動展開」及び「奪回」の作戦様相を取り入れた総合的な演習が行われた。
また今年の総火演では「即応機動する陸上防衛力」の主要構成装備品である「16式機動戦闘車(MCV)」及び「水陸両用車(AAV7)」の射撃が初めて公開されたので、この2つの新装備について紹介しよう。
富士教導団、戦車教導隊のMCV。夜間の部では四国に駐屯する第14旅団、第15即応機動連隊のMCVが射撃を実施した。
優れた機動性で横行射を披露するMCVであるが、自動装填装置を持たないため、次弾を装填するには停車しなければならない。
後段演習で、他職種の援護のために射撃するMCV。前方の発砲炎とは別に、マズルブレーキからも放射状に炎が吹き出ている。
早朝の点検射を終えて退場しようとするAAV7。青いヘルメットカバーの隊員は、実弾射撃訓練の際に乗り込む安全係。
会場に進入してきたAAV7。島に見立てた会場に上陸してきたシナリオなので、車両前方のトリムベーンが展開されている。
AAV7から下車展開する水陸機動団の隊員。左端の隊員が携行しているのは新装備の60mm迫撃砲。
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