U-CUBE サバイバルゲーム フィールド レビュー 2009年8月
U-CUBEは2011年8月で営業終了しました。
2009年8月、千葉県成田市に新しくオープンしたインドア・サバイバルゲーム・フィールド「U-CUBE」のレポート!!
夏本番を迎えるころYASのケータイに1本の電話が。液晶を見ると登録済みの番号でユニオンとなっている。
先月の定例会時に忘れ物でもしたかと思いながら、電話に出ると意外なことに新フィールドへのお誘いだった。
「8月にオープンする新インドアフィールドの【U-CUBE】で、プレオープンパーティーがありますのでぜひお越しください!」
おおーっ! これは行くしかないでしょう!! ということで早速メンバーを誘って行ってきた。
普通、サバイバルゲームフィールドというと人里はなれた山の奥にひっそりと、といったイメージだが、U-CUBEはJR成田線の滑河駅から数分のところにある。もともとスポーツクラブだった建物を改修したようだ。
オープンということもあり、入り口には花束などが飾られていた。
最初にオーナーの及川氏はじめ、ノブジ氏、島岡氏などから挨拶があった。
この日はプレオープンパーティなので、食べ物飲み物プレー料金すべて無料!! オーナー太っ腹。
通常のプレー料金は、
09:00-14:00が3000円
15:00-20:00が3000円
09:00-20:00が4500円
ドドーンと、ジュラシックパークか、アジアンリゾートか、といった趣向を凝らしたフィールド!!
もちろん館内はすべて空調が効いており、真夏にもかかわらず快適にゲームを行うことが可能だ。そして冬は暖房が効くので、ガスガンの作動も快調なはず。
1Fフィールドの全長は約31m、幅は約15mといったところ。数値だけ見ると狭く感じるが、障害物が巧みに配されており、見通しの効く場所はほとんどない。
そこかしこに植栽があり、屋内にアウトドアフィールドの要素を盛り込んでいる。
メインフィールドは2層構造になっており、上層は小屋が並ぶエリアとなっている。
アジアンリゾートテイストの小屋が並ぶ。
小屋の内部はこのような状態。
石膏像が置いてあったりして。
側面から小屋エリアに登ることができるが同時に地下エリアを覗くことができる格子窓がある。
これが結構盲点なんだよね。
イエローフラッグ側は地下エリアに続く階段が全面に設置されている。
フラッグはスイッチ式になっている。
押しても音は出なかったような...。
イエローフラッグのスイッチは地下エリア入り口にある。ここまでは階段でスムーズに降りられる。地下フィールドへの展開はレッドフラッグより素早く可能だ。レッドフラッグはこの逆サイドのほぼ同じ位置にある。
メンバーからの当日の動画が届いたので、早速掲載。こんな感じでビデオだとかなり暗く写っているが、肉眼だともう少し明るく感じる。
フラッシュライトは適所で上手く使用すれば有利になるかも。
地下エリアはかなり薄暗く、アイアンサイトでは狙うことは困難。ドットサイトが必要だ。
ウエポンライトも多くのプレイヤーが使用していた。
地下エリアの中央2箇所に、上層エリアの小屋内部に通じるハシゴが設置されている。
地下エリアには巨大糸巻きが横倒し二段に設置され、さらに暖簾(のれん)のようなカーテンで視界を遮ると共に、遠距離からの射撃を難しくしている。ここは姿勢を低くして進むのが良いだろう。
さらにフィールドには人体に無害なスモークマシンが用意され、これによりさらに視界を悪く演出することができる。
2Fフィールドへ通じる階段。
ここは圧倒的に2F側が有利。
2FフィールドのホワイトフラッグVSイエローフラッグ戦を行ったが、いずれもこの階段上下での攻防になり、ホワイトフラッグを落とすことはできなかった。
2Fフィールドは真っ赤。
ここはミニフィールドのようになっており、昼休み時間を利用して銀ダン戦を行っていた。
迷路のように障害物を配した2Fフィールド。
この奥にホワイトフラッグのスイッチがある。
フィールドの一番奥にシューティングレンジがある。距離は6メートル程度といったところ。
距離は短いが手元のスイッチでムーバーターゲットを動かすことができ、弾が当たるとターゲートは倒れ、自動復帰する。射的感覚で面白い。
セフティゾーンもエアコンが効いていて快適。
セフティゾーンは大部屋、小部屋が数箇所分かれてあり、ロッカーやライフルスタンドもある。
セフティゾーンには時計と共にどのカラーのフラッグが押されたかがわかるような回転灯が設置されている。
1Fのエントランス側から全面ガラス張りになったフィールドが望めるのだが、フィールド内が暗いせいか、ほとんど何も見えないw。
KSCのガスブロ、MP7A1を使用した。インドアのセミオート戦では電動よりもロッキングタイムが少なく使いやすい。
メンバーも持ってきていたので、ツーハンドホールドに挑戦!?
お昼はフロントで配給。
本日のランチは韓国風海鮮丼。
韓国風お好み焼きのチジミ、太巻き。
そして激ウマのカルビ。
カルビは表で炭火コンロで焼いたもの。
恐るべしユニオンの食にかける執着、とでも言おうか。
エントランスにはさまざまなものが販売されている。
まずはドリンクコーナー。
そしてアイスコーナー。
カップ麺やスナック菓子まである。
電子レンジや、熱いお湯が入ったポットも用意されている。
シャワールーム完備。
トイレも広々していて清潔。
女性専用のトイレも完備。
また、女性用の更衣室も完備されている。
2Fには洗濯機が。
あとはベッドさえあれば、宿泊できそうな勢いだ。
エントランス右横にはちょっとしたミニショップが。電動ガン、ガスガン、BB弾、マガジン、ゴーグルなどのウェア系のほか、カスタムパーツまで販売している。
U-CUBEまでのルートがわかりにくく迷ったので、一応説明。東関東自動車道成田インター降りて、161号線を北上、滑河駅手前の踏切をギリギリで左折。その後200m先で緑の屋根の建物を見ながら手前で右折。
しばらく進むと右手にU-CUBEの建物が現れる。
駐車場はそこそこ広いが、この日は80人が集まったので、さすがに車はぎゅうぎゅう詰め。
それでも40台は駐車されていただろうか。
通常ならば30台くらいは駐車できそうだ。
この日はプレオープンということもあり、ユニオンの常連チームを含めた80人のほか、アームズマガジンでおなじみのボスゲリラ率いるゲリラリラチームも参戦!!
そしてこの日参加したベテランゲーマーたち。お疲れ様でしたっ!!
この日はプレオープンパーティーということで当初4ゲーム程度しか行わないと聞いていたが、どうしてどうして、ふたを開けてみればノブジ氏の怒涛のゲーム捌きで17:00時点で17ゲームを消化。我々はこの時点で引き上げさせてもらったが、このペースで22:00までゲームが行われたとか。
さて、この新フィールドの感想だが、フィールド自体はインドアながら巧みに障害物が配されており、狭さを感じることはなかった。インドアにしては跳弾も少なく感じた。また、2層構造のメインフィールドは立体的な展開が可能で、とても面白い。明るさもメイン上層エリアは比較的明るめで、地下エリアはかなり暗め。この明るさのコントラストというか、バランスも良かった。
そういった意味でオープン時でこれだけバランスがとれているインドアフィールドはなかなかないだろう。ただいくつか難点もあり、今後の改善も行われるであろうが、あえて述べておきたい。まず、イエローフラッグ側は地下フィールドへ降りやすいのでかなり有利に攻めることができる。レッドフラッグ側との均衡がもう少しあっても良いと思った。
次に2Fフィールドを結ぶ2つの階段は攻防がかなり難しい。特に下側から2Fへ攻めるのはかなり困難だ。この辺をどのように改善していくかは楽しみだ。
あと、シューティングレンジが数メートルと狭いのと、フィールドを通らないとレンジへ行けないのは建物構造上、致し方ないところか。とはいってもゲーム中はレンジでの射撃は禁止なので、それほど影響はないかもしれない。
プレー人数は80名だとさすがに多く感じる。ベストは10対10から20対20くらいまでだと思う。
今回は総力戦もあったが、イエロー、レッドのチームをさらにABCのグループに分けて少人数戦も行った。
総じてプレーしてみて、とても面白いフィールドだと感じた。ただし、これは今回参加のプレーヤーがいわゆるユニオンの常連チームで構成されており、かなりのベテランというか、ある意味ゲームを楽しくするテクニックを持っているプレーヤーが集まったからという理由もあるだろう。
たとえばヒット判定。インドアだとどうしても跳弾は発生する。また暗いインドアフィールドはヒット判定が渋くなりがちなのだが、とてもクリーンなゲームという印象だった。
次に射撃。U-CUBEはフルオートのゲームも行われたがほぼすべてのプレーヤーがセミオートによる射撃をとっていた。
「あれっ? このゲームはセミオート戦?」と勘違いするほどに弾使いが皆上手い。的確に狙ってタンタンッとセミで撃ち、的確に隠れ移動する。無駄弾を使わないクレバーな戦い方だ。そして皆ハンドガンを多用する。ハンドガン戦は全ゲームの半数くらいを占めていたが、それでもガスブロを使用するユーザーは全ゲーム通じて多かった。インドアフィールドでは下手に長物を使うよりハンドガンのほうがはるかに強い。そして至近距離では相手の痛くない下半身などにシングルショットといった相手を気遣うテクも上手い。そういったプレーが全体のゲーム展開を安全で、かつ面白くしている。のではないか? などと思った。
たとえば今後、不特定多数のプレイヤーが集まる自由参加デーで、ゲーム開始と共に多くのプレーヤーがハイサイクルなフルオートをところかまわずバラ撒き続けたらゲーム展開はゲームバランスはどうなるだろう、とか、不安はよぎる。
このサイズのインドアフィールドだと、どうしてもあのマルイのオフィシャルフィールドと比べてしまう。
そういった意味でゲームレギュレーションをかなり限定したほうが良いのだろうとも思う。もちろん運営側もユニオングループの猛者であるから、そんなことは百も承知、釈迦に説法なのかもしれない。セミオート戦、ハンドガン戦をメインとしたゲーム展開こそ、U-CUBEを面白くする秘訣なのだと。
そんな話を帰りのファミレスでメンバーと話しこんでいた。
まずは、成田までちょっと遠いけど、ぜひ遊んでみて欲しい。ドットサイトとハンドガンは忘れずに!!
U-CUBEは2011年8月で営業終了しました。
2009/8/17