SP バイオBB弾 0.28g

レポート：石井健夫

「環境中の微生物等によって最終的には二酸化炭素と水に分解され自然環境を壊さない」というコンセプトのいわゆるバイオBB弾。今や多くの屋外サバイバルゲームでは当然のようにこれらバイオBB弾の使用が義務付けられており、多くのメイカーがこの市場に参入しているのは皆さんご存知の通りだ。

今回紹介するSPバイオBB弾はサバゲフィールドを中心に販売展開される新ブランドのBB弾。
フィールドに足を運ぶ方なら店頭でこのSPのパッケージをご覧になった方も多いと思う。コストパフォーマンスに優れた集弾性の良いバイオBB弾で、その名も「S P（＝SABAGE PLEASURE＝サバイバルゲームの喜び）」だそうだ。

5.95ｍｍ±0.01ｍｍの高精度を謳い、旧世代のバイオBB弾のようにちょっとした湿気で膨張する心配もないのだという。同ブランドのBB弾は先に0.2gと0.25g弾が発売され、今回紹介する「超精密0.28gバイオ（生分解）BB弾3570発入り1キロ」がラインアップに追加された。それではさっそくレビューしよう。

0.28gBB弾はサバゲーならスナイパーライフル、シューティングマッチであれば精密射撃系競技で使用されるケースが多いと思う。かく言う筆者の場合も0.28gBB弾の使用頻度が最も高いので、新製品を見つけたら必ず精度・性能をテストする事にしている。

そして筆者がどんなBB弾のテストでもまず最初に行うのがAPSカップの「シルエット競技」だ。最長10m、以降9m、8m、7m、最短6mの各距離に置かれた「3cm×3cm」のアルミ板標的を台から撃ち落とすのだが、スタンディング（立射）ステージでは５枚に対して５発、プローン（伏射）ステージでも5枚に対して5発しか撃てない。つまり「１発必中」でなければ満射できない。

銃はノンホップのAPS-1グランドマスターで、筆者の愛銃は0.20g BB弾での初速を90m/秒（＝0.81ジュール）に調整してある。
そしてナント！　開封直後のSPバイオ0.28gがこのテストでイキナリ3回連続＝30発満射を決めさせてくれ、筆者は一気に好感を抱いてしまった♪

SP 0.28gバイオBB弾の拡大撮影写真。粒子がやや大きめの「ゆず肌」だが表面はツヤツヤ、という感じがする。また胡椒粒のような黒い点々が幾つか見られ、全体の色も少しグレーがかって見える。
ここからはあくまでも筆者個人の考えだが、BB弾表面は少し「ゆず肌」な方がHOPラバーの突起にしっかりグリップし、また飛行中もゴルフボールのような「ディンプル効果」が期待できるのでは？　と思っている。

SP 0.28g×10発をデジタルスケールで計測してみた。1発毎の平均値「0.282g」。因みに開封から1週間後の計測だ。

HOP付きのエアガンによる長距離シューティングには東京マルイ／VSR-ONEを使用した。この銃はバレルにもシリンダーにもHOPチャンバーにも一切手を加えていない完全なノーマル品（メイカー純正仕様）で、0.20gBB 使用時の平均初速は81m/秒（＝0.656ジュール）、SP 0.28g弾による計測では平均初速68m/秒（＝0.647ジュール）を記録する個体だ。

また今回のVSR-ONEの銃口部には東京マルイ プロサイレンサーショートが装着されている。これは「装着していた方が僅かにHOP弾道が安定する傾向にある」のを、筆者の主観ではあるが確認したためだ。

参考比較対象として、筆者が普段使用している同クラスの0.28gバイオBB弾のブランド2種類も用意して射撃した。


VSR-ONEで実射した結果、SP 0.28g弾の一番奥＝30mラインに見える３枚並んだ10cmプレートへの的中率は「10発中3発」といったところ。ほんの数mm横をわずかに掠めて外れる「惜しい！」が連発したので、プレートの直径が12.5cmあれば「10発中7〜8発」が可能だったろう。

参考比較に用意した他2ブランドも、ほぼ同様の結果だったので、SP 0.28gバイオBB弾はサバイバルゲームでも十分実用できる重量弾といえる。

距離30mで12.5cmサークルに8割当たるのであれば必要にして十分な集弾性能だ。
あとはご自身の使用するエアガンのチャンバーパッキンとの相性もあるので、気になる方はぜひ一度確認してみてほしい。

SP バイオBB弾 0.28g 3,570発

 

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輸入販売元：
有限会社 レジェンド
〒133-0051　 東京都江戸川区北小岩8-4-12-505

撮影協力：BATON Range

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