QMAG 30 マグプルタイプマガジン
SYSTEMA PTW用のマガジン、QMAG 30を買ってみたのでレビュー。
自分はもともとトレポンショップのMOVEで作ってもらったアルミ製STANAGマガジンを使っていた。使い古された質感が良く、純正スチールプレスマガジンよりも軽いので負担も少ないが、チェストリグやプレキャリにマガジンを入れると、ゲーム中に知らずにマガジンの角でレシーバーに傷をつけていることがあり、回避策としてマグプルを付けていた。
ちなみに、MAGPULはもともとこのマガジンを引っ張り出すアイテムを1999年に発売して始まった会社。そして2007年に最初のPMAGが発売されている。PMAGの歴史 PDF(96MB)
このPMAGが爆発的に売れて、米軍でも採用され、もはやSTANAGに代わり定番となっているのが現状だ。
そのPMAGも現在まで改良されてきており、GEN M3と呼ばれる現在の第三世代はHK416Dのマガジンハウジングに対応し、ペンドットマトリクスが付くなど細かい改良が施されている。
トレポン用のPMAGはこれまでもいくつか発売されいるが、GEN M3タイプでの決定版というものが無かった。そこへ登場したのが今回紹介するQMAGだ。WINDOWタイプで、ブラックとMCT(Midium Coyote Tan)があるが、MCTの色味が微妙に実物と異なったので、今回はブラックを4本購入した。価格はMOVEで1本6578円(税込)。
ボトムプレートを取りはずさなくても上側から中身を引き抜ける。ただケースの弾力で内部パーツが保持されているのでプレートをはずして下から押すと中身を取り出しやすい。装弾数は120発。
内部には30発のリアルカウントと120発を切り替えるスイッチがある。一応フル装填して弾数を調べてみたら129発入っていたが、あまりフルに入れると良くないので、100発前後で運用することにしている。
付属の弾薬シールを貼れば、ウインドウからカートが見える。シールを貼ると切り替えスイッチを覆ってしまうので、その部分だけカットすれば問題なし。
手持ちのトレポン用マガジンを比較してみる。PTS製とQMAGは中身も独自のものが採用されている。ZSHOTはシステマ純正が使用されている。現在のシステマ純正マガジンは透明樹脂製となっている。
マガジンフォロアーの比較。QMAGは平らなフォロアーで飛び出し量も十分。QMAGとPTSはフォロアーがスプリング側に固定されていて抜けることはないが、純正マガジンはこのフォロアーが固定されておらず、弾抜きするとポーンと飛び出して失くしてしまうことがある。
このひょうたん型の純正マガジンフォロアーは逆さに入れると抜けにくいとか、スペアを持ち歩くのがPTWオーナーのたしなみ、みたいに言われていたw。なお、2023年4月以降に出荷された純正マガジンはフォロアーがジョイントした新バージョンになっているそう。
実マガジンとのボトムプレート比較。ロットマーク以外はそっくり。ボトムプレートの互換性もあるので、マグバンパーやレンジャープレートを付けたい場合も対応するだろう。
GEN M3で追加となったペンドットマトリクス。四角い凹みにホワイトペンで文字や数字を書き込んで識別するためのもの。
給弾口の前側に切り欠きが無いタイプなので、純正のBBローダーを使用する場合は、内部の突起を削り取り必要がある。
QMAGの刻印。
ZSHOTは実マグを加工して作られている。デートマークでは17年4月生産となっている。
こちらはGEN M3 WINDOW加工品の刻印。デートマークは18年2月生産となっている。
AR/M4 W の刻印、ブラックとMCTそれぞれのNSN(National Stock Number)が刻印されている。こちらのほうが新しい刻印なのだろうか。
NBORDEのHK416Dにバッチリ合う。ガタツキもほとんどない。MOE-K2グリップとデザインの相性も良い。
NBORDEのM4にもフィット。
QMAGの重量は167g。アルミ製マガジンとほぼ同じ軽さ。
SYSTEMA純正マガジンの重量は323g。QMAGの倍。やはりスチールプレスは重い。
STANAGアルミ製マガジンは165g
PTSは177g。これはGen2スタイルでHK416Dには入らない。ちなみにHK416 A5ではマガジンハウジングのアングルがM4同様となっている。前後の滑り止め加工が無いのもGEN2とGEN3の違いだ。
ZSHOTは192g
1日ゲームで使用してみて
実際にサバゲーで1日使用してみたが、4本とも何ら問題なく給弾してくれた。また、アルミ製STANAGマガジンではスプリングがヘタってきたのか、オートストップが効かないことがあるのだが、QMAGではしっかりとオートストップも効くようになった。
レシーバーを傷つける心配もないし、弾抜きをする際もフォロアーを飛ばさないように気を使う必要もなくなり、HK416DにもM4にも使える。もうしばらく使い込んでみないと耐久性など、わからない部分はあるが、しばらくメインウエポンのマガジンはQMAGを使用することにした。