ミルスペック生地を使用した最新カモフラージュ、Pencott迷彩
リポート: トモ長谷川
実戦用生地を使用したサバイバルゲイムで“勝てる!”バトルスーツ。
最新の迷彩効果で、フィールドに溶け込め!
フィールドに溶け込め!
戦闘能力……射撃や隠密行動の技術力には、効果的な迷彩ウェアは欠かせない要素のひとつだ。
高度な戦闘技術を習得できていても、戦場で目立ってしまえば狙い撃ちにされる。現場の環境に溶け込めれば、相手に悟られずに行動しやすく、闘いを有利に進められる。迷彩効果に優れたウェアの必要性は、実戦orサバイバルゲイムに係わらず共通の要素。つねに興味深いアイテムなのだ。
効果的新迷彩“Pencott”
今回紹介するのはRAGインダストリーズのバトルスーツシリーズ。
注目は迷彩パターン! その特徴は「Hyde Definition(ハイド ディフィニッション)」社の新型迷彩の実物生地が使われている点だ! ハイドディフィニッション社はイギリスの軍用迷彩パターンを手がける会社。オーストリア軍などイギリスに限らず、効果的な迷彩が各部隊で採用されている“本物”メイカー。その最新迷彩パターン“Pencott”シリーズが使われているのだ。
MATOU Pencott GreenZone
グリーン系のカラーリングの“グリーンゾーン”。春から夏にかけて日本のサバゲフィールドにマッチする色味が魅力。NIRコート ミルスペック生地使用!!
小さい迷彩模様を幾重にも重ね、大柄の配色に見えるような独特のパターンを構成。近距離では配色による迷彩効果、遠距離では陰影に対する迷彩効果を発揮する。距離によって異なる特性が兼ね備えられた迷彩パターンは意外に少ないもの。この独特のカモフラージュパターンこそが、“Pencott”シリーズの特徴的な要素なのだ。
MATOU Pencott BadLands
カーキからブラウン系のカラーリングは“バッドランズ”。砂漠や土の荒廃地、枯れ葉など、日本の秋から冬にかけマッチする色味。NIRコート ミルスペック生地使用!!
イギリスHD社“Pencott”新迷彩実物を使用したブーニーハット。フィールドで意外に目立つ頭部を効果的にカモフラージュ&保護してくれる優れもの。2色揃えておけば、現場の状況に合わせ効果的に使い分けられる。
大小のピクセルパターンが組み合わされている事が判る。ハイドディフィニッション社のロゴマーク“HD”と“PENCOTT”のロゴが、迷彩パターンに巧みにブレンドされている。
色味は2パターンから選べる。各種緑色を組み合わせた森林迷彩“グリーンゾーン”。さらに枯れ葉や砂、土などの色を組み合わせた荒廃地向けの“バッドランズ”。グリーンゾーンは春から夏、バッドランズは秋から冬にかけて……という具合に、日本の四季にもしっかり対応してくれる。
「RAID ACTION GEAR」略してRAGインダストリーズ。
効果的な迷彩パターンだけでなく、生地もナイロン&コットンを50/50配合によるリップストップ仕様で、優れた耐久性を発揮。軍用基準を満たした頑強な生地となっている。しかも、赤外線の反射を抑えるためのコーティングまで施され、ナイトヴィジョンでも発見されにくい。ミルスペック生地が戦力だけでなく気分も盛り上げてくれる。
“グリーンゾーン”を着用。ちょっとスリムなディザインで、ゴワつくことなく動きやすい。HD社の生地は赤外線の反射を防止するコーティングがされた実物ミルスペック使用。
アッパーをパンツインするもよし、しなくてもよし。ユーザーの好みで着こなし自由。HD社の生地はリップストップで優れた耐久性を発揮。
サバゲ仕様のオリジナルディザイン
生地だけで無くバトルスーツとしても凝っている。軍用のスタイルを継承しつつ、サバイバルゲイムでより快適に、使い易く考えられたオリジナルディザインなのだ。
アーム部分のポケットはM4マガズィンサイズも収納可能なたっぷりサイズ。肩から背中にかけマチがあって動きやすい。
アッパーはフロント部分に大型のポケットを配置。大容量なので、ズィッパーを少し開けておいてダンプパウチ代わりに使用したり、ハンドガンやサブマシンガンを収納するなど、アイディア次第で可能性が広がる。
アッパーの全面に超大型のポケットを装備。ダンプパウチ代わりに、また、ホルスターなどアイディア次第で様々な使い方ができる。パラコードでさらに使い易くアレンジされている。
ボトムで特徴的なのがカーゴポケット。一般的な太腿側面ではなく、ヒップ部分に配置。また、ヒジやヒザにパッドが入れられるなど、サバイバルゲイムでの“実用性”に配慮したRAID社オリジナルのアイディアを盛り込んだディザインになっているそうだ。
カーゴポケットが大腿部からヒップ側へ配置転換されたオリジナルディザイン。太腿部の側面にカーゴポケットがあると、ホルスターやレッグパネルを装備した際に使い辛いもの。ヒップ部分にする事で解消しようというアイディアなのだそうだ。
ズィッパーにベロクロの組み合わせ。首がしっかり保護でされる襟形状。邪魔なときや暑いときは、先端を折り畳めば開放できる。
袖口はベロクロで手軽に調整できる。ヒジ部分にエルボーパッド用のポケットを装備。ヒザ部分にはニーパッド用のポケットを装備。ヒザ裏にはベロクロのタブを装備。ニーパッドがズレないよう締め込める。
幅広のツバが日差しを遮り体力の消耗を抑えてくれる。写真のpencottグリーンゾーンはオーストリア特殊部隊COBRAに採用されているそうだ。
“戦闘用”迷彩と“ハンティング用”、どちらが効果的なのか?!
ところで、迷彩服は使用目的により、戦闘用とハンティング用に大別される。
獲物を狩るために険しい山中を何日も行動したり、動物の足跡をトレース(追跡)したり、逆に長時間一ヵ所にとどまって待ち伏せするなど、ハンターは特殊部隊顔負けの行動力と精神力が試される。敵兵やテロリストよりも警戒心が強い野生動物を追うため、自然にとけ込める迷彩ディザインが必要不可欠だ。
では、何が違うかというと“眼”のシステムの違いだ。相手が人間や動物ならば、周囲の色や明るさにうまく対応できれば、高い迷彩効果が発揮できる。しかし、光学機器となると話しは違ってくる。背景によく似た色であっても、ナイトヴィジョン相手では赤外線の反射率の違いから人間のカタチが見えてしまう。赤外線の反射を抑え見えにくくする事で目立ちにくくできる。今回のPencottシリーズにしっかり対赤外線コートティングが施されているのはそのためだ。
サバイバルゲイムでは効果的な迷彩パターンが勝敗に影響する場合がある。
また、電子的な眼は画素数的に見え方が荒いため、ある種の模様に対して能力が極端に衰えるのだという。その性質を考慮して登場したのがピクセルカモフラージュだ。新時代の迷彩効果。電子機器の高性能化にともない、より細かい模様が求められている。Pencottシリーズもよく見ると、大小のピクセル模様がプリントされ、様々な状況に対応できるよう配慮されている。
相手の装備に合わせた適切なカモフラージュ装備選びが欠かせない。
フィールドにブレンドインせよ!
フィールドに合った色味と電子機器を攪乱するピクセル模様。さらに相手との距離によらず効果を発揮するパターン。HD社の最新迷彩パターン“Pencott”実物生地が威力を発揮。
USミリタリーで制式採用された“マルチカム”以降、“A-TACS”や“マンドレイク”など、民間ディザインの新型戦闘用迷彩パターンが登場しているが、ハイドディフィニッション社も同様に独自の迷彩パターンを提案する会社である。
RAG industries Micro Chest
実物スペック素材をふんだんに使用し、国内にて製造したコンパクトなチェストリグパネル。重量約200g! カラーは写真のCBカラーとMCカラーの2色。
ウェヴィング仕様なので、各社のパウチ類が組み合わせられる。
好みのマグパウチを組み合わせ、素速いマガズィンチェンジが可能になる。ちなみに写真はタフプロダクツ社バンジーマガズィンパウチ(左)とTAG社のM4&ピストルマグパウチ。
RAGインダストリーズの“マイクロチェスト”は、専用キット「チェストトゥーレッグウェビングキット」を使ってレッグパネルに仕様変形できる!
頭部から肩にかけたシルエットをカモフラージュするギリーフード
RAG-09 GHILLIE HOOD Model:True Timber XD3 (ギリーフード モデルトゥルーティンバーXD3)。
効果の高い迷彩服を着ていても、頭部から肩にかけてのシルエットだけで人間として捉えやすい。そこで登場するのがギリーフードだ。
トゥルーティンバーと呼ばれる樹皮系の迷彩生地を使ったギリーフード。迷彩柄はトゥルーティンバー、リアルツリー、フローデッドティンバーの3種。