Rapidfire Gunbagシリーズ
MONOLITH & VarioSpace
レポート:戸井 源太郎
サバゲーを始めようという時、まず必要となるのは、エアソフトガン本体、BB弾、ガス、バッテリーなど消耗品と、目を保護するゴーグルというのは皆さんご存じでしょう。そしてもう一点、必要となるアイテムがあります。何かわかりますか?
それはガンケースです。
エアソフトガンをそのまま持ち運びするのはNGです。例え、車での移動でもガンケースに入れて持ち運ぶのがマナーですよね。
ハンドガン用、ライフル用、ソフトにハードと巷には多種多様なガンケースがあって、あれこれ悩んでしまいます。
サバゲーでは装備も多くなりがちですし、シューティングマッチでも、練習に持っていくものが意外と多いものです。バックパックを背負うとガンケースは背負えない。長いし邪魔になります。ガンケースを背負うと他の荷持が手持ちになって重いし、肩掛けもしにくいです。
銃と装備をひとまとめにできて背負えるものがないか。こういうのがあったらいいなぁと、追い求めていた理想のガンケース! それがRapidfire Gunbagシリーズです。これからじっくり細部をみていきましょう。
Rapidfire Gunbag75 "MONOLITH (モノリス)"
そびえたつその姿から『モノリス』という名称になったそうです。
10.5インチバレル長のM4とほぼ同じ全長のガンケースです。一般的な薄いガンケースと違いかなり幅があります。そのため、ガンのみならずウェアや装備類も収納可能です。
外寸サイズは、高さ:76cm 、幅:31cm、奥行:約25cmで、価格は12,800円(税込)
41PX販売サイト
サイドからみるとかなり厚みがあり、ガンケースとは思えないですよね。
銃とサバゲー装備一式がこの"MONOLITH"(モノリス)にまとまります!
バッグの底部がお尻より上にあることに注目してください。つまり背負ったまま腰掛けることができるのです!
コンパートメントは3つに分かれています。下がガンケース、中が装備など、上がミニポケットになっています。早速、ガンケース部から見ていきましょう。
ガンケース用のコンパートメントには10.5インチ(おおむね75cmくらい)のM4までなら収納可能です。
ガンケース部はベルクロ仕様MOLLEテープが配されライフルを付属のベルクロテープで固定します。このRapidfire Gunbagシリーズで特によいと思ったところはこの部分です。なぜ、よいかを説明しよう。
MOLLEシステムが開発される以前、タクティカルベストは各種ポーチ類をベルクロにて配置していました。このマガジンポーチはその頃のものです。裏面がベルクロになっています。
また最近のガンケースには、全面ベルクロになっており、ハンドガンやマガジンなどを固定するベルクロ付きのバンド類が付属していたり、ベルクロ面になっているポーチなどもあります。
これらを種類ごとに整理したポーチ類をベルクロ付きのMOLLEテープに固定できるのです。最近はケース内が全面ベルクロになっているガンケースもありますが、これではベルクロが強力すぎて着脱が結構大変だったり、他のものがすぐくっついて困ることが多々ありますが、このようなMOLLE間隔のベルクロなら適度にくっつき、着脱も容易です。できれば、上下両サイドにもう1列ずつ、MOLLEテープが欲しいところです。
ガンケースは中央にはソフトシートの仕切りがあり、2丁分のライフル収納スペースがあります。片方に銃を、もう片方をマガジンやバッテリー、工具などをポーチにまとめてもよいでしょう。また中央の仕切りもベルクロ式になっており、着脱が可能です。
M4系の14.5、16インチバレルでもPTWやガスブローバッグガンならレシーバーを上下分割すれば、収納できます。
中央のコンパートメントはかなり容量があります。さらにサイドのポケットからも出し入れできます。
実は中にスペーサーが折り畳まれており、これを展開するとコンパートメントを3分割でき、さらに厚みが約20cmほどになります。
左のコンパートメントにはチェストリグとニーパッド、右のコンパートメントにBDUとキャップを収納してみました。フタの裏側がメッシュポケットになっているのも便利ですね。
3分割された一番上部のコンパートメントにはハンドガンケースがそのまま入ります。こちらもフタの裏がメッシュポケットになっています。
反対側のサイドには大きめのポケットを装備しています。ガス缶やドリンクボトル用にぴったりです。
一番上のジッパーはポケットになっています。あまりマチがないので、大きなものは入れられませんが、すぐに必要な小物を入れておくとよいでしょう。
サバゲー装備の持ち運びに一番困るのがタクティカルベルトではないでしょうか。もう一つのライフル用コンパートメントにベルトリグ一式を収納してみました。
筆者のサバゲー装備が、このRapid-fire Gunbag75 "MONOLITH"に全て収納できました。すごい!
この"MONOLITH"一つのみでサバゲーに行けます! もし、これでも全ての装備が収納できなければ、MOLLEにポーチを増設できます。両手が自由になるので、とても移動が楽になります。
ただし!フル収納すると結構重いです。
バイクでモノリスを背負ってみました。タンデムシートにモノリスのボトムが乗り、あまり重さを感じずに運転できます。運転姿勢の立ったオフ車向きですが、スポーツ車でもある程度は行けると思います。
腰下まで伸びているライフルケースだと座れなくなりますし、他の装備品とライフルを一つの荷物にまとめられるのは便利です。
11インチくらいまでのARが入るので便利です。重くなりますが2丁は入ります。この日はチェストリグ装備でしたが、小型のプレートキャリアや、浅めのFastタイプヘルメットも入りそうです。
バイクでツーリングサバゲー、ツーサバは楽しいですよ!!
Rapidfire Gunbag60 "VarioSpace (バリオスペース)"
こちらは"MONOLITH"より一回りコンパクトなガンケース、"VarioSpace" です。
全長60cmまでの銃に対応します。MP5などのSMGに最適です。ちなみに"VarioSpace(バリオスペース)"とは可変空間という造語だそうです。そのため、こちらもガン本体だけでなく、装備用にかなりの収納スペースがあります。
サイズは
高さ:63cm、幅:32cm、奥行:11cm(最小時)、27cm(最大時・最大部) で
価格:11,800円(税込)
41PX販売サイト
一見すると薄くて、銃しか収納できないように見えますが、ジッパーを開けると……。
上側がガバっと厚みを増して一気に容量が増えます。ここにコンパートメントへアクセスするジッパーが現れます。
背負ってみると意外とコンパクト。大きめのバックパックサイズで、銃も装備も収納できるのがよいですね。またこちらも背負ったまま腰掛けることが可能です。
銃の収納スペースは"MONOLITH"と同様、ベルクロ仕様のMOLLEになっています。
こちらも脱着式のソフトシートの仕切りがあります。コンパートメントは別れておらず、ここに装備類などを収納します。容量は30Lくらいはありそうです。"MONOLITH"とほぼ同等の収納力があります。
10.5インチバレルのM4系電動ガンでは少しバレルが露出してしまいます。が、バレル部分をシュマグを巻いたり袋を被せて、外から見えないようにし、フラップを閉めれば、なんとか収納できます。ガスブローバックガンなら上下分割すれば余裕でOKです。
楽してサバゲーに行けるガンケースがないか、海外の実銃用タクティカルギアブランドのWEBをみたりと、ずっと探していましたが、なかなか求めるものがありませんでした。
やっぱりこういうアイテムはサバゲーに特化したブランドの方がユーザー心理をわかっています。このRapidfire Gunbagシリーズはまさにサバゲーマーのためのガンケースだといえます。
特に首都圏や大都市にお住まいの方は公共交通機関を利用してフィールドに行くという人も多いでしょう。
協力:41MILITARY、ビレッジ2
関連リンク