テロ対策特別装備展 SEECAT & 危機管理産業展 RISCON 2023
2023年10月11日~10月13日の期間、東京ビッグサイトで開催されたテロ対策特別装備展 SEECAT & 危機管理産業展 RISCONにて気になった展示を中心に紹介します。
OTSのブースでは、元米陸軍大尉の飯柴さんが官公庁向けGLOCKの説明をされていた。
さすがに実銃は置いていないが、ブルーガンをはじめ、いろいろなメーカー製のトイガングロックが並んでいた。おっと、マルイのG17 Gen5がある!!
ん! 飯柴さんの背後にみたことのある特殊ヘアースタイルの人が!!
東京マルイはここ最近、SEECATのOTSブース内で展示している。グロック17 Gen5 MOSの試射レンジが設置されていた。
MOSに搭載されるのはマルイ製ではなく、OTSのマイクロドットサイト。SEECATの展示用に専用マウントプレートを作成して搭載したそうだ。つまり、ネジのピッチが合えば、マルイのMOSにも社外品のマイクロドットで搭載できるものがあるということだ。
光学機器、ゴーグルなどを販売するノーベルアームズのブース。
ESSのシューティンググラスでグリーンレーザーカットのピンク色のレンズ、IRレーザーカットのイエローレンズのシューティンググラス。これらも一般販売はなく、官公庁向けのもの。
TrijiconのACOGスコープはファイバーチューブとトリチウムを利用してレティクルを発光させている。放射性同位元素の国内規制法によってトリチウムの含有量が1000MBq以上は販売が禁止されているが、ノーベルアームズが販売するこの製品は999MBqの合法モデルなのだそう。
七洋交産のブースではM2重機関銃用マウントに取り付けられたSUREFIRE HELLFIGHTER 5が展示。6000ルーメンで2km先まで照らせるそう。IRフィルターも付いている。
防衛装備庁のブースで展示されていた無人水中航走式機雷探知器 OOZ-5。
自律的に障害物等を回避しながら水中の情報を収集し、従来より探知が困難な機雷や海底下に埋没した機雷を探知する無人水中航走体(UUV)。平成25~29年度、OZZ-5として30FFM(もがみ型護衛艦)に搭載予定だそう。全長4m、直径0.53m。リチウムイオン電池が動力。
長期運用型UUVの模型。遠方から高脅威下に有人艦の伴走なしで単独で進出し、長期運用が可能。
モジュール化、信頼性、残存性が強化され、自立性(状況認識、判断、行動)の高度化が図られている。
海底センサなどの重量物の敷設や、常続的な情報収集、警戒監視、偵察任務を遂行できる。
頭部には全周ソナーをはじめとする管制装置、その後ろには水中器機の格納モジュール。
尾部はリチウムイオンバッテリーのエネルギーモジュールや推進装置がある。本体モジュールは全長10m、直径1.8mで、モジュール追加によって全長が変わる。
CBRN対応の遠隔操作のドーザやユンボも模型展示されていた。災害時に活躍しそう。
他にもカウンタードローン用の高出力マイクロ波技術や高出力レーザー、監視任務用の光波スマートセンサの研究など、興味深いパネル展示があった。レーザーで迫撃砲弾まで対処可能というのが凄い。大量の飽和的な砲撃を低コストで防げるシステムの開発は必要不可欠だろう。
ドローンなどのUAVは軍用や防災用に多くのブースで展示が見られた。また、カウンタードローン用の監視・捕捉レーダーや阻止装置も多く展示されていた。
中央即応連隊のブースでは18式防弾ベストの展示が。実際に着用することもできたが、抗弾プレートが前後に入って、ダミーマガジン6本なので圧迫感と重量感が凄い。これを着てライフル持って訓練するの大変そう。
RISCONエリアではLPG発電機が展示されていた。自動車用レースエンジンをベースにした4気筒内燃エンジンで50kwの出力。72時間稼働できるそう。
発泡スチロールでできたシェルター、SAM。軽いので水に浮く。ペンタゴンの外壁にも使用される樹脂製の耐爆コーティングが施されており、かなり頑丈なのだそう。
防刃傘。透過性のある防刃素材でできているのでいざというときに開いて身を守れる。ただし透過性や強度、軽量さを優先したことから、雨は防げないそう...。
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