2012年3月24日に埼玉県の田村装備開発(TTC)で開催されたSDTワークスのタクティカルトレーニングの模様を取材してきたのでレビュー。
SDTワークスは秋田に拠点を置く、タクティカルトレーニングを開催したり関連グッズを販売する企業。今回埼玉県のTTCでトレーニングを行うとのことで取材させて頂いた。
タクトレというと一般的にはちょっとストイックすぎて敷居が高いなぁと言う印象があるが、それでもサバゲーの延長線での一般ユーザー参加も多い。もちろん現職の自衛官も数名参加していた。
聞いてみると部隊ではこういったトレーニングをしないので自費で参加したという。県外から参加する熱心な隊員もいた。
トレーニングはクロスレンジでの射撃からスタート。電動ガンやガスブロのライフルを使用した訓練だ。
バディの脇をすり抜けて数メートル先のスチールプレートに射撃する。
今回のトレーニングはアドバンスドクラス。参加者はすでにTTCの戦術訓練やSDTのベーシックトレーニングの受講者だけあって銃器の扱いは手慣れている。マズルコンシャスや安全管理などはキッチリ行われていた。
HK416にエイムポイント、レーザー、ウエポンライトとコテコテのカスタム電動ガン。
カッチョイイー!
指導にあたるのは元自衛官であり、SDTワークス代表の柏木氏。自衛官時代に培ったノウハウをベースに警備関連の仕事を経て現在タクトレ開催を行っている。
カウンターアタックドリルなどチームでの防御射撃も行う。
護衛移動しながらのカウンターアタックドリル。
合図により戦闘の2名が射撃、その隙に後方2名が護衛対象を緊急避難させる。
その訓練中に柏木氏が突如拳銃を抜いて乱入!! もちろんこれもトレーニングの一環。咄嗟のアクシデントにどう対処するかも大事なトレーニングなのだ。
その後柏木氏は訓練生に取り押さえられて武装解除...。
続いてパイプ椅子を利用して、embus debus (エンバス・ディバス)と呼ばれる自動車の乗降車トレーニング。
護衛対象をいかに安全に自動車へ誘導するか、といったトレーニング。
まるでGUNNER DVDにも登場したPMCのストラテゴス社の訓練のようだ。
実際に本物の車両を使用してのトレーニングも行った。
護衛対象を車両の後部座席へ即座に押し込むトレーニングも。
午後には想定訓練も行われた。想定内容はだいたいこんな感じ。
某国の石油採掘所に視察に訪れる商社の社長を護衛するミッション。その商社は強引や商売で現地からバッシングを浴びていた。治安の悪い某国での護衛を行うという。
2チームに分かれて護衛約と襲撃側を演じる。視察に赴く護衛対象をいかに安全に導くか。
行く手に怪しい人物が3名!! さてどう対処するか訓練の真価が問われる。
派手な撃ち合いはないけど結構緊張感があって面白い。もちろんトレーニングなので想定訓練の後はAR(アフターレビュー)で意見交換を行う。
田村装備開発の田村氏と長田氏。
今回のトレーニングに参加したみなさま。お疲れ様でした!
次回は2012年4月21日に千葉北フィールド(CKF)のトレーニングを予定しているので気になる方はぜひ。
SDTワークス ミリブロ