東京マルイ フェスティバル 2024 新製品
2024年11月9日~10日にベルサール秋葉原で開催された東京マルイ フェスティバル 2024にて展示された東京マルイの製品展示を中心に解説レビューします。
祭 東京マルイと筆文字で大きく書かれた看板。
会場の模様を動画でもどうぞ!
M1851 NAVY
なんと言っても今回の目玉は、エアリボルバープロシリーズのM1851 NAVYだろう。
西部劇の銃、SAAシリーズを展開していたマルイがついに51ネイビーをモデルアップ!!
10歳以上対象のローパワーモデルとはいえ、エアソフトガンとしては初の製品化となる。
M1851ネイビーとは、金属薬莢が登場する前の管打式と呼ばれる発火方式のリボルバーで、火薬と鉛の弾をシリンダー前から装填し、パーカッションキャップ(雷管)をシリンダー後部にセット、ハンマーで打撃することで火薬に着火して弾を飛ばす。
8角形断面のオクタゴンバレルには先端に真鍮製のフロントサイトがある。またハンマーを起こすとハンマー先端のV時の溝がリアサイトとなる。
シリンダーにはテキサス海軍の船がレーザー刻印で再現されている。シリンダー後部にはリアルな真鍮製のパーカッションキャップを取り付けられる。このキャップは取り外すこともできる。
バレル、フレーム、シリンダー共に樹脂製だが、塗装の質感は良い感じだ。
バレル下のローディングロッドは実際に動いてBB弾の装填に使用できる。レバーを使わずとも装填はできるのだが、この装填方法はリアルで渋すぎ! ぜひやってみたいぞ!!
ホップアップ調整ダイヤルはバレル下。見えないところに設けられたのは嬉しいところだ。
バレルウェッジを抜いてバレルとシリンダーを取り外すこともできる。
スペアシリンダーも販売されるので、予備マガジンのようにベルトに持ってクリント・イーストウッドよろしく、戦いながらシリンダーチェンジなんてシチュエーションも可能。
カッタウェイモデルとスケルトンモデルも展示されていた。発射機構は特許出願中で、内部には金属フレームを採用し、剛性、重量感も10歳以上対象モデルとしては十分。
エアポンプがグリップ内に入るのでSAA同様にグリップは少々太目。ポンプから出たエアーはベースピンを通ってバレルへと導かれるルートとなっている。
T.K.Heroこと江田拓寛氏によるファストドロゥ実演や新製品解説。
デカ島村広報はスーツスタイルにウエスタンガンベルト、ホルスターでSAAと51ネイビー二丁をぶら下げていた。
SG553+ 電動ガン
電動ガンプラスシリーズにSG553+が加わる。電動ガンプラスはFET搭載、モーターブレーキ搭載でセミオート射撃のレスポンスが従来の電動ガンスタンダードタイプより向上している。また、マルイ純正MSリポバッテリーにも対応。
アルミ切削の新型フラッシュハイダー。
強化樹脂製の新型レールハンドガード。
アッパー、ロアレシーバー共にマルイのアサルトライフルとして初めて強化樹脂製として作り直され、剛性アップしている。レシーバートップにも20mmレールが搭載される。
内部ユニットも強化ピストンやメッキコーティングセクターギアといったプラスシリーズ同様のリファインがされる。
コネクティング可能なシースルータイプのマガジンは内部にリアルなカートリッジ再現され、マガジンフォロアーは最後の1発まで撃切れる新型フォロアーが採用されている。
東京マルイ純正のMS・Li-poバッテリー(7.4V 1500mAh 35C)。従来のミニSバッテリー(8.4V ニッケル水素1300mAh)も使用できる。
ハイキャパ 4.3 D.O.R
マイクロサイトを搭載できるハイキャパD.O.Rにコンパクトバリエーションの4.3が登場!!
ライトグレーのモックアップの展示だった。市販品はブラックカラー仕上げとなるだろう。もしかしたらホワイトバージョンも?
アンダーマウントレールと一体になった新型シャーシ、握り心地を追求したラウンドタイプの新型グリップなど外装は一新されている。
スライドデザインもD.O.Rを踏襲しながらも、マイクロプロサイトの搭載位置を前寄りにしてスライド後部にはみ出さなくなっている。またフロントサイト位置を下げ、スライド前端部にはガスポートが設けられている。
アウターバレルのマズル部には大きめのテーパーが設けられている。
20式小銃 ラバーガン
東京マルイが自衛隊の訓練用として制作した20式小銃のラバーガンが展示されていた。
>20式小銃の実銃解説はこちら
トップレイルには光学照準器を搭載可能。本展示ではショートズームスコープが搭載されていた。
またハンドガードにはオプションレイルをネジ留めでき、フォアグリップや各種対応器機を搭載可能となっている。ハンドガードにはB&Tのバイポッドストック、MAGPULのRSAが装着されていた。
材質はスチレンブタジエンゴム(SBR)で、全長は約780mm、重量は約4kg。これは実銃の20式の3.5kg+30発実包入り弾倉とほぼ同じ重さだ。
官公庁向けの装備として株式会社オペレーション・トレーニング・サービス(OTS)経由で納入される。
納入時期は2024年末を予定している。
レシーバーにはType20 Training Rubber Rifleの刻印。
マガジンハウジングにはHowaの刻印。20式小銃の意匠権を持つ豊和工業の正式ライセンスということだろう。反対側にはTOKYO MARUI MADE IN JAPANの刻印も入る。
また自衛隊の調達要求仕様書では20式エアガンの情報も公示されているので、いずれ東京マルイから20式のエアソフトガンが登場する日が来ると期待する。> 自衛隊「仕様書 (20式エアガン)」
全日本模型ホビーショーで発表されたP-90+ Ver.LLENNも展示。
リコリスリコイルコラボの千束の銃はサードロットが発売決定。
先日発売されたSAA.45 キャバルリーカスタムやSAAバリエーションも展示。
ハイキャパD.O.R-R、AK47Rといったこれから発売となる10歳以上対象エアガンも展示。
全日本模型ホビーショーで発表されたBBオートローダーも展示。実物弾薬箱との比較も。
東京マルイのカスタム・タクティカル・ヴィーグル「PRSV-02」も撮影スポットとして展示されていた。
ルーフには分隊支援火器モデルであるMK46Mod.0が設置されていたり。
後部にはガンラックが設置されており各種製品が並べてあったり、これもロマンを詰め込んだカスタムカーだった。
ダッシュボードには小さなデカ広報が!?
シューティングレンジではG36C+の試射ができ、ブラスシリーズの高レスポンスを体感できた。
イラストレーターたちによるマルイ製品と女の子のコラボイラストが掲げられるのもマルフェスの楽しみの一つだ。
VRサバゲーの体験コーナーで、どこかで見たことある人が遊んでいたw
あとがき
8回目を迎えたマルフェス。ラインナップも最新モデルやサバゲー特化モデルもプロデュースしつつ、ウェスタンなど新たな分野の開拓。そしてアニメ、ゲーム、VR、さらには14才以上推奨の「R」シリーズと、さまざまな分野の幅広い層にもトイガンを浸透させつつ、親子でサバゲーも楽しめる環境を構築中と、様々なホビーカルチャーの集結する秋葉原という地で、日本一のトイガンメーカー、東京マルイのパワーを感じたイベントだった。
東京マルイフェスティバル 2024 inベルサール秋葉原
開催日時:2024年 11月9日(土)~ 11月10日(日)
会場:ベルサール秋葉原 1F
主催:株式会社 東京マルイ
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