G&G ワールドカップ 2023 決勝戦
レポート:王清正
台湾のエアソフトメーカー、G&G Armamentが主催する、G&G ワールドカップ エクストリーム シューティング コンペティション 2023の決勝戦が、2023年10月27~29日、台北世界貿易センターにて開催された。4年ぶりの開催となる。
会場となった台北世界貿易センター第一ホール。
G&Gの廖英熙会長。「この大会を通じてエアソフトシューティングを促進し、全人民の国防意識をさらに広めたい」と述べた。
世界26ヵ国から34チームの選手が参加した。各国の予選大会を勝ち抜いたシューター達だ。
1チームは2名で、日本からは関東、関西大会を勝ち抜いた2チーム4名(山根選手、金田選手、渡辺選手、近藤選手)が参加。
こちらは地元台湾の選手たち。
決勝戦は3つのステージで構成される。第1ステージはG&Gの電子ターゲットによる「5×5グリッド」。
G&G製のハンドガン(ガスブロ)とライフル(電動ガン)を使用し、8m先の電子ターゲットを早く正確に撃つ。ただ的を撃つだけではなく、射撃ポジション後方9mのラインまで走り、再び射撃しなくてはならない。
第二ステージは「サーチ&デストロイ」。
チーム2名がバンジーコードでつながれた状態で、音を頼りにエリア外周に設けられた光った的を撃つ。制限時間の4分以内にクリアしなくてはならない。
そして第3ステージは「CQB」。4つのエリア(ステーション)を進み、ミッションをクリアしてゆく。
スタートボタンを押したら、各ステーション内のターゲットを撃っていく。BB弾の装填や、射撃場所が指定されていたり、バリケード穴からの射撃もある。
弾薬ケースや、重いダミー人形を引きずって脱出地点まで移動するなど、かなり実戦的なスタイルのルールとなっている。
見事優勝したのはオランダチーム。2位はチェコ、3位はイタリアチーム。
日本チームは、渡辺・近藤ペア 総合順位9位、山根・金田ペア 総合順位12位という結果だった。
世界的に見ても珍しい、エアソフトガンによる射撃競技の世界大会である本大会。
近年、G&Gはエアソフトガンと射撃競技を教育に取り入れ、クラブの設立を奨励したり、台湾軍の教育プログラムとの連携も行っている。
このエアソフトを使用した安全な射撃スポーツをより多くの人に知ってもらうために、今後も推進していきたいとG&Gの廖英熙会長は語った。
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