2010年8月7、8日に東京都浜松町にある都立貿易産業センター 浜松町館で開催された2010夏のブラックホールでTOPの新商品の試作品が一般にお披露目された。
TOPから突如発表されたM4A1カービンの電動ガン。
特筆すべきは電動ガンでありながらボルトをフルストロークさせるブローバック方式で、しかもカートリッジを排莢できるカート式の電動ブローバックだということ。
大事なので、もう一度。
なんと、排莢式の電動ブローバックガンがTOPから発表された。
しかもカートレスにコンバートできる。
まだ試作品なので、最終仕様は未確定。製品版とは仕様が異なる場合もあるし、各仕様についてはTOPの社長さんに伺った話も含まれるので合わせてご承知おきを。
「究極の夢の電動ガン」とうたって登場したTOPのM4A1カービンは、実銃通りの装填、発射、排莢を実現した新システムで世界特許も出願しているそうだ。
この電動ガンはアッパーロアレシーバーともにアルミダイキャスト製。見た感じは塗装仕上げだ。
テイクダウンはできずにアッパーを前方にスライドさせて分解するそうだ。
刻印も製品版では入り、まずは一般的なミリタリーモデルとして発売予定とのこと。
ボルトキャリア周りやポートカバーの造型など電動ガンにしてはかなりリアルなつくりになっている。
ポートカバー、トリガー、チャージングハンドル、セレクター、ボルトストップ、マガジンキャッチなどがシルバーだが、これは試作品だからで、製品版では黒になるとのこと。
実銃の操作同様にチャージングハンドルを引いてボルトキャリアを後退させるとスイッチが入る。
また途中でカートがジャムってボルトが停止してもスイッチがオフになるのでギアへの負担が少ないとのことだった。
電動ガンというとバッテリーの場所が気になるが、なんとストックチューブ内にバッテリーを収めているとのこと。
したがって、このクレーンストックをはじめ各種リトラクタブルストック類が付け放題!!
あの細いチューブの中にバッテリーを収め、ボルトをフルストロークできるパンチ力があるとなるとバッテリーの種類やボルト数が気になるが、まだ教えてもらえなかった。
サードパーティーの電動ガン用カスタムパーツが付けられるので、このように既存のパーツでマグプル仕様にすることもでき、この状態でもビシバシ撃てる。バッテリーがストックチューブ内に納まることで可能になった。素敵すぎる!!
さらにスゴいのが排莢式ブローバック電動ガンでありながら、別売となるコンバージョンパーツを組み込むとケースレス仕様になるということ。ケースレス仕様にしてもボルトはフルストロークで後退する。
しかもこのケースレス仕様ではマガジンは従来のスタンダード電動ガンのものが使用可能!! なので電動ガン用のマグプルマガジンもこのようにそのまま利用できる。ただし、ケースレスマガジンだとフォロアがスイッチを押せないので、ボルトストップの機構は働かない。
可変ホップアップを搭載しており、ハンドガードを外してバレル基部の下側にダイアルがあるとのことだったが、残念ながら写真は撮らせてもらえなかった。
アウターバレルはフロントサイトポストの部分で分割されている。
さまざまなバレルレングスのバリエーションが期待できる。
展示されていたレールシステム付きのショートモデル。
マグプルカスタムのみレシーバートップレールにシルクプリントでレールガイドナンバーが入っていた。
ちなみに、内部メカニズムはパーツの互換はないけど、東京マルイの電動ガンを弄った事のあるユーザーならばカスタムできるんじゃないかな、とのことだった。
カート式マガジン形状もリアルな雰囲気。
パッケージにはコチラのカートマガジンが付属する。
ノーマルカートリッジは樹脂製に金色のメッキが施されている。構造的には筒状になっており、BB弾を先端に指で軽く押し込めば装填完了。
マガジン装弾数は30発とのこと。試射では20発をフルオート射撃している。6mmBB弾を装弾することを考えるとカートリッジは5.56mm×45弾よりちょっと大きくも見える。
マガジンは独自設計で安全性のため、実物とは互換はない。持った感触はアルミプレスっぽい雰囲気があり、結構軽かった。
グリップ内にモーターを内蔵するのも従来の電動ガン同様。
初速は0.8J程度を予定しているそうだ。カート仕様で85m/s程度、カートレス仕様で90m/s程度を想定とのことだった。
サバイバルゲームにも十分使用できるポテンシャルがありそう。
このTOPオリジナル・ソフトケース(6500円相当)に入って発売される予定とのこと。
別売オプションとしてデラックスアルミカートリッジも発売予定。
ユーザーの意見を集め、ユーザーのニーズに応じた商品だという。今回TOP/ヨシトモ社長さん自らご説明いただいた。感謝感激!!
発売時期は2010年末予定で、予定価格は未定とのことだったが、展示ボードには予定価格49,500円(税別)と戦略的な価格が掲示されていた。
今回は試作品ということもあってか、スタッフによるデモ射撃のみだったので、撃つことはできなかったがとても楽しそうな商品だった。
ぜひ下のデモ射撃シーンの動画をご覧あれ。その凄さが伝わってくるはず!!
回転数は映像から判断すると秒間13発程度だった。