サバゲーフィールドのアルコール提供に関する意識調査
サバゲーフィールドのアルコール提供に関するアンケートを行いました。
今回の回答数はなんと22,807票です。
なお、前回2015年のアンケートでは1,000票ちょっとでしたから、データとしての信憑性が格段に向上しています。
結果としては最も多かったのは「アルコールを提供するフィールドにはいかない」という回答で、38.6%でした。
次に多かったのは「ゲームに支障ない範囲なら良いと思うが自分は飲まない」という回答が32.8%。
続いて、「少しでも飲酒した人とは一緒にゲームしたくない」が19.5%、
最後に、「歓迎する。自分も飲んでプレーしたい」が9.1%でした。
コメントでは、
「飲酒によって正常な判断ができなくなり、ゾンビや暴言、ルール・マナー違反などトラブルが増加する」 、
「判断力が低下する飲酒は怪我をしたりと危険を伴うのでやめるべき」、「実銃を扱うように安全管理を徹底しておきながら、注意力が散漫になる飲酒を認めるのは矛盾している」「飲んでも支障がない範囲をどうやって決めるんだ?」といったコメントが多数を占める結果となりました。
また、一方で
「貸切サバゲーならばよいと思う」や、
「ゲーム終了後に提供するならばよいのでは」
「飲んだ人はゲームに参加できないルールならばよい」
「弾の出ない赤外線サバゲーならOK」
といった、制限を設けたうえでのアルコール提供は良いのでは、という意見もありました。
ただ、いずれにしても基本的に飲酒したらプレーはしない、させない、というコメントがほとんどでした。
アンケートのきっかけ
今回のアンケートは、サバゲーフィールドでのアルコール提供の可能性を模索されているという話を聞いたことがきっかけです。
ハイパー道楽としては、以前のアンケートでも述べていますが、飲酒とサバゲーは相性が悪いと認識しています。
今回のフィールドだけの話ではなく、一般的にサバゲーフィールドが利益拡大のために様々な施策を検討し、その一つとしてアルコール提供を模索するということ自体はあり得ることだと思います。
前回のアンケートから8年の歳月が経っていますし、回答数も多くないことから、改めて、実際にフォロアーさんにアンケートを取って、皆さんの意見を聞いてみたいと思いました。
アンケートと言う定量的な結果が出れば、多くのフィールド運営の参考に、また、サバイバルゲーマーへの周知にも役立つと思ったからです。
結論
アンケート結果も踏まえ、結論を述べると、
サバゲーフィールドでプレイヤーへのアルコール提供を宣言することにより、最低でも3割、最大で5割程度の顧客を失うリスクがあるのに対し、飲酒したい人は全体の9%しかいません。
飲酒での判断力低下による怪我、ヒット判定や安全管理のトラブル増加、スタッフの対応負担増、それによるさらなる顧客喪失などなど、デメリットはいろいろ考えられます。ゴルフなどの個人スポーツとは異なり、サバゲーは対戦型の集団スポーツ(レジャー)ですから、求められるモラルの度合いも比較できません。
また、もし飲酒後の運転による違反や事故が発生すれば、提供した飲食店もその刑事責任を問われ、社会的信用を失うことになります。それは延いてはこの業界全体への悪影響にもなりうるでしょう。
サバゲーフィールドでのアルコール提供は、非常に大きなリスクを伴うことが予想されます。
多くの拒絶や嫌悪感を示すコメントからもそれが見て取れます。
このアンケートを実施したことが、飲酒を容認していると思ったのか、ここぞとばかりにハイパー道楽を叩く人もいました。
それでも「リスクを負ってでもアルコール販売の利益を求めなければフィールドの存続自体が危うい」と言う人もいるかもしれません。
しかしながら、2万2千票を超える回答数、表示回数50万回のツイートは決して無視できない数字だと思います。
サバゲーで酒を飲みたいというプレイヤーは9%、残り91%はサバゲーでは飲まないというプレイヤー、6割近くが酒を飲んだ人とサバゲーしたくない、あるいは酒を提供するならそのフィールドへは行かないと言っている、これは紛れもない事実です。8年前よりも一層フィールドでの飲酒には厳しい状況にあると言えるでしょう。
サバゲーフィールドが、そしてエアガン・サバゲー業界が、末永く健全に存続できるよう願うばかりです。
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