エントリー No.033
エアガン部門
タイトル:18年式村田銃
投稿者:Mackman
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明治13年(1880年)に日本初の国産小銃となった13年式村田銃に仕様変更が加えられ、明治18年(1885年)に正式採用となった18年式村田銃をライブカート式エアコッキングにて製作しました。
最近は海外メーカーから大戦時の小銃がライブカート仕様のNerfブラスターとしてモデルアップされたりしていますが、本作もそれらと同様の構造でカートに装填したスポンジダーツ弾を撃ちだす仕様となっており、実銃同様に弾倉を持たず一発ごとに排莢・装填する単発式となっております。
またオプションとしてバレル入りカートを使う事で、銃本体に特に手を加えることなくBB弾を発射できるエアガンとしても機能します(その場合初速は0.2gBB弾で大体55~60m/sくらいです)。
外装は造形エリア150mm四方以上の3Dプリンタで全ての部品を造形できるような分割レイアウトで作られており、その他の部材(ネジ、アルミパイプ、バネ等)も普通のホームセンターで容易に手に入るものだけを選定しています。
槓桿(ボルト)については既存のライブカート式のエアガンやNerfブラスターのボルトアクション小銃のものはサイズや形状的に流用が困難であり、何より安定した入手が望めないと判断したこともあったため新規で製作しました。
また槓桿内部のピストンを前進させるメインスプリングにも入手性を重視し東京マルイ製エアコッキングハンドガンのものを組み込んでいます。
なお安全策として、内部のシリンダーを槓桿に固定するネジは槓桿の径を中心から貫くように配置されているため、エアルートは一直線ではなくカート直前でこのネジを迂回する形になっています。
またカートも自作の専用品ですが、これに使用するパッキンも既存のエアガン用カートのものを流用するのではなく、独自形状のものを新たに設計し3Dプリンタで造形した雌型にシリコンを流しこんで硬化させたものを使用しています。
歩兵小銃ですので目指すのはワンオフ品ではなく、仮に破損したとしても替えが利き、なおかつ量産も容易で数が揃えやすいものであるため、安価で入手が容易な部材・材料だけを選定した設計に徹底的に拘りました。
仮に良い素材や部品があっても、それらが入手困難なものでは意味が無いと考えます。
日清・日露戦争、あるいは第一次大戦辺りの二線級火器としても使えるかと思われますし、またゴールデンカムイ関連で二瓶鉄造や谷垣源次郎のコスプレ用小道具にも使っていただけるかもしれません。
塗装・撮影協力:棒人間氏
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