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エントリー No.138

■モデルガン部門
■投稿タイトル:フロンマー・ストップ・ピストル
■投稿者:キノハナ

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■コメント
●概要
フロンマー・ストップ・ピストル(FEG Pisztoly 12M,19M Frommer Stop 7.65mm(.32ACP))をプラスチック・ディスプレイ模型として作製した。
作動・閉鎖機構「バレル ロングリコイル・ロータリーボルト・オペレーション」を手動にて作動再現を目的とした。

マルシン製プラスチック・モデルガンFNブローニングM1910のバレルやフレームガワ等をベースに利用し、ABS・プラスチック板やパテ類にて作製したディスプレイ・モデル。
カート非装填、バレル封鎖、撃発機構無し(トリガー、ハンマー等も独立可動のみ)、マガジンはフェイクで脱着のみ。

●実物について
第一次、第二次大戦でハンガリー軍に採用されていた小型ピストル。
設計者ルドルフ・フロンマー(Rudolf Frommer)氏により1911年に完成。
現在オート作動主流のショートリコイルではなく、その原初のロングリコイル方式。

・バレルとボルトキャリアとボルト(バレルと閉鎖している)が共にフルに後退
・ボルトキャリアが固定され、バレルのみが前進に転ずる
・バレルが少し前進したところで、固定されたボルトキャリア内のボルトが回転しバレルとの閉鎖解除
・バレルが前進し排莢、バレル前進しきったところでボルトキャリア固定が解けボルトキャリアとボルト前進カートを拾い上げ装填

●作品について
外観・1/1サイズ再現と、閉鎖・作動機構の手動可動の再現を主眼とした。
作動機構やその歴史に大きな興味があります。特に閉鎖機構に興味があり多種の閉鎖機構を模型化したい。

リコイル方式の初期、先に大火器に用いられていた「ロングリコイル方式」は小銃黎明期にはいくつか採用されていた。
その最終、成功作の一つがフロンマーストップだ。その構造の勉強もかねて模型作製した。
ロングリコイル方式でも、より小銃用に洗練された構造を持つことも良く判った。

残念ながらモデルガンにても、ショートリコイル方式等の似たような機種ばかりで、
多様な作動閉鎖方式の種類や、銃器開発の歴史に触れる機会が少ないのは残念ではないだろうか。

参考:作成の様子等のブログ
https://garlandsgunland.blog.fc2.com/blog-entry-23.html



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