モビルフォース ガンガル レビュー
エアソフトガンメーカーの東京マルイが、かつて販売していたロボットのプラモデルを紹介しよう。
モビルフォース シリーズは1980年頃に東京マルイが発売したプラモデル。いわゆる「ガンプラ」ブームのときに、同社が過去に発売していた「超メカモデル」シリーズの箱絵を変えて販売したものなのだそう。1/177と、1/250スケールがあり、今回紹介するのは1/250スケールの製品だ。パッケージサイズは縦11cm、横7.5cmで1/250スケール共通。
多目的戦闘用モビルフォース「ガンガル」。いかにも主人公が乗りそうな白をベースに、赤青黄色のカラーリングとなっている。これはやはり当時流行っていたガンダムを意識してのデザインだろう。1/177では強化新型ガンガルとして左手がドリルになっている。
パッケージ裏には組立説明図が記載されている。接着剤は使わず、すべてはめ込み式のプラモデルだ。
ボディと腕パーツを貼り合わせて組み、背中のロケットパーツを取り付ければ組み立て完成。あとはプラカラーで塗装するだけだ。
主人公キャラっぽいガンガルはNo.3。次のズクがNo.1。マルイのロゴマークがカタカナの旧タイプなのも懐かしい。80年代はモデルガン製品にもこのロゴが使われた。
ズク。量産型モビルフォース。カラーリングはザクっぽい。量産型という事は試作型もあるのかも。左手はドリル。「ドリル」という言葉の響きに当時の子供たちはワクワクさせられた。
パッケージ背面の組み立て説明図。
腕パーツにはドリルパーツを挟み込む。あとはボディパーツで腕を挟み込み、背中のロケットを取り付ける。成形色は箱絵とは異なり意外にもパープル。
ザイック。地上戦闘用の重モビルフォース。動物のサイをイメージしていると思われる。
組み立て説明図。ボディ左右を貼り合わせて前足と後足を取り付ける。
ボディ側面にはメカメカしいモールドが刻まれる。
ジドム。地上戦闘用モビルフォース。メカゴジラのような怪獣スタイルにドムのようなカラー。地ドムでジドムと名付けられたのかもしれない。
尻尾を挟み込みボディ左右を貼り合わせ、腕と足を取り付ける。
こちらもボディ側面にはメカメカしいモールドが刻まれる。
アッカム。戦闘用モビルフォース。番犬をイメージしたモビルフォースで、グフのようなブルーのカラーリング。アッカムという名称はあっという間に来る(Come)からだろうか?
ザイックに似ているが、鞭のようなしっぽを挟み込むのが組立のポイント。
成形色がかなり近い。
旧型 ゲルグ。戦闘用モビルフォース。旧型というからには新型もあるのだろう。なんとなくシャア専用ゲルググみたいな雰囲気。鳥をイメージした形状だろうか。
組立説明図はシリーズ中、もっとも細かい。どうやらロボット形態と飛行形態にチェンジする設定のようだ。
成形色は赤かと思ったらなんと白。頭部の形状が箱絵とずいぶん違う。飛行形態を再現しているのだろう。
モデルは全6種類。パッケージ側面にはガンガルシリーズの他のモデルも掲載されている。それぞれナンバリングがあって、No.1が量産型ズク、No.2が旧型ゲルグ、No.3がガンガル、No.4がアッカム、No.5がジドム、No.6がザイックとなっている。
ちなみに超メカシリーズ時の各名称は、UFOファイター、ジェットイーグル、グレンダー、パンサーラ、ガイラ、サイガロンだった。
やれパチモンだとか黒歴史だという人もいるが、これらの製品があったからこそ、いまの東京マルイがあるわけで、東京マルイの一ファンとして是非とも紹介しておきたかった製品だ。
これらガンガルシリーズはバトンレンジに展示してあった大塚社長のコレクションだ。ガンプラブームを思春期に通過してきた私と同世代なだけに、このプラモには惹かれるものがある。
親や祖父母が「ガンダムのプラモを買ってきたよ」と喜んで手にするとそれは「ガンガル」だった、という甘酸っぱい体験をした世代でもあるのだ。
ハイパーJr.レーサー スーパードッグファイター
1/32スケールのモーターで走るレーシングカーキット。
四輪駆動で専用コースを走らせる。
箱には1000とあるので価格は1000円だったのかもしれない。
撮影協力:Baton Airsoft
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