寒い時のガスガン対策! Vol.68
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
いらっしゃい!!
道楽「いやー、最近めっきり寒くなってきましたね! 寒くなるとガスガンの動きが渋くなるんですが、なにか対策ってありますか?」
それじゃあ今回は、寒い時のガスガン対策やカスタム方法を紹介しようかな。
道楽「お願いします!!」
まず、第一に寒いときはマガジンの温度をしっかり管理することだね。とくにリキッドチャージ式のガスブローバックは気温が20度以下になると動きが渋くなってくるから、使う前に手で握っておくとか、フィールドによってはマガジンウォーマーが置いてあるから温めておくと良いよ。
こういった保温機能付きのマグポーチを使用するのもアリだね。このEAGLEのマガジンウォーマーポーチはモバイルバッテリーをつないでヒーターの温度が3段階に設定できるんだ。これはハンドガン用だけど、M4マガジン用もあるよ。
道楽「便利ですね~!! カスタムパーツだと、どのようなものがありますか?」
ハンドガンなら、こちらのDCIのメタルアウターバレル。ショートリコイル機能をキャンセルして、作動への負荷を軽減するんだ。マズルデバイスを取付できる11mm正ネジ仕様なのでサイレンサーやトレーサーを付けても作動や命中精度が安定しやすいよ。
こちらはハンドガン用のアルミ製ブリーチ。
道楽「スライドの中に入っているパーツですね」
そうそう。ノーマルのブリーチは亜鉛ダイキャスト製が多いんだけど、それをアルミ製に交換することでスライド重量が軽くなって、作動性が良くなるんだ。ただし反動も軽くなるので、そこはどちらを取るかだね。
これはM4用のバッファースプリング80%。ハンドガン用のリコイルスプリングでもレートの低いものがあるよ。リコイルスプリングを弱いものに換えてあげると作動性が良くなることもある。
道楽「こともある?」
組み込む機種によってどのレートのスプリングを入れるか相性があるんだけど、あまり軽すぎてもスライドやボルトの動きが逆に悪くなることもあるから、そこはスタッフに相談してくれればアドバイスできるよ。
道楽「なるほど~」
こちらはNPASキット。
道楽「NAPS?」
NPASというのは、ガスガンの発射に使うガスと、ブローバックに使うガスのバランスを調整できるカスタムパーツだよ。取り付けてから付属のレンチで調整するんだけど、これをリコイル寄りに調整すれば作動性が上がるんだ。ただ、これもバランスがあるから上級者向けのパーツだね。
道楽「よくある高出力バルブなどはどうでしょうか?」
高出力バルブはガスの流量が増して、最初の数発は良いけど、すぐに冷えてしまって寒い時にはおススメできないな~。寒いときはまずはマガジンの保温を心がけて。ただ、暖め過ぎると危険だから、熱くなり過ぎないようにコンディション管理して欲しいな。BB弾が入ったまま温めると弾が変形することもあるから気を付けてね。
あとはこういう外装式のCO2パワーソースを使う人もいるね。ただ、現状でパドックでは外装式カスタムはやっていないのだけど。
道楽「どうしてでしょう?」
昔、外装式のパワーソースが流行った時があって、その頃の極悪パワーのエアガンのイメージが強いんだよね。パドックでは耐久性や安全性の担保という点から対応していないんだ。
道楽「そうなんですね。とても参考になりました!」
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