ノズル! Vol.46
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「こんにちは~!」
いらっしゃ~い!!
道楽「今回は電動ガンの内部パーツ、ノズルについて伺えればと」
ノズル! また渋いところ来たね。
ノズルは電動ガンのカスタムの中ではかなり優先度は低いパーツだよ。
道楽「ノズルをカスタムする意味って何でしょうか?」
まず一つ目は密閉度を高めるエアシール効果。密閉度が高まれば初速が安定するからね。もう一つは給弾不良を解消する効果があるね。
カスタムパーツだと、ピストンヘッドと接する内側にOリングが付いているものが多いよね。これでより密閉度を高めているんだ。
ノズルの先端の形状もいろいろあるね。BB弾が先端にセットされたときに吸気しやすいように三又や十字の切り欠きがあるよ。
これは次世代電動ガンのノズルなんだけど、下側、つまりマガジン方向が少しだけカットされているんだ。これによって給弾されやすくなっている。
道楽「ノズルって作動させていると回転したりしないんですか?」
次世代電動ガンはノズルの回転止めが付いていて、タペットプレートの切り欠きと嵌合して回転しないようになっているよ。
道楽「次世代電動ガンのノズルは長いんですね。」
ノズルの先端はBB弾を押し込むので、長さがわずかに足りなかったり、逆にちょっとだけでも長かったりすると、2発同時発射したり、弾ポロしたりと給弾不良の原因になることがあるよ。
マルイのスタンダードの場合、ノズル長は21.4mmなんだけど、給弾しやすくするためには0.5mm単位で削ったりするね。逆に2発給弾を防ぐために伸ばす場合もある。伸ばすのは密閉効果もあるね。
アルミ製のカスタムパーツもありますね。素材はどちらが良いのですか?
アルミでも樹脂製でもあまり変わらないね。ただ、ほとんどの場合、ノズルを交換する必要性はあまりないかな。給弾不良が出た時の最終手段といった感じだよ。
あと、パーツ単位というよりも、フレームに各パーツがセットされたときに、インナーバレル、ノズル、シリンダーが一直線に並んだほうが命中精度が上がるから、そういう視点でカスタムを心がけてるね。
道楽「なるほど~、勉強になりました!!」