無茶ぶりカスタム! Vol.44
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「こんにちは~!」
いらっしゃい!!
道楽「モケイパドックでは、毎月どれくらいのエアガンをカスタムしてるんですか?」
そうだね~、だいたい月に400~500丁といったところかな。カスタム依頼もあるし、修理依頼も多いんだよね。 そのうち長物が300丁くらいで、残りの100丁がハンドガンといったところかな。長物の7割は電動ガンだね。
道楽「おお~、凄い数のカスタムを行っているんですね。カスタムの依頼内容はどんなのが多いですか?」
まあ、多いのは弾速アップして欲しいという依頼かな。最近はGATEやペルンなどの電子トリガーを組み込んでほしいっていう依頼も増えたね。
道楽「それだけ沢山のエアガンを扱っていると変わった依頼なんてのもあったりしましたか?」
そりゃあるよ。無茶ぶりな依頼。
道楽「無茶ぶり案件?」
CAWのM134ミニガン、これの修理を頼まれたんだけど、これが厄介でね。
もとはトイテック製の電動エアガンなんだけど、とにかく6本のバレルとチャンバーとシリンダーが複雑なギアやカムで駆動しているから分解が本当に大変なんだ。
道楽「みるからに!」
しかも、この透明なパーツが給弾パーツなんだけど、BB弾カスがいろんなところに溜まりやすくてね。
CAWに講習を受けに行ってきて話を聞くと、とにかくデリケートなモデルなんだよね。給弾パーツが故障したり、ヒューズが飛びやすかったり、コンデンサーとかも...。
道楽「ミニガンの修理受け付けてくれるところはなかなかなさそうですからね~」
あとはコンバージョン依頼も多いかな。海外製エアガンのガワにマルイのユニットを入れてほしいって依頼ね。でもなかなかこれが難しい。セレクターレバーが動かなくなったり、サイズがあってないものも多いからね。
あとはミリタリーアクション映画のMK18と同じ刻印のを作ってくれとか、ドルフロと同じHK416 MOD3作ってくれとか、作る以前に調査するのが大変でね。
道楽「まあ、ユーザー心理としてはそういうの欲しくなりますよね~。」
あとは塗装依頼も結構困る案件なんだ。
迷彩塗装と一口でいっても、形や色の好みが微妙に違うこともあるから、断ることもあるよ。
指定カラーの単色のみなら承っているけどね。
道楽「色のイメージは人それぞれですからね。」
あとは、虎に勝てる銃を狩猟用に作ってくれとか。
道楽「トラ対策!? なぜ?w しかも、狩猟?」
まあ虎は極端な例だけど、ガスブローバックハンドガンで50mヘッドショットできるカスタムを1万円で依頼されたりすることもあるね。
行ってみれば300km/h出る、燃費最高の普段乗りできるF1カーを作ってくれ、金は無いけどな、みたいな。
あとはサバゲーなどの人前では使わないから、超ハイパワーのエアガン作ってくれ、といった依頼も。
当然断るけどね。
もちろん我々はショップなので利益管理もしないといけない。
修理にしてもカスタムにしてもパーツ原価をなるべく抑えて、工数を減らせる努力をして、それでいてお客さんにも納得してもらえるカスタムっていうのが目指しているところかな。
道楽「プロなりの苦労ですね。」
最後に過去イチ大変だったのは、ウチの社長からの依頼で、次世代M4のエジェクションポートの爪が割れたので、ジュラルミンブロックから手作業で削り出してって言われたことかな。あれはしんどかった...w。