リコイルショックレス! Vol.36
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「こんにちは~!!」
いらっしゃーい!
道楽「今年もよろしくお願いいたします!!」
今年もよろしくね! 今日はどんな御用かな?
道楽「射撃テストで東京マルイの次世代電動ガン、HK416デルタカスタムを使っているのですが、このリコイルショックがあると、どうにも邪魔なんです!!」
そりゃまた、マルイがせっかく作ったシュート&リコイルシステムなんだけどねぇ(笑)。まあ...、でも実際そういう話はすごく多いんだよね。特にサバゲーやシューティングユースには。
道楽「なので、リコイルレス化をお願いしたいのです。ついでに軽量化もできるかなと。」
OK、じゃあ、早速カスタムしてみようか。まずはリコイルユニットの概要から。
東京マルイの次世代電動ガンに搭載されているリコイルユニットだよ。上からHK417、M4A1系、HK416Cのユニットだね。M4/HK416の場合はバッファチューブ内に入っているよ。
道楽「けっこう大きくて重いんですね。」
まずはストックを取り外して、バッファチューブ下のレールを取り外すよ。
端子につながっている配線を露出させるんだ。
根元のカバーも取り外すよ。
専用のバッファチューブリングレンチでバッファリング緩める。このリングはキャッスルナットともいうね。
そしたらコードも緩むので、はんだごてでコードを端子から外す。
コードに注意しながらバッファチューブを取り外す。メインスプリングの飛び出しに注意してね。
ストックエンドのキャップを取り外す。
すると中からリコイルウェイトが取り出せるよ。
これを利用してリコイルキャンセルする方法もあるけど、今回は軽量化も含まれるので、このユニットはもう使わないよ。
次世代電動ガンのバッファチューブは中に壁があるんだ。
道楽「ガスブロや実銃のようにただの筒ではないんですね。」
今回このカスタムパーツを使うよ。Big-OutのBOSスプリングガイド。
チューブの両側からカシメて取り付けるんだ。
ほい、こんな感じ。
これがメインスプリングの抑えとガイドになるよ。
次はストックチューブの端子を取り外す。今回は既存の端子は使用せずにリポバッテリーを使用できるようにするよ。この次世代M4系は端子が多くて電気的なロスがすごく大きいんだ。直結化することでレスポンスが向上するよ。
ヒューズボックスとSOPMODバッテリー用の端子も取り外す。ちなみに最新のURG-Iではガラス管ヒューズではなくて低背ヒューズになったね。
バッテリー端子を取り外せばストック端子も取り外せる。これもいらない。
バッテリー端子は通電効率を考えて50A MAXのTコネクターにしよう。ストックにコネクターを通すためのリューターで穴を開けるよ。
ほい、こんな感じ。
メカボックスから伸びる配線をテフロンコードで延長するよ。このコードはちょっと硬いけど、熱に強いんだよね。
はい、延長できたよ。
Tコネクターを取り付けたらストックの穴に通して完了。
取り外したパーツは349g。取り付けたスプリングガイドが35gくらい。SOPMODバッテリーとリポバッテリーの差もあるから、それらを相殺しても350g程度は軽くなっているね。
あと、ボルト連動機能もオミットしておこうか?
道楽「あ、ぜひぜひ!」
このダミーボルトを動かしているパーツを取り外せば、ピストンとのリンクが切れて、射撃時にボルトは動かなくなる。チャージングハンドルを引けばボルトはオープンするからホップ調整は可能だよ。
道楽「おお! 持ってみると次世代電動ガン特有のリアヘビーさが解消されて、とてもハンドリングしやすいです。これは実銃のバランスに近いですね。」
バッテリーをつないで撃ってみようか。
道楽「おお~っ!! スタッ、スタッと軽快な撃ち味!! これは気持ち良い!! レスポンスがかなり変わりますね。しかもフルオートのサイクルも少し上がってます。次世代特有のドンシャリとした音もなくなって凄く引き締まった静かな射撃音ですね。」
このリコイルレス化は簡単なように見えて意外に工程が多いから個人でやろうと思うとちょっと敷居が高いよね。そんなときはパドックにて承るよ。
道楽「いやー、本当にありがとうございます!! で、実はもう一丁、リコイルレス化して欲しいのがありまして…」
えっ!?
次回に続く!!