グリス! Vol.29
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
道楽「こんにちは~!」
いらっしゃ~い!!
道楽「今回はケミカルなお話と聞いてますが…」
そうそう、今日はグリスの話をしようかなと思うんだよね。
道楽「ぐっ、グリス!! またマニアックな話ですね~」
まずは基本の東京マルイのグリス。
道楽「あ、これは使ったことあります! シリンダー用のシリコングリスと、ギア用の高粘度グリスですね。」
そうそう。ただ、シリコングリスはギアに使っても大丈夫だよ。それと、グリスは薄く塗るのが基本なんだ。これ重要だからね。
海外製の電動ガンはグリスが多すぎて、その機能を果たしていないものもあるから、グリスを塗りなおしたほうが良い場合もあるよ。
各ブランドの傾向だけど、クライタックは比較的薄くグリスがついている。VFCは綺麗にギアとピストンでグリスを塗り分けていたりするね。
ARESは粘度が低く多め、ICSやG&Gは粘度高めのグリスが多く塗られている。S&T、CIMA、A&Kなどは緑や茶色、青、赤などの着色のグリスがべっとりなんてこともあるんだ。
グリスが多すぎて逆転防止ラッチが掛からなくなるということもあるよ。
道楽「なるほど~。各メーカーで様々なんですね。」
おススメのグリスはこのあたり。左からPHOENIX フッ素ポリαオレフィンギアグリース、GAW G-GREASEとG-LUBE。
パドックでカスタムする場合は、オリジナルのグリスを使用しているよ。
左はGAW G-GREASEで、右はパドックオリジナルのグリス。
シリンダーにもギアにもマルチに対応できるからこれくらいの粘度が比較的低いものがおススメかな。
パドックではギアの歯一枚ずつに筆で薄く塗るようにしているよ。
これがグリスを適正に塗った状態のギア。綺麗でしょ?
道楽「まるでグリスが付いてい無いみたいに薄く塗られていますね!!」
最近の電動ガンは電子基板やセンサーが入っているから、グリスの量が多いとトラブルの元なんだ。
半年以上放置していたらグリスが硬化している場合もあるし、逆にサバゲーでバリバリ使ったらグリスが飛んでいる場合もあるから一度メンテしてグリスを塗りなおしするのが良いね。